おはようございます、皆様。週明けの朝、いかがお過ごしですか??
私は外務省ではいわゆるDeutsche Schule、すなわちドイツ語を専門とするスクールに属していました。
が、ウィーン・ルートで北朝鮮に関する情報収集と交渉を行っていたかつての名残で、北朝鮮班長(北東アジア課)はドイツ語の専門家がなることがあるのです。その一人としてそのポストにいたわけです。
そして・・・
当時、大変お世話になったのが藤井新・北東アジア課長(故人)です。この方には単なる外務省の先輩としてではなく、「恩義」があります。
私は当時から、総合雑誌に論考を寄稿する変わり物でした。
そしてそれを見咎めた藪中三十二アジア大洋州局長が「待った」をかけたのです。
小泉総理に見つかるのがまずいと思ったのでしょう。
しかし藤井課長が「いいよ」と言ってくれた。
「君の気持はよく分かる。単なる事務官として終わるのではなく、自分で考え、それを発表したいという衝動があるのを大切にしてくれ。何かあったらば自分が責任をとる。発表せよ」
・・・この一言で、流れが変わりました。
そして今のIISIAの設立につながる、私の人生が本当の意味で始まったのです。
大きな大きな巨体で、ずんぐりむっくり。
そして昼休みになると「ココイチ」のカレーを心から愛して食べていた藤井課長。
本当に、本当にありがとうございます!!
あらためてご冥福をお祈りいたします。
自らも学術研究の徒であった藤井課長の、北朝鮮専門家としての真骨頂を示した書籍が刊行されたようです。是非皆さん、お読みください!!
そう、私は・・・実に多くの、志ある先輩方に助けられてきたのです。
心から・・・あらためて感謝を!!
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20140507-OYT8T50092.html?cx_text=03&from=ytop_os_txt2
https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/659335847470973
北朝鮮研究 学術的に、元外交官の論考集刊行
編者のひとりで、研究仲間だった関西学院大教授の平岩俊司氏は、「没後10年のメモリアルではなく、北朝鮮建国の歴史を研究する人には必読の書。北朝鮮の今の行動を考える上でも意味のある論考だ」と語る。
藤井氏は外務省から韓国に留学。北東アジア課長時代には、北朝鮮の核開発をめぐる6者会合(6か国協議)に携わった。他方で1986~93年、平岩氏らとともに北朝鮮研究会で資料を読み込み、論考にまとめた。
研究テーマは、北朝鮮の国際法解釈や国内の法秩序など。本書は未発表の論文も含めて6本を収め、各論文の冒頭に、平岩氏や尚美学園大教授の鐸木すずき昌之氏ら編者4人の解題をつけた。
北朝鮮の法秩序 その成立と変容 |
---|
藤井新/著 平岩俊司/編 鐸木昌之/編 坂井隆/編 礒崎敦仁/編 小石川ユニット/4104円 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます