ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

日の出の森・支える会から連帯のご挨拶

2013-08-04 05:42:18 | いただいたご支援

日の出の森・支える会さんから連帯のご挨拶を賜りました。心より感謝を申し上げます。


 

鮫川村の放射能汚染物焼却減容化施設の運転に反対の皆様へ、連帯の挨拶を送ります。

日の出の森・支える会

 既にごみ焼却灰で化学物質、重金属による汚染を日常的に受け入れさせられている日の出町住民と、その支援団体「日の出の森・支える会」は、鮫川村と周辺地域の皆様に連帯の挨拶を送ります。

 放射能汚染物の焼却炉稼働は、周辺環境の高濃度汚染を確実なものにすることを、東京都日の出町二ツ塚のごみ処分場の実証例をもとにお知らせします。 

 この処分場は、1998年より都下多摩地域251400万人分のごみ焼却灰と不燃物を受け入れております。

 

鮫川村は日の出町に似て、大気汚染が循環濃縮しやすい地形

 「日の出の森・支える会」が支援する「たまあじさいの会」(日の出ごみ処分場周辺の科学的調査を10年以上継続中)は、支える会からの連絡で、今年2月に鮫川村を訪れ、青生野地区を中心に踏査し、3D地形図をもとに分析した結果、日の出町と極めてよく似た地形であることが分かりました。

 このような山間地域は大気が滞りやすく、一度大気に放射性物質当が混入すると地域に累積定着し、大気や土壌を高濃度汚染する事を私達は突き止めています。焼却が始まると、空間放射線量が上昇し始め、やがて土壌が汚染され、その土壌がまた空間放射線量を上昇させるという悪魔の循環が始まります。

 2011311日、東京電力株式会社は、福島第一原子力発電所の1,2,3号機のメルトダウン、4号機までの連続水素爆発という、世界中が震撼した最悪の事態を引き起こしました。

 その影響は東北、関東全域におよび、日の出町のごみ処分場にも、焼却灰が毎月8,000トン近くも押し寄せ、原発事故から2年以上経っても、ごみ処分場周辺の放射線量は、日本で唯一上昇傾向を続けていることが、毎月の計測値から証明されています。壊れた原発が居座ったかのようです。

 

未曾有の原発事故を犯した当事者たちは

 鮫川村および周辺地域の皆さん、この原爆投下と同じ罪を犯した、東京電力の経営陣、原子力村と呼ばれる産官学の当事者達は誰一人拘束されることなく、はるか東京からこの福島の小さな村の悲劇的成り行きを眺めているだけです。

 これら裁かれて当然の者達は、環境省と廃棄物関連企業連合が村に襲い掛かっている様子を高みの見物です。想像してみて下さい。誰でも怒りを感じます。

  さてここで、出来すぎの偶然をお知らせします。鮫川村と日の出町に、危険な放射能まみれの災禍をもたらしたのは、ある親子です。鮫川村に放射能汚染物の焼却炉を押し付けているのは石原伸晃環境大臣、日の出町に放射能汚染された焼却灰と、宮城県女川町の放射能汚染瓦礫を押し付けたのが、石原慎太郎前都知事という、無慈悲な父子である事を絶対忘れないで抗議して下さい。

 

環境省がより所にする安全とは

 現在日の出町にあるごみ焼却灰をセメント化する施設は排気ガスから超微粒子まで捕獲するといわれる最先端の高価なバグフィルターが装着されています。

 しかしこの処分場周辺の放射能汚染は広がるばかりです。私達は科学的調査をもとに実証しています。

 最新のバグフィルターといえども、放射能汚染は防げないことを環境省は認識するべきです。 

 鮫川村と周辺地域の皆さん、ご家族の将来はこの焼却炉運転で、危機に直面しているといえます。極めて短期間で子どもが住めなくなる地域に変貌する可能性が高いのです。日の出町のごみ処分場を見学して下されば、環境省が全く信用できないことが良く分かります。

 以上、既に焼却灰で放射能や化学物質、重金属による汚染を日常的に受け入れさせられている日の出町住民と「日の出の森・支える会」は、鮫川村と周辺地域の皆さまに連帯の挨拶を送ると共に、環境省による放射能汚染物の焼却施設の建設と稼働を、即時中止するよう強く求めるものです。

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支える会さんの会報にも寄稿させて頂きました。

 


 

同じ7月に、「女性情報」(パド・ウィメンズ・オフィス)にも寄稿させて頂きました。本誌は図書館などにも置かれているそうです。編集者の皆様から心温まるご支援のメッセージを頂きました。大変ありがとうございました。