ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

鮫川村長と監視委員会へ緊急要請

2015-07-16 00:15:12 | 要望書、質問書

焼却炉運転終了に伴い、清掃(除染)作業実施について、以下の緊急要請書を村宛に出しました。

2015年7月15日

鮫川村村長 大樂勝弘 様

鮫川村仮設焼却炉監視委員会委員長様

 

 

仮設焼却炉運転終了後の土壌汚染調査について(緊急要請)

 

 

7月13日(月)仮設焼却炉の運転が終了したことが環境省HP上で伝えられました。すでに14日より清掃作業が開始されたとのことですが、周辺住民としてこれを一時停止するとともに、以下事項を採用するよう緊急に要請致します。

 

①施設内外の土壌汚染調査および結果の公表

②①を鮫川村仮設焼却炉監視委員会の立会いの下で行う

 

 本事業は指定廃棄物の焼却実証事業第一号として実施された国のモデル事業です。実証事業の報告については、目的の一つに上げられている焼却灰の濃度調整を含めてこれまで何も知らされていません。

 加えてバグフィルターの放射性物質捕捉率については社会的に大きな関心事となっており、ばいじん重量と放射性物質濃度の相関性についても本来は真っ先に示されるべき重要なデータです。

 あわせて周辺土壌調査を行い、飛散はなかったことをデータで示す必要があります。実態を正確に把握するためには監視委員会の立会いが必要です。

 これらについて早急に対応していただきたく要請致します。

 

 

鮫川村焼却炉問題連絡会

 


環境省、村、議会、監視委員会への申入れ

2013-11-12 16:21:42 | 要望書、質問書

環境省、鮫川村、鮫川村議会、鮫川村焼却炉監視委員会に以下の申入れを行いました。

塙町にも確認したところ、町内での説明会開催を環境省へ申し入れているが、昨日同省室長が来られその予定はないと告げられたとのこと。その代わりとして、文書による説明には応じられるとのこと。つまり、町民からの質問を文書で町に提出したもののみ、文書で回答しましょう、ということです。

なぜ村民に対しては対面で説明を行い、近隣住民には文書なのか?という疑問について、説明会が紛糾することを懸念してとのこと。

これについて申し上げたい。

住民の生命にかかわる危険な事業に対し、当然の主張をしているまでであり、秘密裏に進めようとした側に批判する資格はありません。

20131111

環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部

廃棄物対策課課長 山本昌弘様

鮫川村村長 大樂勝弘様

1114日住民説明会に関する申入れ

  来る1114日に環境省が鮫川村民に対し住民説明会を開催する予定であることを知りました。回覧によると「鮫川村民の皆様へ」とされていますが、事故を起こした責任のみならず本事業そのものが社会問題にまで発展していることを真摯に且つ重大に受け止め、対象を村民のみでなく村外の者も含めることを強く求めます。

住民の殆どは再稼働に反対です!

 環境省による本事業は、その非妥当性またあまりに非民主的な進め方に対し、村民や近隣住民のみならず全国また海外からも批判を浴びています。鮫川村また近隣市町住民の殆どは、再発防止策の如何に関わらず再稼働に強く反対します。

 1、環境省は爆発事故を起こしてもなおその事実を認めず、緊急連絡もせず近隣住民に謝罪もない。

 2、事業主としての責任を棚上げにし現場作業員に転嫁した上、消防法や労働安全衛生法違反についても一切公表していない。

 3、事故原因は明らかな構造的欠陥によることも認めていない。更に未解明な点が多い中、再発防止策を講じられるはずもない。

 以上につき、事故調査結果と再発防止策についての住民説明会ではなく、謝罪と事故状況の説明をすること、これに近隣市町住民も含めること、そして事故を起こした反省に立ち即事業廃止とすることをここに強く要請します。

 鮫川村焼却炉問題連絡会


20131112

鮫川村議会議長殿

鮫川村焼却炉監視委員会委員長殿

1114日住民説明会に関する申入れ

 1114日に行われる環境省による鮫川村住民説明会について、今回またも対象を村民限定にする予定であることが分かりました。事故を起こした責任のみならず本事業そのものが社会問題にまで発展していることを真摯に且つ重大に受け止め、対象を村民のみでなく村外の者も含めることを、議会および監視委員会として環境省および鮫川村長に強く要請して頂くことを求めます。

