3月27日(水)雨
小雨の降る肌寒いこの日、建設地の青生野地区で3度目の住民説明会が開催されました。
連絡会として、開会の前に抗議声明を読み上げました。
この日3度目にして初めてメディア取材が許可されましたが、対象を地区住民限定とする部分は変わらず。実は私共夫婦は青生野地区に倉庫を持ち、そこで得られる収入をもとに村に納税している事業者で、場所も建設地より3キロ以内に入るにも関わらず入場させてもらえません。何という不公平、理不尽さでしょうか。
この日も屋外で震えながら3時間中の様子に耳を澄ませました。毎回こんなことをやっている自分自身が馬鹿馬鹿しくなってきます。主催者側も恐らく同じ心境ではないかと思われます。村長を除いては。
以下、メンバーの報告を引用します。
予定通り午後6時半に始まった青生野地区住民説明会は9時10分過ぎに終了しました。
大樂村長は開会の挨拶で、村内に開通した新道路の建設(総工費45億円)を自分の手柄のごとく述べるところから始まり、開会式に訪れた国会議員との友好関係を誇示。
住民を理解することより、パワーこそが政治であるという村長の政治姿勢を象徴する発言でした。
安全性の説明を滔々としゃべりまくり、環境省がいかに正しいかを訴えてやまない山本昌弘課長。
しかし、侮れないのは、説明の中にこちらが以前に村長宛に提出した、質問状の内容も織り込んでいたことでした。
たとえば、放射性廃棄物の原子力施設内での厳格な焼却処理については(福島第二原発の焼却炉で働いていた)吉川彰浩さんが作成してくれた資料がありますが、これを明確に意識した答弁が見られました。
環境省の昨晩の説明で印象に残ったのは、安全性に自信があることを、誇示すると表現してもよいほどに強調していたこと。
+++さん、××さんはじめ反対派の方々の理路と情熱を併せもった発言は、欲や義理がかもし出す会場内の淀んだ空気を浄化する、涼風にもたとえられる格調の高いものでした。
しかしその一方、最初の青生野地区説明会を満たしていた反対派のエネルギーと熱気が、時の経過ととも減力しつつある印象を免れなかったというのも正直なところ。
これをどう立て直していくのかがあらたな課題となってきました。
結果的に、昨晩村長は余裕を見せるかのように、試験焼却は見合わせると発言しましたが、これが本当に余裕なのかどうかはわかりません。
動画はこちら
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
廃棄物対策課長 山本昌宏 様
鮫川村村長 大樂勝弘 様
本日3月27日、青生野地区で3回目の住民説明会が開催されます。今回、マスコミの取材がようやく許可されました。鮫川村放射性廃棄物焼却炉建設は、環境省が事業主体であり、国の事業です。そこに投じられるのは貴重な税金ですから、その事業の説明会に対してマスコミ取材を前回まで二度にわたって拒否していたこと自体が異常でした。そういう意味では青生野地区住民説明会として今回初めてマスコミ取材に関しては正常化されたものと私たちは認識しています。逆に、これまで2回にわたりマスコミ取材を拒否したことに対する説明が必要になります。この点について、環境省・大樂村長はどう申し開きされるのでしょうか。このことについての明確な説明、もしくは説明がつかない場合には謝罪を厳しく要求します。
マスコミの取材拒否に対して私たちは初回の説明会から抗議してきました。もう一つ抗議し続けてきたのが、青生野地区住民のみに“限定”した説明会のあり方でした。これは、村長・環境省は、近隣市町村の住民の理解が得られなければ焼却炉は稼動しないと明言しているのですから、近隣市町村住民の参加は歓迎すべきなのに、それを意固地に拒否し続けていることに対しての抗議でした。この抗議が今回も聞き入れられなかったことを私たちは改めて抗議すると同時に、次のことを要求します。この抗議を拒否したということは、つまり青生野地区とは別に、改めて近隣市町村住民の同意を得るための説明会開催を約束したことになるわけですから、その可及的速やかな実施を求めます。
何よりも環境省・村長に声を大にして抗議したいのは、この事業が地域を二分するまでに追い詰めている理不尽さです。7億円超の本焼却実証実験は、私たち地域住民にとって何の恩恵もないばかりか害悪でしかありません。
原発事故が起きてから、政府首脳は事故の責任が国と東電にあることを明言しました。しかし、国は責任を取るどころか、危険な放射性汚染物の処理を県市町村に押し付け、二次汚染の被害までもたらそうとしています。これが鮫川焼却炉問題の実態です。実際に、ここ鮫川村、隣の塙町では、環境省・村長による独善的な事業推進に住民が翻弄され、住民同士の軋轢から地域が二分される深刻な事態が生じています。環境や健康被害をもたらす物理的・化学的な二次汚染だけでなく、人心に関わる二次汚染がすでに現実の問題として起きているのです。この責任は誰がどのようにしてとられるのでしょうか。 民意をないがしろにし、安全性、そして、費用対効果の裏付けもない単線施策、すなわち、除染→減容→焼却の押し付けに、私たちは徹底して抗議し、反対します。
