4月4日(木)晴れ
塙町木質バイオマス発電問題連絡会の打ち合わせに同席させて頂き、噂に聞く町内のKさんに初対面。彼のブログがすごいと評判を呼んでおり、帰ってから早速検索してみたところ、レベルの高さに惚れ惚れ。拡散しなくっちゃ!というわけで、皆さんどうぞご一読を。
塙町-田舎日記blog
拡散よろしくお願いします。
Kさんからバイオマス発電に関する県の資料を見せて頂きました。
「(様式1-3)塙町復興交付金事業計画 復興交付金事業等個票 平成25年3月時点」
木質系震災廃棄物、放射性物質汚染により取引されない樹皮(バーク)・きのこのほだ木、そして間伐材をチップ化して焼却し、バイオマス発電に利用する本事業は県の復興に必要不可欠であるとされ、さらに「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」において、バイオマスエネルギー導入目標値を、平成32年までに5.4倍に引き上げるそうです。
チップの放射性セシウム濃度を100ベクレル/㎏以下にするため安全だとしていますが、とてもそうは思えないので発生する焼却灰と排ガス中の放射性セシウム濃度を試算してみました。
・燃料使用量 112,880トン/年(332日/年)
340トン/日×100㏃/㎏=3400万㏃/日
⇒112億8,800万ベクレル/年
・焼却灰発生量 3,838トン/年(332日/年)
11.6トン/日×3,000㏃/㎏(最大値)=3480万㏃/日
⇒115億5,360万ベクレル/年
この超高濃度の灰は、「放射性物質汚染対処特措法」により安全に埋め立てられる基準8,000ベクレル/㎏以下であるため、民間の産業廃棄物最終処分場に埋め立てるとされています。基準値以下ならいくらでもよしとする、総量無規制のザル法です。
焼却灰より更に高濃度になると言われるバグフィルターに付着したセシウムはこれに含まれるのかどうかは書かれていません。
そして、この焼却灰の再利用も検討するとされています。再利用は100/㎏以下と定められていますので、何らかの形で希釈する方法が考えられます。
・バグフィルター 「排ガス中放射性セシウムは十分な冷却が行われれば、他の物質と共に凝集し、ばいじん(飛灰)になる。ばいじんの平均粒径は数十ミクロンメータであり、バグフィルターでは1/10ミクロンメータの粒子をカットできることからほぼ完全に放射性セシウムを除去できる。排ガスに移動しなかった残りのセシウムは主灰に留まる。
・・・大気中に出されるのは0.3㏃/㎥程度であり環境や健康に影響のない値である。」
えっ?PM2.5(2.5ミクロン)だってバグフィルターをすり抜けるんじゃなかったの?それに、「平均」の中にはもっと小さい粒径のものもあるし、「十分な冷却」が行われるかどうかについても疑義がある。「環境や健康にただちに影響はない」と正しく記載すべきでは。
排ガス濃度を試算してみます。
・排ガス発生量 69,600㎥/時(332日/年)
0.3㏃/㎥×69,600×24H=501,120㏃/日
⇒501,120×332=1億6637万1840ベクレル/年
まさに、アウシュビッツさながらの毒ガス施設ではないでしょうか。驚くことにこのような記述も見られます。
「本計画施設は廃棄物の処理施設ではないため、放射性物質汚染対処特措法施行規則に基づく周辺環境の大気等の監視の措置は不要である」
しかし塙町は住民の安全安心のため、“念のために”測定・監視をするそうです。
皆さん、安全安心は得られますでしょうか?
・作業員の安全対策 「発電所内では作業員全員に線量計を持たせるなど線量管理により安全を確保する。
使用する木材チップは100㏃/㎏以下の低いものに調整されるため、作業員の被曝線量は一般公衆限度1ミリシーベルト/年を超えず、特別な放射線管理は必要ない。」
またまた総量無視の詭弁でしょう。どの作業をどのくらいの期間行うかによって被曝量は変わります。線量の高い山に入るところから、伐採、積み出し、チップ加工工程も全て被曝の危険に晒されているわけですから。除染作業員がどれだけ酷い労働環境に置かれ、危険手当をピンハネされ、被曝させられた挙句使い捨てられていることか。健康被害の憂き目にあっても何の補償もされないのですよ。無責任なこと言っちゃいけません。
更なる懸念。
・木質系震災廃棄物 「…津波に起因した災害廃棄物推計量は2,073千トンにのぼり、平成24年11月時点での処分率は19.4%であり焼却処理量は4千トンに留まっており、これらの木質系廃棄物を有効利用することで復興につなげたい。
これらをバイオマス発電燃料として利用するには、設備腐食やダイオキシンの問題から泥等の付着物(特に塩分)を除去する必要がある。
本事業においては、解体材等を分別し、必要に応じ洗浄したうえで製造された受け入れ基準を満たす燃料チップについて、震災由来のリサイクル木質燃料として最大限(使用料全体の40%:46千トン/年)受け入れる計画」
町の説明会では「建築廃材」としか聞いていない。それだって、合板に含まれる接着剤や防腐剤、防虫剤を焼却する危険性が指摘されている。その上津波を被っていれば、放射性物質のみならず農薬、水銀、鉛、PCB、アスベストなどあらゆる有害化学物質にまみれており、洗浄などできるはずもなく、全国のがれき広域処理で問題となり裁判で係争中であることはご承知の通りである。それをまたこの塙町で繰り返すというのか。
復興を隠れ蓑にする官政業ら寄生虫によってフクシマはまさに瀕死の危機に晒されています。
