Team NoBird

射撃を中心に好きなことを綴ってゆきます

交換式引金座

2005-08-17 23:40:46 | クレー射撃
最近の競技(クレー射撃)用上下二連銃は、交換式引金座(Detachable Trigger)を採用しているものが多いです。Beretta社ではDT-10、Perazzi社ではMX8/MX2000、SC3など。他にもGamba社やKeamen社でも交換式引金座が採用されているようです。

引金が交換式だからといって銃の性能が上がるわけではありません。事実、アテネオリンピックのメダリストが使用している銃に、交換式ではないBeretta社682Gold Eが少なくなかったことからも判ります。
では、何のメリットがあるかというと、引金の故障に対して迅速に対応が出来る、交換しても引金の感触が変わらないように事前に調整しておける、という2点にあると思われます。これらは競技者を銃器故障による競技継続不能状態から救い出し、精神的に安心感をもたらすと思われます。

私が使用しているASE90は、Beretta社では初めて交換式引金座が採用されたモデルです。前記のメリットから考えると、公式競技に参加していない私にとっては宝の持ち腐れかもしれないのです。でも、何となくかっこ良さげなので気に入っている点の一つです。でも、前所持者(中古で所持しました)が後から追加で引金を購入したようで、ひとつの引金座にはエンジンターン加工が施してありますが、もうひとつには何の加工もありません。ちょっと寂しい。

なお、引金は3,000~5,000発毎くらいで交換すると良いとのことです。一つだけを使い続けていると、いざ交換した時に引金の感触が全く異なってしまうそうです。