信助さんのオーディオ

いい音で音楽を聴きたい

相変わらず音が悪いXRCD

2008-04-22 13:35:26 | 音楽全般


最近、ビクターからアート・ペッパーのサーフライドがXRCD仕様で発売された。XRCDはビクターの看板リマスタリングCDなのだが(3800円もする)、一部の例外を除いて、XRCDと名のついたCDは大体音が悪い。高音が極端に下げられていて、こんな音が楽器から出てくる訳がない。今回も、ダメモトで買ってみたが、自分の中の定説はやはり覆らなかった。XRCDをリマスタリングするとき、音を良くするためにエアコンや電灯を消して作業をするのだそうだ。その結果が、この音なのだから、馬鹿げている。しかし、2年ぐらい前に、薄い紙ジャケで金色の帯のXRCDが出たがあれの音は例外的に、とても素晴らしかった。この時の責任者は、いつもの責任者と違う人だったのではないかと想像している。

実は昔、サーフライドというジャズのホームページを持っていたのだが、このアート・ペッパーのサーフライドから名前をもらった。それぐらい、アート・ペッパーは好きだし、このアルバムが好きだ。当時、ジャズのページはあまりなく、ヤフーで「ジャズ」と検索すると私のページがトップページに出てきたものだ。このアルバムは好きなので、再発盤を何枚か持っている。今回のXRCD、カタログ番号がCOCB-50279なのでコロンビアのと思われるもの、すべてのセッションがおさめられた二枚組CD(コロンビアだったと思う)、60周年のアメリカ盤CD(92846-2)などがある。音は全部違うが、一番好きなのはコロンビアの二枚組CDだ(廃盤)。音のバランスが絶妙でサックスの音が引立って聞こえる。このセンスをビクターのXRCDエンジニアは見習ってほしい。情報量があるのは60周年のアメリカ盤だろうか、何をやっているのか一番良くわかる。しかし、音が薄っぺらに聞こえてしまう。

このアルバムはアート・ペッパーの若い頃の作品で、Jack Monteroseと競り合う、ストレートライフが好きだ。実は没テイクの方がスリリングで好みだ。


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