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鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

鮫川村へ再々質問状を提出

2013-02-06 14:04:00 | 要望書、質問書
2月6日(水)

鮫川村へ再々質問状を提出しました。

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2013年2月6日
鮫川村
村長 大樂勝弘 殿

再々公開質問状



 青生野地区に建設予定の放射性廃棄物焼却炉建設について三度質問致します。
1月29日に提出しました対話集会の申し入れについてまだご返答を頂いておりませんので、本件と併せて2月14日(木)までにご回答をお願い致します。
 
【質  問】

1、12月25日に開催された村民向け説明会において、本計画から工事に至るまでのプロセスが非民主的であることについての疑問、および高濃度汚染物焼却について少なからぬ不安の声が住民から上がり、会場から多数の賛同の拍手が起こりました。
このことについてどのように思われますか。

2、説明会は上記疑問や不安の声に答えきれないまま終了されました。多数の村民の声を受け、改めて村長はこれらに答える責任があると考え、そのために対話集会を要請しております。
村長は「村民のために」受け入れた事業であると述べていますが、それなら何故秘密裏に進めてきたのでしょうか。
仮に「村民のために」進めたのなら、村民から多数の疑問の声が寄せられたことは、村長にとって「想定外」の事態であったのではないでしょうか。もしそうであるならば計画をスタートラインに戻して村民の意見に耳を傾け、民主的手順を踏むことが必要なのではないでしょうか。

3、繰り返しお尋ねしますが、そもそも何故焼却しなければならないのでしょうか。
環境省及び村の説明では、放射能汚染有機物の保管場所が逼迫しており、早急に減容化を図らなければ農業再生の妨げになるとのことです。しかし農家からそのような要請は何件あったのでしょうか。
事業の担当課である地域整備課長はそのような要請を把握していないと答えています(2月1日)。因みに隣接自治体である塙町、矢祭町もそのような苦情は来ていないと聞いています。
問題とされるのは、8,000㏃/kg以下の市町村の処理範囲とされるもののうち①牧草200tについては浪江町の牧場に引き取られたためほぼ消滅、②堆肥化予定だった落ち葉(10t)、③稲わら(20t)、④今後除染で出てくる立木類(342t)の合計372tです。これに、国の処理責任である8,000㏃/kg以上の28tを合わせて総量わずか400tです。
これらは当初からお願いしているように、国の中間貯蔵施設ができるまで工事現場の広大な放牧地に雨に濡れないように保管しておくことが可能なはずです。
何故早急に減容化を図らなければならないのか、そこまで逼迫している現状(モノ)すら提示されていません。「これだけのモノが溢れているので焼却をしなければならない」という根拠として現物を見せて下さい。

4、本計画については、建設地から1キロの住民に同意を得たとのことですが、1キロに限定したのは誰の判断なのか、またその理由についてお聞かせ下さい。

5、環境省主催の説明会が9日に北茨城市で、14日にいわき市で行われますが、これらの地域は本施設が稼働すれば、大気と水を通して二次汚染が予想されています。これらの説明会場において村長よりこの点を踏まえ、汚染を拡散させてもなお焼却しなければならない理由について説明して下さい。

6、環境省との取り交わし書「放射性物質を含む農林業系副産物の焼却実証事業に係る調査業務に関する確認事項」についてお尋ねします。
⑤「本業務及び仮設焼却施設の障害により周辺施設等への影響が発生した場合には、可能な限り復旧に努める」との記述がありますが、「周辺施設等」の中に「地域住民の健康及び生活」は入っているのか確認されましたでしょうか。入っている場合はそれが起きた場合、どのような責任を取られるのでしょうか。入っていないようであれば、それは何故でしょうか。

7、同確認事項についてお尋ねします。
⑥「焼却実証終了後は、仮設焼却施設の撤去等を行う」とありますが、「撤去等」には、撤去以外何が含まれるか確認されましたか。「等」の内容についてご説明下さい。

8、同確認事項についてお尋ねします。
⑦「セメント固化をした上で一時保管した焼却灰は、国が確保する中間貯蔵施設又は管理型処分場が確保され次第、速やかに搬出する」とありますが、「管理型処分場」とはどこにある何を指すのか、確認されましたか。その処分場についてご説明下さい。

9、同確認事項についてお尋ねします。
本取り交わし書は、工事現場を最終処分場にしないための確約を環境省に求めたものと貴村担当課長から説明を受けております。
その通りの「契約」であるならば、取り交わし書の名称が「覚書」や「協定書」ではなく「確認事項」となっていることについて、また同省課長レベルに留まっていることについて疑問はありませんでしたか。矢板市、高萩市では、最終処分場の交渉において副大臣が直接市長を訪問しています。
国の責任で行う本事業は最終処分場の前処理段階にあたり、少なくとも部長クラス以上の責任者が署名すべきであると思いますが、どのようにお考えですか。

10、県内で除染事業の不正が行われたことについて、村長はこれまで国のやることは100%信頼できるとしていましたが、不正が起きたことについてどのようにお考えですか。今後村で除染を進めるにあたり、同じような不正が起きないよう村としてどのような対策を取られるのでしょうか。
以上


鮫川村焼却炉問題連絡会
担当○○○○

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