ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

アネハゲハのイッツ・マジック

2005年12月15日 | 音楽
 なんだ、やっぱり髪は偽装のままだったのか! 国会証人喚問では真実の姿を見ていただこうと偽造毛ははずしてくるのかと期待していたら、意外性も何もない。まったくつまらん奴だと怒りたくなった。質問する議員も、偽装側も登場人物が小粒すぎる。キックバックも200万円程度だなんてせこい。あのハゲ支店長、くたびれたスナックのママにでも貢いだんだろうな。そのうちやらしてくれないかと期待して。ひさびさに小市民なんてー言葉が思い浮かんだよ。まったく。

 もし魔法が使えるなら、ばれないかつらがほしいってアネハゲハがいったかどうかわからないけど、今日はエリック・ドルフィーの「イッツ・マジック」で魔法にでもかかってしまおう。
 
 アルバム「ファー・クライ」のトリの1曲(最近のCDではボーナス曲が最後)、バスクラリネットで歌い上げる「泣き節」がいい。あんたの魔法でお星様も、あれれれ、あんたの瞳の中で輝いている、そんな可愛らしいラブラブのスタンダードも、音の上昇と下降で揺さぶるアドリブと鋭いタンギングでテーマを吹くドルフィーのバスクラにかかると、あーら不思議、愛し合う二人の、あえぎもだえたあとの切なさ湛えた爽快感、あるいは会いたいけど会えないじりじりする切なさ(気分でぜんぜん違うのだ)のようなラブソングに変身するのだった。
 同じアルバムのアルトソロ「テンダリー」も泣けます。

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