 昨年12月、貴村議会は「鮫川村青生野江掘に設置される仮設焼却炉設置の見直しと住民合意を求める請願書」を不採択としました。その理由として、

「設置される焼却炉は周囲に及ぼす環境への影響がない安全なものであり、バグフィルターによる排ガスや焼却灰の処理において万が一国の基準を超えた場合は停止する」

との環境省の説明に従うためとしています。

 貴村議会は市民側が提出した専門家による危険性を裏付けるデータ資料を否定し、国の説明のみを受け入れ施設を設置させた結果、わずか9日目で爆発事故を起こしました。さらに住民に緊急連絡は一切なされませんでした。これらの責任の重さをどのように受け止めておられるのでしょうか。環境省による「灰が飛散しておらず、線量上昇も見られないため周辺住民への影響はなかった」などという証拠不十分な言い訳は通用するはずもなく、爆発に伴い確実に放射性物質が飛散していることは否定しようのない事実です。つまり住民を無用な被ばくに晒したということであり、本施設稼働を推進してきた貴村議会および監視委員会としてどのように責任を取られるのでしょうか。

 その反省に立てば、今回の説明会を村民限定にするなどという環境省の無責任な姿勢を許すなどということは甚だ不誠実であり、一層の住民不信を招くばかりで、貴村議会および監視委員会の信用回復など到底期待できないでしょう。

私達地域住民は、14日の説明会に村外の希望者全員を入れること、および改めて本事業の即刻廃止を強く求めます。

鮫川村焼却炉問題連絡会


鮫川村 焼却物大幅削減に関する質問への回答と再質問書

2013-07-31 08:16:34 | 要望書、質問書

 7月11日に提出していた村に対する質問書2点への回答が30日にありました。

質問書 焼却物見積り訂正について ⇒ 回答書   

要望書 汚染牧草について     ⇒ 回答書  

 

残念ながら今回も誠意ある回答は得られませんでした。

これについて本日再質問書を提出しました。


①焼却物見積り訂正に対する再質問書

 

201381

鮫川村村長 大樂勝弘様

再公開質問書

 730日付25地号外にて回答されました内容について再質問致します。

89日(金)までにご回答の程お願い致します。

 問1(回答)について

「除染に伴う処理対象物についても、正確な発生量は除染作業を実施する中で把握することになります。したがって今後の処理や除染の進捗に伴い、処理対象量について精査し、その結果に応じて必要が生じれば処理期間の見直しをする予定と聞いており、現時点では、当初計画の処理期間約20か月、処理対象量約600トンの範囲内で実施する方針と聞いております。」

 

再質問の前に今回の回答も極めて不誠実であり到底受け入れられるものではないことを申し添えます。焼却される放射性廃棄物はすべて鮫川村から排出されるものであり、塙町、いわき市、北茨城市の汚染物ではありません。鮫川村の放射性ゴミを焼却しその結果として2次汚染の危険に晒されるのは、不幸にも鮫川村以上に近隣に住む市町民です。焼却炉を押し付けられる近隣住民の立場であれば、どれだけの量をどれだけの期間にわたって焼却するのか、正確な情報提供を求めるのは当然のことです。

 

質問に移りますが、最初に指摘しておきたいのは、①見積りの修正は必要不可欠であるということです。その上で環境省の説明を踏襲するのであれば②現場で正確な重量を計量する、③見積りと実際の処理量の差額を出し必要に応じて調整する、という3段階の手順を踏むのが常識です。

ついてはまず①見積りを速やかに修正して下さい。

環境省の仕様書において600トンの見込み量のうちの大半である除染物は計算上はじき出された数値であり(12トン×170戸=342トン)、これを基に予算を組んでいます。除染戸数が66戸に減少したならば132トンに速やかに訂正されなければならず、予算も焼却期間も修正されなければなりません。

