ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

ベトナムのグエン・ドクさん来日

2014-07-10 22:48:14 | イベント

【イベントのお知らせ】

(午前)

上映会「映像で知るダイオキシン被害の実態」

 8月9日(土)10:30~12:00 JR王子駅(京浜東北線)北とぴあ ペガサスホール

「枯葉剤被害と油症-ダイオキシン汚染に見舞われたベトナム・韓国・日本」

(午後) 

【第1部】13:00-14:25

  「枯葉剤被害と油症の現状について、被害者が語る」

 ☆カネミ油症の現状「第33回ダイオキシン国際会議in大邱(韓国)に参加して」

  宿輪 敏子(長崎県・第二世代認定被害者/カネミ油症五島市の会事務局長)

 ☆ベトナム枯葉剤被害の現状

  特別ゲスト:グエン・ドク(ツーズー病院職員)

【休 憩】14:25-14:45

     ※グエン・ドクさんによるサイン会

【第2部】14:45-16:00

  「ダイオキシン国際会議参加報告と韓国枯葉剤被害の現状」

 ☆カネミ油症被害者自主検診調査報告

  藤原 寿和(カネミ油症被害者支援センター)

 ☆韓国における枯葉剤被害の現状と政府の取組み

  明石 昇二郎(ルポルタージュ研究所)

※プログラムは当日変更になる可能性がありますので、ご承知ください。


沖縄の米軍基地からダイオキシンの入ったドラム缶が発見された問題は、やはり枯葉剤エージェント・オレンジである可能性が高いことが分かりました。

ブログ「東京都23区のごみ問題を考える」さんより

枯れ葉剤疑い濃厚 沖縄市のサッカー場ドラム缶/全検体からダイオキシン 防衛局、市が結果公表

2014年07月07日 16時58分27秒

■全検体からダイオキシン 防衛局、市が結果公表 沖縄市ドラム缶
琉球新報-2014/07/08

■ドラム缶に枯れ葉剤成分 専門家「可能性高い」
沖縄タイムス-2014/07/08

 

本ブログで以前この記事を書いています。

いわき市でPCB焼却試験

いわき市錦町の㈱クレハ環境で今日から3日間PCBの焼却試験が行われることが分かりました。

これは沖縄米軍のドラム缶約1800本分とされるものです。受注額は何と約4億円。...

 

8.9イベント、行かなきゃ!

 

 


大田原市で緊急報告集会

2014-05-28 20:36:10 | イベント

指定廃棄物最終処分場候補地となった矢板市が一旦白紙となりましたが、新たに大田原市を含む那須地域が候補地に指定されるとの情報があります。

このため明後日31日大田原市で鮫川村焼却炉、および塙町バイオマス発電反対運動について、旧塙町連絡会の皆さんと共に報告させていただくことになりました。⇒案内チラシ

お誘いあわせの上ご参加下さい。また栃木県にお知り合いのある方はどうぞご紹介下さいますようお願い致します。

 


除染労働者と市民の集い

2014-01-07 16:37:40 | イベント

遅ればせながら御支援頂いた皆様、昨年は大変お世話になりました。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2014年1月5日 「除染作業員と市民の集い」(@郡山市労働福祉会館)に参加させて頂きました。(共催:全国一般労働組合全国協議会、全国一般ふくしま連帯ユニオン、全国一般いわき自由労働組合、被ばく労働を考えるネットワーク)

全国各地から除染作業員の仕事を求めて来られた人々。年末ぎりぎりまで労働相談をされていた組合の方のお話しでは、雪を口実とした除染作業の中止による解雇の嵐が吹き、駆け込み相談が相次いだということです。中には九州などから家族を伴って福島に転居されたり、認知症の母親を伴って移り住んだ方がおられながら、こういう方々をいとも簡単に首切りする雇用主の非情さに、憤りの声が上がりました。作業員の方の貴重な生の声の一部を要約してお伝えします。

 「去年12月にA会社を相手に解雇撤回を求めて裁判を起こしました。作業員全員の集まるミーティングの席で、会社へ団体交渉を行うので、時間があれば来て欲しいという呼びかけをしました。

するとその日の夜、作業が終わってマイクロバスで帰路に向かおうとしていたとき、反組合と呼ばれる人たちから突然引きずりおろされ、40分間軟禁され、脅迫されました。『会社が解雇と言っているのだから仕方がないだろう。それに対し波風を立てるなど何を考えているのか。お前は組合員だろう、組合は会社をつぶすのだから、なぜ組合員がこの会社に入ったのだ。お前など辞めてしまえ。この騒ぎを起こしたことによって会社が次に仕事を取れなくなったらお前は責任を取れるのか。責任を取れないのならどこまでも追いつめて命を奪ってやる。』と言われました。これが除染現場の現実です。

