アカギの絆創膏で自民は相当な痛手を被った。しかもずっとつけていればいいものを、はがしてみれば、あれだけ大げさな絆創膏の割に何も炎症の後がない。陳腐なサスペンス劇場でもやらないごまかしに、おじさんおばはんもあまりに分かりやすいので怒った。そんなわけで、参院選は自民大敗で終わった。早速民主がテロ対策特措法の延長阻止を表明しているが、アベちゃんが「テロとの戦い」といってアメリカの侵略戦争への加担を表明して、憲法まで改正しようとしているのに対し、これから民主はどうするんだか。
こういう中で、小田実が亡くなり、カール・ゴッチも亡くなった。ゴッチは日本のプロレスに多大な貢献をした。小田はフルブライト留学生としてアメリカに留学、その後反米になった活動家だが、戦後の日本文化を照らすアメリカの光と影みたいなものをこの二人には感じてしまうのだった。
そういえば、選挙前にミヤケンも亡くなった。新聞やテレビは、こぞって軍部の弾圧に屈せず、獄中12年転向せず戦った闘士とその生涯を讃えていた。死者にもはや鞭は打つまいということなのか、ナカソネも「敵ながらあっぱれ」とその死を惜しんだ。
だが、ちょっとまってよ。ミヤケンが墓場までもっていってしまったものがいっぱいあるんじゃないか。なんといっても1988年のハマコーの爆弾発言を思い出す。
衆院予算委員会委員長であったハマコーが、予算委員会での共産党とのやりとりのなかで、ミヤケンを殺人者と呼び、殺人者を幹部に置く日本共産党に懸念を抱くと突然発言、さらに戦前(昭和8年)の共産党で起きた小畑中央委員リンチ殺人事件をミヤケンらによる殺人事件と爆弾発言したのだった。当然共産党はこの発言を議事録から抹消するよう要求、当時の自民党のドン金丸が議事録削除で手打ちをしようとしたのだが、ハマコー先生これを断固として拒否、自ら委員長を辞任、その後議員も引退するなど、男ハマコーの真骨頂を見せた騒動であった。
こんな騒動(この背景は奥深い。なぜ12年も獄中生活が可能だったのかとか、疑問はいっぱいあるからだ)に一言触れてもよさそうなものを、アカギの絆創膏を追及したマスコミも、こちらの件ではしっかり過去に絆創膏を貼っていたようなのだった。
こういう中で、小田実が亡くなり、カール・ゴッチも亡くなった。ゴッチは日本のプロレスに多大な貢献をした。小田はフルブライト留学生としてアメリカに留学、その後反米になった活動家だが、戦後の日本文化を照らすアメリカの光と影みたいなものをこの二人には感じてしまうのだった。
そういえば、選挙前にミヤケンも亡くなった。新聞やテレビは、こぞって軍部の弾圧に屈せず、獄中12年転向せず戦った闘士とその生涯を讃えていた。死者にもはや鞭は打つまいということなのか、ナカソネも「敵ながらあっぱれ」とその死を惜しんだ。
だが、ちょっとまってよ。ミヤケンが墓場までもっていってしまったものがいっぱいあるんじゃないか。なんといっても1988年のハマコーの爆弾発言を思い出す。
衆院予算委員会委員長であったハマコーが、予算委員会での共産党とのやりとりのなかで、ミヤケンを殺人者と呼び、殺人者を幹部に置く日本共産党に懸念を抱くと突然発言、さらに戦前(昭和8年)の共産党で起きた小畑中央委員リンチ殺人事件をミヤケンらによる殺人事件と爆弾発言したのだった。当然共産党はこの発言を議事録から抹消するよう要求、当時の自民党のドン金丸が議事録削除で手打ちをしようとしたのだが、ハマコー先生これを断固として拒否、自ら委員長を辞任、その後議員も引退するなど、男ハマコーの真骨頂を見せた騒動であった。
こんな騒動(この背景は奥深い。なぜ12年も獄中生活が可能だったのかとか、疑問はいっぱいあるからだ)に一言触れてもよさそうなものを、アカギの絆創膏を追及したマスコミも、こちらの件ではしっかり過去に絆創膏を貼っていたようなのだった。