また、150トンの牧草は無償提供されたため昨年から総量450トンになっていますがこれが1年近く訂正されず未だに600トンになっているのは何故でしょうか。「環境省には伝えたが訂正されない」ということですが、誤ったデータに基づき事業が進められることについて村としての責任を果たしていないのではないでしょうか。

このままでは過大な見積り・予算・焼却期間で事業を進めることになりますが、村として事業主体である環境省に訂正させる責任があるはずです。

村長は「これは村が環境省にお願いした事業」と説明しているのですから、見積りの訂正について担当課長が「環境省に直接言って下さい」などと言うのはあまりにも無責任な対応であり、73千円もの国費を使う資格はありません。

 

問3(回答)について

 「住宅除染の具体的な方法は、家屋から法長20m地点までの範囲内を・・・実施します。除染作業後に・・・0.23μ㏜/h未満になることを確認する」

 

線量の低い鮫川村において、家屋周囲20mという広範囲を0.23μ㏜以下になるまで徹底除染するのは相当の経費がかかります。原発事故から2年半、福島市や郡山市など高汚染地帯に未だ放置されている多くの県民とりわけ子供達がおり日々被曝を強いられています。

629()朝日新聞報道によると、都路町では除染後も0.23μ㏜以下に下がらない地点が多いにも関わらず再除染はしない方針が出され、住民はそのまま帰還させられる予定ですが、このことから見ても、今後同じように汚染地帯に多くの住民が帰還させられることは必至です。

鮫川村よりもはるかに高汚染地帯に暮らす人々が放置される一方で、限られた予算を低線量の鮫川村で優先的に消化することについて、どのようにお考えでしょうか。担当課長の言うように「国の方針に従って行うだけ」だとすれば、村民さえ良ければいい、高汚染地帯の住民の被曝は関知しないということでしょうか。更に言えば、鮫川村内の汚染物を村中心部から離れた青生野地区に集めて焼却し、青生野地区および周辺自治体住民の健康が損なわれても構わないとお考えなのでしょうか。

除染は村だけの問題ではありません。被曝地福島県の一自治体としての姿勢と責任が問われています。

以上につき89日までにご回答頂くようお願い致します。

鮫川村焼却炉問題連絡会

 


 

②汚染牧草に関する再質問書

 

201381

鮫川村村長 大樂勝弘様

 

汚染牧草の無償提供と経費負担について(再質問)

 

 730日付25地号外にて回答頂きました内容について再度質問致します。

 「鮫川村としては、牧草サイレージを確認した結果、移動する際にラップが敗れた物や、鳥などの野生動物により穴が開けられているものがあり、そこからカビが発生し腐食している牧草サイレージが多く見受けられましたので、飼料としての利用は、適切ではないと考えております。」

 

 とのことですが、150トンは昨年浪江町の希望の牧場に無償提供され、残る50トンについても早急に回収し、同牧場へ無償提供して頂くよう昨年より再三依頼してきました。しかし村はこの求めに応じず、汚染牧草を放置し腐食したために無償提供できないというのは、明らかに村の不作為ではないでしょうか。有効利用できたはずのものを放置したために廃棄物となり、焼却処理されるというのは、反対する住民を愚弄するものであり嫌がらせに等しいと受け止めます。

何故早期に無償提供しなかったのか理由をお知らせ下さい。

 また同牧場は少しでも利用できる部分があれば利用したいと希望しており、現物確認をしたいとのことですがこれにも応じないということでしょうか。

現物すら見せられないのであればその理由をお知らせ下さい。

 

 50トンの牧草は、一日処理量1.5トンに換算すると約33日分の焼却期間に当たります。(土日祝含めると約42日間)

焼却に不安を持つ住民にとってこの期間が短縮されるかどうかは重大な問題であることをご理解されておられないのでしょうか。

 

「また、環境省からも、本事業は村内に保管されている放射性セシウムで汚染された農林業系廃棄物及び村内の除染で発生する可燃性の廃棄物を焼却することで減容化・安定化し、適正な処分に向けて安全に一時保管するための事業であることから、事業の処理対象となっている汚染廃棄物を、適正な処理が見込まれない用途で村外に持ち出すことは適切でないと聞いております。以上のことから、牧草の無償提供は行わないことと考えております。」

