ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

仮設焼却炉 81,000㏃超稲わら燃やす

2014-11-25 21:43:53 | 焼却処理

11月25日雨

本日、信じられないことに81,000㏃/㎏超の稲わらを含む汚染物が燃やされました。

先のブログでお伝えしているように、当初は4,500㏃/㎏としていたのが、日立造船の再精査によって34,000㏃となり、いざ焼却の段階で前処理棟で分解して測るとさらに高い値がゾロゾロ出てきたのです。

公表されているデータは何をどう信じれば良いのでしょうか。もう何も信じられません。

今日は一日雨、わずか5.9メートルの排突から放出された放射性物質を含んだ排ガスはことごとく至近距離に落とされたでしょう。

 

汚染の少ないと考えられていた鮫川村でこのような数値が出てくるとは、農産物の信頼性が問われます。鮫川村以外の市町村はもっと疑いが深まります。中通りでは鮫川村を含む県南地区が群を抜いて低い汚染値と考えられていたからです。

因みにこの稲わらは3.11当時田んぼに放置されていたものを回収したものだと村から聞いています。今どこにどう保管されているかは、個人情報を理由に明らかにされませんが、私が問い合わせた際はビニールハウスに積まれているだけで、特措法に定められた表示もつけられていない状態でした。つまり子供が中に入っていじったりしたかも知れないのです。

以下をご覧ください。今年夏、鮫川村のチチタケ(野生きのこの一種)で9,400㏃も出ています。

野生きのこは福島県内では会津の一部を除くどこでも食べられないと考えられます。

もし周囲に食べている人がいたら、このデータを見せて注意を呼び掛けて頂きたいと思います。

 

 


73,000ベクレル超の稲わらを処理

2014-11-19 22:18:55 | 焼却処理

11月19日

このところずっと5万㏃を大きく超える稲わらが燃やされていますが、今日、一気に73,000㏃超の値が出てきました。当初の数値は4,500㏃と公表されていたのに、この差は何なのでしょう。環境省の測定データは全くのデタラメで信用できないということを自ら公表しているようなものではないでしょうか。

 

 

左の欄 稲わらの濃度をご覧ください。↓ 4500㏃/kg が当初環境省が公表していた数値です。


鮫川村焼却物 日立造船が精査?

2013-07-25 19:36:02 | 焼却処理

7月11日に提出した質問書「鮫川村 除染前線量測定結果と質問書」

の回答が遅れており、催促したところ明日回答するとの返答です。⇒7月29日現在、未回答。

ただし!いつものように、お伺いを立てている環境省からの回答が一部来ていないためその部分以外についてとりあえず回答するとのこと。その部分とは、例の焼却物の見積り訂正の件。

先日のブログ 鮫川村 焼却物が大幅削減

は、一日のアクセスがいつもの倍近く(707)になりました。(どうか拡散して下さい。)

これを受けて、環境省は日立造船に現物確認をさせているのだそうです。

環境省HPご覧下さい。先日の試験焼却一般公開で配布された資料

④焼却処理対象物(精査中) 

になっています。これも、指摘を受けてから慌てて対処しているいつものパターンで、言われなきゃそのまま知らん顔してマックス20か月燃やすでしょう。環境省はズルいですね~。

がれきの広域処理でも同じでした。フタを開けてみたら見積りの1/10とかそれ以下だったとかで、一年も前倒しで突然終了宣言が出される自治体が続出。

そうそう、環境省のメルマガをご存知ですか?報道発表なんかが毎日配信されるものなんですが、今年の3月末までこんなものが冒頭に掲げられていました。

 

[環境省 新着情報メール配信サービス]

20130301()

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  ◆災害廃棄物の広域処理について◆

 http://kouikishori.env.go.jp/

  ◆節電へのご協力をお願いいたします◆

  http://www.challenge25.go.jp/setsuden/

 +-==============================================================-+

毎日毎日この誇大宣伝がトップ配信されており、苦々しい思いで見ていたんですが、何と4月から忽然と消えたのです。(しっかり見てますわよ~。)広域処理はまだ続いているのに変ですよね?

ちょっと脱線しちゃいましたが、我が国の環境省というところはこういうインチキ商売を平気な顔してやっているということで、諸外国からどのように見られているのか目も当てられないと思います。

あ、でもちょっとフォローしなければならないのは、自然保護関係の部署は真面目に気概を持って働いている人が多いという話ですが、規制省庁だから、事業省庁である廃棄物課の権力には叶わず楯突けないんですね。なんか、IAEAとWHOの関係に似てません?

鮫川村の焼却物に戻りますが、日立造船がいくら精査しようとしても、大半のものはこれから除染で出てくるものなので、確認のしようがないのです。あくまでも計算上の話ですから、1戸当たり2トンの計算で計画されていますので、2トン×66戸=132トンに大幅下方修正しなければならないことは、間違いありません。計画変更の場合はきちんとした説明が必要です。