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先日、他界した九州の叔父の奥さんが糖尿病だという・・・
実を言うと、私は糖尿病という病名は知ってはいるのだが、詳しくは知りません。
今朝の新聞を読んで、多少は分かったような気がします・・・
- 2型糖尿病
- 糖尿病は、大きく分けて1型と2型がある。ほとんどが2型で、遺伝子に加え、
運動不足や栄養過多、肥満、喫煙などが要因となる。生活習慣の改善で効果
の出るケースもあるが、血糖値が十分下がらなければ、飲み薬や血糖を下げる
インスリンの自己注射を行う。1型は、血糖を下げるインスリンホルモンが膵臓
から分泌されなくなるため、注射によるインスリン補充が欠かせない。
糖尿病でもこの2型が殆んどらしいのですが・・・
今朝は、その治療薬「メトホルミン」についての記事を紹介してみたいと思います。
~以下、12月23日読売新聞朝刊より抜粋~
効 果 と 低 価 格 で 再 評 価 | 2 型 糖 尿 病 治 療 薬 | メ ト ホ ル ミ ン | |
(原田信彦)
副作用から投与制限一転
- 国内は約3割
- メトホルミンは、欧州などに自生する植物「ガレガソウ」の薬効成分から作られた。肝臓などに作用して血糖の産出を抑制する「ビグアナイド(BG)薬」と呼ばれるタイプの一つだ。
1950年代に登場し、広く使われたが、米国では他のBG薬「フェルホルミン」で、体内の乳酸がたまって腎臓などで臓器不全を起こす重い副作用「乳酸アシドーシス」が問題となり、77年にメトホルミンも含め、発売中止となった。日本では投与量などが制限された。
しかし、その後、メトホルミンについては腎臓、肝臓の既往症がなければ重い副作用はほとんどないことがわかり、米食品医薬品局(FDA)は94年に使用を再承認した。98年には、心疾患による死亡リスクを減少させるとした大規模な臨床試験結果も英国で報告され、欧米で一気に再普及していった。「メトホルミンは、多様な効能を持つ薬だ」と
話す能登洋・国立国際医療研究センター医長
国内でも2010年5月に、1日の最高投与量がそれまでの3倍で欧米並みの処方が出来るメトホルミンの発売が承認されたことで、処方する医療機関は増えつつある。国立国際医療研究センター病院(東京都)では、2型の外来患者のうち、約7割にメトホルミンを処方しているという。
数年前に2型糖尿病と診断された都内在住の女性(54)は、同病院を受診後、症状が改善した。それまでは、別の医療機関で食事療法と膵臓に働きかけてインスリン分泌を促す「スルホニル尿素薬」による治療を受けていたが、副作用で体重が約3キロ・グラム増え、血糖値も悪化した。
しかし、同病院で治療薬をメトホルミンに切り替えたところ、体重は元に戻り、血糖値も正常値の範囲に低下した。糖尿病研究連携部の能登洋医長によると、「国内の普及率は3割程度」という。開発から年月が経って薬の特許が切れたため、他の薬より安価なことから、世界保健機構(WHO)から糖尿病治療薬として推奨されている。 - がん抑制も
- がんの抑制作用もあるとする研究報告も出ている。
能登医長らはメトホルミンとがんの関連に関する世界の論文を調べた。20万人以上のデータを統合して再解析した結果、メトホルミン服用の糖尿病患者は、服用していなかった患者に比べ、がんによる死亡、がんの発症ともリスクは約3分の2に低下することを確認。特に大腸がんや肝臓がん、肺がんで顕著という。
能登医長は「糖尿病患者は健康な人よりがんのリスクが高いこれは血糖値や関連物質の濃度が高く、がん細胞の増殖を助けているためと考えられる。メトホルミンは血糖の産出を抑えてがん細胞を兵糧攻めにするなどし、抑制している可能性がある」と推測する。
今年11月には、山形大医学部と国立がん研究センターの共同チームの研究で、メトホルミンのがん抑制効果をマウスの実験で証明したとする論文が、米専門誌に掲載された。 - 知識の共有を
- メトホルミンの普及を見据え、日本糖尿病学会はことし2月、副作用防止の勧告をホームぺージに掲載した。
それによると、透析患者を含む腎機能障害や、心血管障害、肝機能障害、臓器の機能が低下しがちな高齢者には投与を避けるよう求めている。作成にあたった関西電力病院の清野 裕・病院長は「医師が副作用のリスクをよく知らずに投与して副作用が起きた例もある。知識の共有が大切だ」と指摘している。