 

 とされていますが、「適正な処分に向けて安全に一時保管するための事業」という名目が破綻していることはすでに明らかになっています。本事業は秘密裏に進められてきたのであり、「住所非公開」で「煙突含めて公道から見えないように建設」され、廃棄物処理法適用外の脱法的手法、そもそも国際原則を逸脱した放射性廃棄物の焼却処理、何から何まで正当性は全く見受けられません。

 

 牧草の線量は8,000ベクレル/kg以下であり、村の処理責任とされるものですので、環境省がこれについて指示する権限はありません。したがって

村の責任において、地域住民の不安を少しでも解消すべく無償提供することが最も適切ではないでしょうか。

 

焼却が「適正な処理」ということ自体が間違いであるにも関わらず、それ以外の用途のために牧草を無償提供しないなどというのはあまりにも身勝手ではないでしょうか。しかも汚染物はあたかも国が自由に処理する権限があるように書かれていますが、そうであれば国の責任において排出者である東電に回収させて一元管理すべきであり、そもそも市町村において焼却、埋め立て保管すること自体が間違いなのです。

以上につき89日(金)までにご回答頂くようお願い致します。

 鮫川村焼却炉問題連絡会

 


鮫川村焼却炉に対する塙町のあきれた対応

2013-07-11 19:25:46 | 要望書、質問書

ご存知のように、これまで開催された鮫川村焼却炉についての説明会は、

①鮫川村(2012年12月25日)

②北茨城市小川町(2013年2月9日)

③いわき市田人町(2013年2月14日)

④鮫川村青生野地区(地区限定2013年2月23日、3月14日、3月27日)

⑤北茨城市小川町(市主催)(2013年5月16日)

の計7回です。

この中に、当然入るべきでありながら入っていないところがあります。それは、言わずと知れた我が塙町です。

焼却炉近隣自治体で鮫川村と最も多くの境界線を共有し、かつ最も多い人口を抱えています。なのに町は未だに沈黙を貫いています。それは、バイオマス発電を建設するためであり、大樂鮫川村長と同級生であった菊池塙町長は当初から焼却炉を応援し、大樂村長もバイオマスを応援すると言った、あうんの呼吸で結ばれているのです。

しかしそれでいいのでしょうか。本焼却炉は今回初めて稼働する(同じタイプの炉は他県に1~2台稼働中)ものであり、過去にも書きましたが福島原発の焼却炉を動かしていた元東電社員の方は、このおもちゃのような炉について「一年経たずにぶっこわれる」とコメントしています。

そうなった場合、直ちに高濃度放射性物質がばらまかれるわけで、環境省は鮫川村に対しては『緊急時マニュアル』を作って緊急連絡網を整備しています。しかし、隣接自治体に対しては「こんなの作りましたよ」と通知しただけ。「あとは自分達でご自由に、必要だったら連絡網作って下さい」という信じがたく無責任な対応なのです(!)。

これを額面通りに受け取り「何もしなくていいだろう」と考えた塙町は、試験焼却に入った今も、町民に何の説明もしていません。

5月16日と7月1日に町に対して環境省からの説明会を実施するよう申し入れましたが、その時の総務課長の対応は「そのような要望はあなたからしか来ていないので、(説明会は)できない」とこれまたひどいものでした。焼却炉を不安視するのは私しかいないというのです。冗談じゃありません。近くには赤ちゃんもいるのです。皆不安に思っています。町内中心部の方たちにも懸念する人は少なくありません。

そもそも世界初の「高濃度放射性廃棄物焼却炉」なのに、町民に知らせないのは行政として重大な不作為です。


 

201371

塙町長 菊池基文 様

 

鮫川村農林業系副産物焼却実証事業に関する環境省説明会開催について(再要望書)

 本件516日付で要望書を提出しておりますが、未だご回答を頂いておりません。

 7月初旬にも工事が完了する予定となっておりますが、塙町として本件鮫川村の焼却実証事業について町民に知らせることもなく、環境省から直接説明を求めることもなく傍観しているのは何故でしょうか。いわき市および北茨城市では環境省に説明を求め、現地調査を行い、安全性の確立と情報開示の申し入れをし、住民説明会を開き、北茨城市長は環境省まで出向き住民の反対の声を伝えています。焼却炉に隣接する自治体の中で最も多くの住民を抱えている塙町が何の対応も取らないことは重大な不作為であり、早急な対応を求めます。