テーブルを叩かれながら必死に抵抗しました。この世界はそんなものかと思いましたが、私の抵抗する姿を見て、(黙っていた他の)10人が組合に加わってくれました。とても嬉しかったです。」

(会場で配布された資料にも酷い実態が告発されている)

今後廃棄物処理現場での被ばく作業が深刻な問題となることから、現在の汚染廃棄物問題について発言の機会を頂きました。おおむね次のような話をさせて頂きました。

・鮫川村の爆発事故における環境省の関係機関(消防署等)への通報義務違反や事故調査報告書の黒塗り問題、守秘義務規定など、事故時の対応を見て、今後各地に設置される焼却炉が事故を起こしても隠蔽される可能性が高い。

・相馬市3基の仮設焼却炉の周辺には、保育所、幼稚園、小中高校を含めた住宅地がある。

・この焼却炉は新地町、相馬市の震災がれきを処理する目的で設置されたが、今年1月から除染廃棄物を混合処理することになり、昨年10月の試験焼却で排気ガス中のセシウムは不検出であったため安全とされた。

・環境省は焼却炉設置に関し住民の言い分など聞くつもりは毛頭ない。あくまで話をするのは市町村長と幹部、その取り巻きである議会くらいで、住民説明については建設地の行政区のみに限定し、それ以外の住民は説明会にも入れない、資料も渡さない。初めに国と市町村長と水面下で話をまとめて議会に投げかける、議会は非公式の全員協議会で決定し議事録も残さない。

・建設地の地主や行政区住民の同意取得のため原子力安全コンサルタント会社を雇う。このコンサルはアメリカの原子力施設建設における地元同意取得で成果を上げた実績をお手本としている。つまり、私達反対派は目的達成のための障壁としか見なされない、私達が何故反対するのかについては一切考慮されない。ここにも多額の復興予算がつぎ込まれている。

・現場作業においてもっとも被ばくの危険があるのが焼却灰の取り扱いである。焼却によって放射性物質が20倍以上に濃縮された焼却灰が断続的に大量に排出される。作業員は非常に微小な粉塵に晒され続けるが、都路町での環境省の説明によると、電離放射線障害防止規則において焼却灰は50万㏃以下のため反面マスクでよい、それも80%の防御率で可とし、化学防護服も不要とされている。99.9%防御率の全面マスクは200万㏃以上のものを扱う場合に限っているが、極めて不十分である。都路町の場合、一日400トンを処理し20分の一に減容化された場合20トンもの灰が排出されることになり、これらに毎日晒されることとなる。全面マスクと防護服は必須である。

(そもそも50万㏃はとんでもなく高い汚染である。50万であれ1万であれ、内部被ばくの危険性を考えればこのようなずさんな対策は考えられない。反面マスクでは眼球は直撃を受けて白内障になる危険性が増し、防護服がなければ、頭髪や衣服、全身に付着した灰をそのまま自宅に持ち帰り、家族や子供がいれば吸引させることになる。まともな防止になっていない防止規則はただちに見直す必要がある。)


放射性廃棄物処理処分を考える-千葉県弁護士会シンポジウムのお知らせ

2013-10-30 20:24:34 | イベント

 

(お知らせ)

千葉県弁護士会シンポジウム

放射性物質汚染廃棄物の処理処分問題を考える

2013年11月2日(土)13:30~17:00(受付13:00~)

かずさアカデミアパーク会議室201 (千葉県木更津市かずさ鎌足2-3-9)

松井英介医師〔岐阜環境医学研究所)、セバスチャン・プフルークバイル博士(ドイツ放射線防護協会)

藤原寿和氏(廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表)

山口 仁氏(弁護士、日弁連公害対策・環境保全委員会副委員長)

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友人が動画を配信してくれました。大阪、千葉の3氏の報告も重大です。

 

-現地報告-

塙町-和田(鮫川村焼却炉問題連絡会)

http://youtu.be/fKK2I1caVXU

和歌山県-内海さん(大阪がれき差止訴訟原告団)

http://youtu.be/VBa9ozopknw

千葉県我孫子市-小林さん(我孫子市広域近隣住民連合会)

焼却灰の一時保管施設に反対する会

http://youtu.be/oy8TYHKj3eo

千葉県君津市-佐々木さん

放射性廃棄物最終処分場に反対する住民の会

http://youtu.be/_rLXE21fXtg

 