塙町木質バイオマス発電問題連絡会の打ち合わせに同席させて頂き、噂に聞く町内のKさんに初対面。彼のブログがすごいと評判を呼んでおり、帰ってから早速検索してみたところ、レベルの高さに惚れ惚れ。拡散しなくっちゃ!というわけで、皆さんどうぞご一読を。
塙町-田舎日記blog
拡散よろしくお願いします。
Kさんからバイオマス発電に関する県の資料を見せて頂きました。
「(様式1-3)塙町復興交付金事業計画 復興交付金事業等個票 平成25年3月時点」
木質系震災廃棄物、放射性物質汚染により取引されない樹皮(バーク)・きのこのほだ木、そして間伐材をチップ化して焼却し、バイオマス発電に利用する本事業は県の復興に必要不可欠であるとされ、さらに「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」において、バイオマスエネルギー導入目標値を、平成32年までに5.4倍に引き上げるそうです。
チップの放射性セシウム濃度を100ベクレル/㎏以下にするため安全だとしていますが、とてもそうは思えないので発生する焼却灰と排ガス中の放射性セシウム濃度を試算してみました。
・燃料使用量 112,880トン/年(332日/年)
340トン/日×100㏃/㎏=3400万㏃/日
⇒112億8,800万ベクレル/年
・焼却灰発生量 3,838トン/年(332日/年)
11.6トン/日×3,000㏃/㎏(最大値)=3480万㏃/日
⇒115億5,360万ベクレル/年
この超高濃度の灰は、「放射性物質汚染対処特措法」により安全に埋め立てられる基準8,000ベクレル/㎏以下であるため、民間の産業廃棄物最終処分場に埋め立てるとされています。基準値以下ならいくらでもよしとする、総量無規制のザル法です。
焼却灰より更に高濃度になると言われるバグフィルターに付着したセシウムはこれに含まれるのかどうかは書かれていません。
そして、この焼却灰の再利用も検討するとされています。再利用は100/㎏以下と定められていますので、何らかの形で希釈する方法が考えられます。
・バグフィルター 「排ガス中放射性セシウムは十分な冷却が行われれば、他の物質と共に凝集し、ばいじん(飛灰)になる。ばいじんの平均粒径は数十ミクロンメータであり、バグフィルターでは1/10ミクロンメータの粒子をカットできることからほぼ完全に放射性セシウムを除去できる。排ガスに移動しなかった残りのセシウムは主灰に留まる。
・・・大気中に出されるのは0.3㏃/㎥程度であり環境や健康に影響のない値である。」
えっ?PM2.5(2.5ミクロン)だってバグフィルターをすり抜けるんじゃなかったの?それに、「平均」の中にはもっと小さい粒径のものもあるし、「十分な冷却」が行われるかどうかについても疑義がある。「環境や健康にただちに影響はない」と正しく記載すべきでは。
排ガス濃度を試算してみます。
・排ガス発生量 69,600㎥/時(332日/年)
0.3㏃/㎥×69,600×24H=501,120㏃/日
⇒501,120×332=1億6637万1840ベクレル/年
まさに、アウシュビッツさながらの毒ガス施設ではないでしょうか。驚くことにこのような記述も見られます。
「本計画施設は廃棄物の処理施設ではないため、放射性物質汚染対処特措法施行規則に基づく周辺環境の大気等の監視の措置は不要である」
しかし塙町は住民の安全安心のため、“念のために”測定・監視をするそうです。
皆さん、安全安心は得られますでしょうか?
・作業員の安全対策 「発電所内では作業員全員に線量計を持たせるなど線量管理により安全を確保する。
使用する木材チップは100㏃/㎏以下の低いものに調整されるため、作業員の被曝線量は一般公衆限度1ミリシーベルト/年を超えず、特別な放射線管理は必要ない。」
またまた総量無視の詭弁でしょう。どの作業をどのくらいの期間行うかによって被曝量は変わります。線量の高い山に入るところから、伐採、積み出し、チップ加工工程も全て被曝の危険に晒されているわけですから。除染作業員がどれだけ酷い労働環境に置かれ、危険手当をピンハネされ、被曝させられた挙句使い捨てられていることか。健康被害の憂き目にあっても何の補償もされないのですよ。無責任なこと言っちゃいけません。
更なる懸念。
・木質系震災廃棄物 「…津波に起因した災害廃棄物推計量は2,073千トンにのぼり、平成24年11月時点での処分率は19.4%であり焼却処理量は4千トンに留まっており、これらの木質系廃棄物を有効利用することで復興につなげたい。
これらをバイオマス発電燃料として利用するには、設備腐食やダイオキシンの問題から泥等の付着物(特に塩分)を除去する必要がある。
本事業においては、解体材等を分別し、必要に応じ洗浄したうえで製造された受け入れ基準を満たす燃料チップについて、震災由来のリサイクル木質燃料として最大限(使用料全体の40%:46千トン/年)受け入れる計画」
町の説明会では「建築廃材」としか聞いていない。それだって、合板に含まれる接着剤や防腐剤、防虫剤を焼却する危険性が指摘されている。その上津波を被っていれば、放射性物質のみならず農薬、水銀、鉛、PCB、アスベストなどあらゆる有害化学物質にまみれており、洗浄などできるはずもなく、全国のがれき広域処理で問題となり裁判で係争中であることはご承知の通りである。それをまたこの塙町で繰り返すというのか。
復興を隠れ蓑にする官政業ら寄生虫によってフクシマはまさに瀕死の危機に晒されています。
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