☆農園ビギン☆~笑う門にはイモ来たる~

新潟小千谷市で野菜の直売とサツマイモお菓子を作る農園ビギンのつぶやきブログ☆

農園ビギンのおばあちゃん

2013年09月24日 | つぶやき・・・聞いてくれたら嬉しい☆
農園ビギンは

平成2年設立

私とS氏が1年の研修を経て
正式に入社したのは、平成17年

それまでの15年間
個人で独立した社長を支えていてくださったのは
社長のご両親でした。

私たちが入社した当時は
おじいちゃん、おばあちゃんも現役で
一緒にイモ掘りをしたり、カリフラワーの収穫作業をしたり
まだ右も左もわからない頃の私を
優しく迎え入れてくれました。

しばらくして
おじいちゃんは体調を崩し、施設に入ってしばらくすると天国へ召されました。

社長によく似た
とても穏やかで働き者の大好きなおじいちゃんでした。

おばあちゃんは
その後
どんどん体力も落ち
現場から離れ
少しずつ
私たちのことも分からなくなってしまいました。

それでも働き者のおばあちゃんは
いつも手にはカマを持ち、何か仕事ができないか、私たちに聞いてきてくれて
仕事を頼むと嬉しそうに
小さな体で
一生懸命こなしてくれていました。

私以上に
S氏は
おばあちゃんといる時間が長くて

S氏が本当にいい子だなあと思うのは、おばあちゃんと話している姿を見るときでした。

何度同じことをきかれても、優しくニコニコ返事をするS氏。
おばあちゃんに呼びとめられれば、ちゃんと聞こえるように近くまで行って話してあげるS氏。
おばあちゃんがわかるまで説明してあげて、小千谷弁で親しげに話しかけてあげるS氏。

自分ちのおばあちゃんに優しいように
お年寄りには本当に優しいんだな、といつも思ってみていました。

きっと
おばあちゃんも
そんな
S氏が大好きだったんだろうな、信頼していたんだろうな、と思います。


農園ビギン設立から23年経った今では
スタッフは7人に増え
バイトや研修生がたくさん訪れる場となりました。


そして
未来を見過ぎていると
昔あった大切なことを
忘れてしまう気がします。

社長が
「農園ビギン」を立ち上げ
15年間支え続けてくれたおじいちゃん、おばあちゃんの存在。

私たちは
決して忘れてはいけないんだと
強く
強く
思います。

「農園ビギン」として
23回目となった稲刈り真っ最中

おばあちゃんは
今年の新米を食べることなく

天国へ召されました。

あまりに突然のことで
いろいろな想いがたくさんこみ上げてきます。

ただ

目をつぶると思い浮かぶのは

仲良さそうに

おじいちゃんと一緒に農作業をしていたおばあちゃん

弱ってしまった時期を見ることの方が多かったはずなのに
なぜか
あの頃のおばあちゃんを思い出します。

今頃
天国で
おじいちゃんに会えて
一緒に畑仕事をしているのかもしれません。





おばあちゃん
今まで
本当にありがとう。

おばあちゃんが大切にしてきたこの畑や田んぼを一生懸命守っていきます。

そして
誰より
何より
幸せを願っていたおばあちゃんの息子である社長を
私たちが
これからは
しっかり支えていけるよう
頑張ります。

本当に
ありがとう。

ご冥福をお祈りします。