除染・廃棄物シンポジウム参加報告(2)

2013-10-29 15:03:53 | イベント

(つづき)

★県とIAEAが高濃度放射線を扱う研究施設に、何と子供を集めて放射線教育を行うというとんでもない計画が明らかになりました。(最後の方のやりとりをご覧下さい)

講演2 「福島県環境創造センターについて」福島県生活環境部 環境創造センター整備推進室 室長 片寄久巳氏
本県の除染を推進し、本来の美しい福島を取り戻すための除染調査研究拠点を設けるための施設について説明する。
・・・発災時には、それまで原子力安全対策課にいたが、1Fがスクラムしたと伝え聞いた・・・
災害対策本部に異動し、東電担当課長が私の方に来てイチエフが全電源喪失と…本当に残念だ。
県としても十分な対応ができず避難されている皆様には多大なご迷惑をかけ申し訳なく思っている。
・・・
いちばんの被害者はわれわれの子供たちだと思っている。
子供たちが安心して快適に暮らせる環境をつくる、安心安全です。
事故前はせせらぎスクールというのがあり、生物調査なんかをやっていた。
全国一の参加者で、自然に親しむ福島県だった。
事故後は子供は外に出るなとなり、本当にのびのびとした子供が育っていけるのか、
・・・本来の福島を一刻も早く取り戻したい。

環境創造センター設立趣旨 4つの機能
1、モニタリング機能
きめこまかなモニタリングをすること。測定器もない中市町村に配布して覚えてもらったり、食品分析装置を公民館に配布している。

2、除染
皆さんが一番努力していただいているきちっとすすめなければ。民間の皆さんが先頭に立っていただいて始めて実現すること。(?)我々は国の研究機関と協力して皆さんのスキルアップができないかお手伝いしたい。

3、情報収集発信機能
汚染水問題で漁業の再開が危ぶまれたが、きちんと測定やって安全なものしか食べない、売らない方法でやっているが、実際福島のものは売れない。正確な情報を知ってもらうこと。全国、世界にも。

4、教育研修交流機能
すでに放射線教育を皆さんの方でやっていただいているがなかなか仮置き場も難航している。施設において系統的にやって行きたい。
子供たちにきちんとした放射線教育をやらなければ。県教育長で学校単位で放射線教育研修やっている。
仕上げの場として義務教育が終わるまでかならず1回この施設に来てもらい学習してもらう、あるいは福島県未来について考えてもらう。

運営のイメージ、ハコモノではなくどんな仕事をするのかが大事。
県だけでできるものではないので市町村さんや民間、大学の先生方いろんな協力を得ながら除染の研究開発あるいはモニタリングを行っていく。

文科省 環境省から基金をいただいて施設整備中。先週金曜日に知事から施設概要をいただいた。 
春町に設置する施設(スライドで説明)
3つの建物左側は国立環境研日本原子力研究開発機構(JAEA)が入る。除染や環境動態の調査研究を行う。約5600平米の敷地。いずれも除染の最前線で取り組んで頂いている研究機関。

真ん中は県本館、国の機関と一緒に研究開発を行う。 

右は約5600平米。半分は会議研修用、残り半分は子供たちの教育200人入るホール、交流棟。ぜひ多くの皆さんにご利用頂きたい。

全敷地4,006ヘクタールの土地を確保した。駐車場は400台停まれる。 
インターからすぐで、県内主要都市に1時間で行ける。郡山からも20数分と便利。みなさんに活用頂きたい。

本館
放射能調査研究1F IAEA緊急時対応能力研修センター 世界の知見を集める。
2Fは環境動態等調査。

南相馬市

相双地方はまだ線量が高い。モニタリング強化のため、発電所から北約25キロ南相馬に同じ施設をつくる。
200ha 農林水産研究センター 汚染センターも入る。復興復旧の拠点としたい。
1F県が放射能数値テレメーター常時監視
2F JAEAとくに線量高いエリアのモニタリング等技術開発 右下は厚生施設測定器多数あり。きちんとした線量管理を行う。

時間かかる予算が昨年暮れに決まった、ようやくここまできた。
本館、南相馬市の設計ができた。年度内に工事着手したい。最終的な段階に入った。

<質疑応答>

企業A  :子供たちや親御さん被ばくが心配でなかなか戻って来られないと聞いております。
第二フェーズの創造期右肩上がり子供や親御さんに対する教育が重要な使命なのかなと思いますので私の意見としてきちんと継続して頑張って頂きたい。