小雨の降る肌寒いこの日、建設地の青生野地区で3度目の住民説明会が開催されました。
連絡会として、開会の前に抗議声明を読み上げました。
この日3度目にして初めてメディア取材が許可されましたが、対象を地区住民限定とする部分は変わらず。実は私共夫婦は青生野地区に倉庫を持ち、そこで得られる収入をもとに村に納税している事業者で、場所も建設地より3キロ以内に入るにも関わらず入場させてもらえません。何という不公平、理不尽さでしょうか。
この日も屋外で震えながら3時間中の様子に耳を澄ませました。毎回こんなことをやっている自分自身が馬鹿馬鹿しくなってきます。主催者側も恐らく同じ心境ではないかと思われます。村長を除いては。
以下、メンバーの報告を引用します。
予定通り午後6時半に始まった青生野地区住民説明会は9時10分過ぎに終了しました。
大樂村長は開会の挨拶で、村内に開通した新道路の建設(総工費45億円)を自分の手柄のごとく述べるところから始まり、開会式に訪れた国会議員との友好関係を誇示。
住民を理解することより、パワーこそが政治であるという村長の政治姿勢を象徴する発言でした。
安全性の説明を滔々としゃべりまくり、環境省がいかに正しいかを訴えてやまない山本昌弘課長。
しかし、侮れないのは、説明の中にこちらが以前に村長宛に提出した、質問状の内容も織り込んでいたことでした。
たとえば、放射性廃棄物の原子力施設内での厳格な焼却処理については(福島第二原発の焼却炉で働いていた)吉川彰浩さんが作成してくれた資料がありますが、これを明確に意識した答弁が見られました。
環境省の昨晩の説明で印象に残ったのは、安全性に自信があることを、誇示すると表現してもよいほどに強調していたこと。
+++さん、××さんはじめ反対派の方々の理路と情熱を併せもった発言は、欲や義理がかもし出す会場内の淀んだ空気を浄化する、涼風にもたとえられる格調の高いものでした。
しかしその一方、最初の青生野地区説明会を満たしていた反対派のエネルギーと熱気が、時の経過ととも減力しつつある印象を免れなかったというのも正直なところ。
これをどう立て直していくのかがあらたな課題となってきました。
結果的に、昨晩村長は余裕を見せるかのように、試験焼却は見合わせると発言しましたが、これが本当に余裕なのかどうかはわかりません。
動画はこちら
2013年3月27日
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
廃棄物対策課長 山本昌宏 様
鮫川村村長 大樂勝弘 様
抗議声明
本日3月27日、青生野地区で3回目の住民説明会が開催されます。今回、マスコミの取材がようやく許可されました。鮫川村放射性廃棄物焼却炉建設は、環境省が事業主体であり、国の事業です。そこに投じられるのは貴重な税金ですから、その事業の説明会に対してマスコミ取材を前回まで二度にわたって拒否していたこと自体が異常でした。そういう意味では青生野地区住民説明会として今回初めてマスコミ取材に関しては正常化されたものと私たちは認識しています。逆に、これまで2回にわたりマスコミ取材を拒否したことに対する説明が必要になります。この点について、環境省・大樂村長はどう申し開きされるのでしょうか。このことについての明確な説明、もしくは説明がつかない場合には謝罪を厳しく要求します。
マスコミの取材拒否に対して私たちは初回の説明会から抗議してきました。もう一つ抗議し続けてきたのが、青生野地区住民のみに“限定”した説明会のあり方でした。これは、村長・環境省は、近隣市町村の住民の理解が得られなければ焼却炉は稼動しないと明言しているのですから、近隣市町村住民の参加は歓迎すべきなのに、それを意固地に拒否し続けていることに対しての抗議でした。この抗議が今回も聞き入れられなかったことを私たちは改めて抗議すると同時に、次のことを要求します。この抗議を拒否したということは、つまり青生野地区とは別に、改めて近隣市町村住民の同意を得るための説明会開催を約束したことになるわけですから、その可及的速やかな実施を求めます。
何よりも環境省・村長に声を大にして抗議したいのは、この事業が地域を二分するまでに追い詰めている理不尽さです。7億円超の本焼却実証実験は、私たち地域住民にとって何の恩恵もないばかりか害悪でしかありません。
原発事故が起きてから、政府首脳は事故の責任が国と東電にあることを明言しました。しかし、国は責任を取るどころか、危険な放射性汚染物の処理を県市町村に押し付け、二次汚染の被害までもたらそうとしています。これが鮫川焼却炉問題の実態です。実際に、ここ鮫川村、隣の塙町では、環境省・村長による独善的な事業推進に住民が翻弄され、住民同士の軋轢から地域が二分される深刻な事態が生じています。環境や健康被害をもたらす物理的・化学的な二次汚染だけでなく、人心に関わる二次汚染がすでに現実の問題として起きているのです。この責任は誰がどのようにしてとられるのでしょうか。 民意をないがしろにし、安全性、そして、費用対効果の裏付けもない単線施策、すなわち、除染→減容→焼却の押し付けに、私たちは徹底して抗議し、反対します。
鮫川村焼却炉問題連絡会 一同