正午から13時過ぎまで、役場前で抗議行動を行いました。ご参加下さった皆様、大変ありがとうございました。
これについては、かなり躊躇し迷いながら、決断するまで時間がかかりました。決断した後もやはり迷いがありました。
冒頭読み上げた声明です。迷いの一端を読み取って頂けると思います。先のブログ1とあわせてお目通し頂ければ幸いです。
マイクを握った一人一人の言葉の重みを、村長、職員の方々、住民の方々はどのように受け止めておられるでしょうか。ぜひ、動画をご覧下さい。
お昼休み中お騒がせいたします。私達は鮫川村焼却炉問題連絡会ならびに私達を応援するため首都圏や遠くは和歌山からわざわざ駆け付けて下さった心ある有志の方々です。
今日は、ぜひとも大楽村長および村民の皆様にお伝えしたいことがあって参りました。
お騒がせいたしますが今しばらくご容赦いただきたくお願い申し上げます。
ご存知のように本日、高濃度放射性廃棄物焼却炉が本稼働に入りました。
去年の9月に最初の報道があってから11か月、私達は専門家に現地調査を依頼し、建設地が水源地であることを知り、また排気ガスに含まれる放射性物質はバグフィルターをくぐりぬけて大気に放出されることなど、この事業の危険性を学び、必死に反対してきました。
当初は地権者を含めて建設地青生野地区の7割もの人が反対していましたが、大楽村長を筆頭に議員や区長などで構成された推進団の方々は、危険性を顧みず、反対の声を圧殺してきました。
大楽村長、私達は貴方を国と同列に並べて批判するつもりは毛頭ありません。国の誤った原子力政策によって損害を与えられたいう観点では私達と同じ被害者の立場だと思います。しかしその後始末において、またしても国は過ちを犯し、放射能ゴミの焼却処理によって国民を放射能漬けにしようとしています。
村長は本来であれば地方自治体の長として、国の危険な政策と闘い住民の命と生活を守る責任がありながらそれを放棄し、全面的に国に協力し完全に加害者側に与してしまった、その罪を今ここでどうしてもあなたに問わなければなりません。
本来であればこのような形は取りたくありません。しかし私達の再三にわたる面会や対話集会の申し入れに全く応じていただけず、国の言うことさえ信じていればいいのだと、反対の声に一切耳を塞いでこられたため、やむを得ずこのような行動に至ったことをお汲み頂ければと思います。
今回の焼却事業を受け入れた当初、村長、貴方は恐らく本質的な問題は何も知らず、焼却炉建設が国による全額補助事業であること、貴方の悲願であった堆肥センターの稼働の見通しがついたこと、また恐らくは更なる交付金等により村の財政が潤うことで「ああこれでまた一つ村も安泰だ」とただ純粋に喜んでおられたのではないでしょうか。
しかし、秘密裏に進めていたはずの事業が大きく報道され、批判の声も寄せられるようになり、どうも雲行きが変わってきた。去年12月初めに私達メンバーがある人のお宅に招かれた際、偶然あなたとお会いすることになりました。その際村長あなたはこのようにおっしゃいました。
職員に促されて覗き込んだインターネットのツイッター画面。それは一面焼却炉への批判で溢れていた。それを見た瞬間あなたは「ああ、やるんじゃなかった!」と。そうおっしゃいましたね。そこにいた誰もがハッキリ聞いています。
村長、今でもあなたの本心はこの言葉通りであることを私達は疑っていません。しかしその時の正直な気持ちに従っていれば、恐らくは村長の職を辞してでもその時点なら止められたはずです。
しかしあなたはそれをしませんでした。ご自身の内なる声に耳を塞ぎ、自ら旗振り役となって建設へ邁進してしまった。まるで取り憑かれたかのように、異を唱える職員や地権者、村民を圧力で押さえつけようとしました。公の場で職員を怒鳴りつけ、反対署名をした人を糾弾し、あろうことか中学校の卒業式の場で親御さんを叱責し、果ては反対地権者を追い出すまでに至った。青生野の説明会の場で反対する住民に平然と「あなたも出て行っていいよ」などと、首長としてあるまじき暴言を投げつけました。
これらはパワーハラスメントと言う名のれっきとした犯罪行為です。法律用語で言えば、刑法の「侮辱罪」に相当すると私達は考えています。
こうした圧力によって村民の皆さんが委縮し声を上げられなくなっているならば、それは独裁というしかありません。
村民の皆さま、大方の皆様は焼却炉に反対であることを承知しています。村で反対の声は上げにくいでしょうが、今日ここに集って下さっている方々のように、全国では圧倒的多数の方々が反対し、私達に大変多くの応援のメッセージを送って下さっています。
今日ここに集まって下さったのは、交通費や宿泊費を自己負担して、中には会社を休んでまで駆けつけて下さった心ある方々です。これまで何度も環境省へ直接出向き白紙撤回の申し入れもして下さいました。私達地域住民の健康被害を地元の私達以上に心配して下さっている、それほどまでにこの焼却事業が危険であるということです。
私達の反対運動はまだ終わったわけではありません。調べれば調べるほどこの事業の明らかな矛盾や虚飾に気が付くからです。激減しているはずの焼却予定物の水増しを行い、除染に同意していない世帯にもはたらきかけて除染を行うということは断じて許されません。
私達は全国の皆様とともに、国の誤った放射能拡散政策、棄民政策を改めさせるまで声を上げ続けます。
海外在住なのですが、声をあげてゆく、事実をしっかりみつめてゆくことはできるので、これからも定期的に村長あてに手紙を書いてゆきたいと思っております。ブログ参考にさせていただきます。がんばりましょう。