県: ありがとうございました。ぜひ頑張って行きたいと思います。

和田(筆者): IAEAの拠点とされる施設の中での研究内容についてもう少し具体的に伺いたい。放射線を扱うのかどうかということも含めてお願いします。

県: えーIAEAの関係ですが、緊急時対応研修センターいうことで事故とか作業用の放射性物質の紛失とかで・・・、研究機関ではないのでここでそういう研究をやることではない。
県IAEAとで覚書を結び、本県の除染を推進するモニタリング結果をどういう風にわかりやすく県民にご説明していくか、今3つの協働プロジェクトを進めている。
IAEAの推薦する専門家がアドバイスする、そういう協力プロジェクトを進めており
環境省との協働と本県との協働プログラムがある。
(よく聞き取れず)放射線を扱うのかについてはIAEAが扱うのではなく我々がやると。結果をIAEAに・・・

和田: 具体的にここで放射線を扱うのか

県: ここではモニタリング分析や技術開発研究開発をするので放射性物質は扱います。もちろん地元の皆さんにはきちんとご説明して安全管理はきちんと行う。

和田: そういうというところに子供を集めてというのはいかがなものか。

県: お子さん方も研修するいうことであるから当然安全管理を徹底し、そういうところに影響のあることは当然やらないし我々も子供に来て頂くので普通の施設以上に安全に注意するということで進めている。

和田: つい先日Jパークで事故が起きたばかりで、JCOなど数々の事故も起きている。それらについてどう思うのか。

県: いろいろリスクについて考慮しなくてはならない。この施設は工業団地内に入るので
各企業を訪問して説明した際にはやはり外部放射線放出については御懸念があった
県もJAEAも国立環境研究所もそれぞれもきちんと管理するが、全体を県が制御する施設だから、安全管理をする県が枠組みを造る。リスクのないように進めている。

和田: 県がやるから安全だということか。

県: そういうことはない。我々は除染の研究にしろモニタリングにしろきちんとした管理をする。子供や県民も集める教育施設ということなので更に丁寧な管理をしていく。

和田: どんな徹底した管理をしても事故は起りうるのでこの計画については反対します。


浪江町の人(一般市民?) :子供たちが安全に暮らせるためにということですが、私もボランティアで除染してきたが子供たちの通学路は除染がされているが山とか畑を優先するのはいかがなものか。
子供が行く場所とか遊び場、住宅をやってから山をやってほしい。
また山から汚染が流れてくる側溝が除染されていない、これが町を汚染する。
創造センターもいいが基本理念を子供に置くのであれば何十年何百年続くという視点でやって頂きたい。
また施設で放射線を扱うのであれば原子力発電所の基準でやるのかどうか。
ベータ線4万㏃以上であれば搬出してはならないとか、表面線量を1mで測定をして且つ表面汚染を確認しながら搬出するが許可されない物は運搬されないとか。先ほどのご指摘のようにそういった管理区域相当のところを管理基準において原発と同等にやるのか

県: 地元にご説明したが、双葉地域からの物のように高線量のものを扱うことになる、土壌、農林系とか。
ただ第一原発サイト内のものについては扱わない。ただ汚泥とかかなり高いものがある。それらは関連法・基準を満たすように扱う。
大熊町に県の原子力センターがあり、今使用できない状況なので、福島に2箇所分析施設を設けている。安全については念には念を入れて管理する。


環境省 カワイ氏: ある意味では森林除染が大きな課題。センターにおいてはJAEAが入っているが、山については林野庁、森林総研との連携必要だと思うがそのあたりは。 

県: 森林除染は農水省が飯舘に入ったりしてお手伝いして頂いている。農水省所管の研究所と連携している。
今のところ軸足が県とJAEAと国立環境研究所との連携であり、農林水産省との連携、
地元とは福大に放射能研究所がある。
関係者が一体となってというのは恐らくは県民のご意見ですからきちんと取り組んで連携を進めたい。

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県民がいつどこでそんなことを言いましたか?!

恐ろしい話です。IAEAの拠点とされる施設で高濃度の放射性物質を扱うことが明らかになりました。数々の事故、被害者を生み出してきたことから何ら反省も見られず許し難いことです。

県に同センターにおいて放射性物質を扱うことをやめるように要望していきましょう。

環境創造センター整備推進室
〒960-8670 福島市杉妻町2-16
電話:024-521-8516
FAX:024-521-7927
kankyou_souzou@pref.fukushima.lg.jp

(つづく)