8月19日(月)快晴
多くの住民の切実な願いも空しく、残念ながらこの日を迎えることになってしまいました。
矛盾と疑惑だらけ、違法性が高い、税金の無駄遣い、と何一つ評価されないまま、国は本稼働に踏み切りました。
朝7時から直射日光の照りつけるゲート前で抗議行動を行いました。
首都圏から駆け付けて下さった皆さん
運び込まれた新品の裁断機(稲わらなどをカットする)
北茨城市の方々がゲート前に車を停めて封鎖したため、業者はやむを得ず遠方に停車し歩いてぞろぞろとゲートを入って行きました。最初に5~6人で来たのは焼却炉メーカー「郷鉄工所」。次に「日立造船」のヘルメットを被ったグループ。仲間が口々に、現場監督と話をさせるよう迫りました。
工事現場から望遠写真を撮っている姿を誰かが確認、「写真撮ってる!」と叫ぶとすかさず木の陰へ。立派な防犯カメラで一部始終撮っているんだからそんなにコソコソすることないでしょうに。
間もなく、ゲート内から大きなクレーントラックが出てきてクラクションをありったけ鳴らしながら、封鎖している車を今にも押し潰さんばかりに迫ってきました。運転する日立造船の社員の形相はぞっとするほど恐ろしいものでした。自分たちのやりたいことを押し通すためには邪魔者は力ずくで排除する、あるいは切り捨てるという、この国を操るトップの思考がそのままそっくり表れていると感じました。
その後突然緑色のシートを被った牧草とみられるロールが3~4個、トラックに積まれてゲート内へ。それを見た瞬間、言いようのない怒りがこみあげました。思わず仲間が持っていたマイクをひったくり、
「牧草を希望の牧場へ渡せ!!」
と絶叫。(仲間いわく「化けの皮がはがれた」)
その後は堰を切ったように、日立造船が出した焼却物の「再精査」データのウソをあらん限り糾弾しましたが、じりじり照りつける太陽に集中力を奪われ、軽い熱中症を感じたため10時半前に終了しました。
正午まで村営の喫茶店でお茶を飲み、役場へ移動、公道で抗議行動を行いました。
これまで何度も連絡会内で提案されては、実際行動に移す勇気がなく頓挫していたのが正直なところ。今回それに初めて踏み切ったというわけです。ひとえに首都圏ほか全国各地から駆けつけて下さり、また応援メッセージを送って下さった有志の方々のお蔭です。この場をお借りして心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=fKg3WclTgII&t=613
20130819 UPLAN 鮫川村高濃度放射能汚染ゴミ焼却施設の運転開始日抗議行動
いただいた応援メッセージも整理してアップさせて頂きます。
忘れずに書いておかなくては。あの場でお伝えしそびれたこと。
大樂村長様
厳しい言葉を投げかけましたが、私達は敵ではありません。敵対しているのは焼却炉の問題、その一点です。
あの後皆で、貴方の造られた「手・まめ・館」で食事を取り、沢山のお土産を購入しました。みんな非常に美味しいと感激し、是非また来たいと言っています。
私はいつもお世話になっている方への贈答品にはまず「手・まめ・館」の豆腐製品を選んでいますし、福島県内のお土産の「イチオシ」として周囲にも勧め、訪問客を案内しています。鮫川村のご高齢農家が丹精込めて育てた減農薬有機栽培の大豆100%で造られた豆腐製品は、通常では味わえない豊かな風味や食感があり、誰に贈っても大変喜ばれ、「あの味が忘れられない」と注文が来るほどです。また有機栽培の野菜の美味しさも格別で、良質のものを手頃な価格で提供されている「手・まめ・館」を高く評価しています。
私達は評価するべきところは応援する、しかし間違っているところは是正を求める、ただそれだけです。繰り返しますが反対しているのは焼却炉だけで、それを除けば私達は村にとって「得意客」に違いありません。この点どうぞご理解頂きたく存じます。
「手・まめ・館」のますますの発展を心より祈念しています。
(つづく)
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