 事業は高濃度放射性廃棄物焼却炉建設という事業内容から、地域住民への説明が不可欠であり、爆発事故など緊急時には速やかに住民に避難を呼びかける連絡体制が必要です。

また水源地における焼却炉及び高濃度汚染灰の建設・保管であることから万一汚染が漏れた場合に備えて河川の汚染の監視と流域の住民への周知が必要です。まずは広報において本事業を町民に周知するとともに、速やかな説明会開催、及び緊急連絡体制の整備を求めます。

 本件につき75日(金)までにご回答を頂きますようお願いします。

塙町町民有志一同


 

 7月5日、環境省からの試験焼却一般公開の通知は塙町にもありましたが、町は何とそれを私の住むこの集落の区長にしか伝えていないことも分かりました。区長は急ぎ回覧板で周知を試みましたが、一般公開の事前申込み期限である10日正午にはとても全軒に回してじっくり見てもらう余裕はありませんでした。

そもそも町は事前に「焼却炉とは、実証実験とは」という説明もしないまま、いきなり「試験焼却一般公開について」を流すことのおかしさにも気づいていないのです。(しかも通知はこの集落だけ)

皆さんどう思われますか?焼却炉を不安に思っておられるお母さんたちのブログもありますよ、町長さん。しかとご覧になって下さい。

 


鮫川村 汚染牧草に関する要望書

2013-07-11 14:05:30 | 要望書、質問書

7月11日(木)

お伝えしているように焼却予定の600トンのうち、牧草は200トンで、すでに150トンは昨年希望の牧場さんに引き取られています。従って予定されているものは450トンであり、この度の測定結果による除染対象世帯の減少に伴い更に激減することが確実となりました。

村内に残る牧草について、同じように希望の牧場さんに引き取ってもらうよう交渉しています。


 

2013711

鮫川村村長 大樂勝弘様

 

汚染牧草の無償提供と経費負担について

 

 焼却予定とされていた汚染牧草は、最初の計画では200トンありましたが、このうち150トンは浪江町の希望の牧場に無償提供されたことはすでに村長からのご説明にあった通りです。

 残る50トンは10戸の農家に分散して置かれていますが、昨年の地域整備課長の説明では、これらは分散されているために同牧場に無償提供できなかったということですので、これらについても早急に回収し、同牧場へ無償提供して頂くよう再三依頼しているところです。

 しかし村はこの求めに応じず、汚染牧草はそのまま放置され、すでに腐食により一部使えなくなっているものがあると予想されます。これらは早期に無償提供されていれば焼却の対象とはならず有効利用されたものです。

今年74日同牧場に問い合わせたところ、腐食が進んでいなければ活用したいとの意向であり、地域整備課長と同牧場との協議においても無償提供は問題ないとされたと伺いましたが、条件として10戸から回収する手段と労力、輸送コストは自己負担でとのことです。

大樂村長は、昨年無償提供された時点で「村の経費で搬送してもいいと考えていた」とされているのですから、今回においても村が負担すべきではないでしょうか。

牧草は原発事故で汚染されたもので、この輸送コストを民間の個人が負担しなければならない理由はありません。ましてや、村の基幹産業である畜産農家を保護するため、汚染牧草の早期の処理が畜産業復興のために欠かせないとし、汚染稲わらや牧草の処理及び米国産飼料の無償提供まで村が一括負担しているのです。

それにも関わらず50トンは何故か現在に至るまで放置され、希望者がいても輸送コストも負担しないというのは、当初の説明と矛盾するのではないでしょうか。

村長は当初の説明通り、村の経費でこれを希望者に無償提供し、輸送コストも負担して下さい。そして、かかる経費は東電に全て請求して頂くようお願いします。

本件につき716日までに回答をお願いします。

 

鮫川村焼却炉問題連絡会