菊之助丈初役の「鷺娘」を拝見に日生劇場へ。
日生劇場開場50周年記念公演の内の「親子で楽しむ歌舞伎」、
「棒しばり」 「歌舞伎のたのしみ」 「鷺娘」など
子供や歌舞伎を初めて観るものにもわかりやすく楽しめる内容の企画である。
ロビーには、歌舞伎の衣裳を着てみたり、黒御簾内の道具を鳴らしてみたり
差し金の蝶をヒラヒラさせたりと子供たちが楽しめる体験コーナーもあり、みんな楽しそう♪
1階席は私が想像していたよりはるかに小さいお子さんが多く
おそらく幼稚園ぐらいから、小学生も低学年・中学年ぐらいだろうか?
歌舞伎案内役の亀三郎丈が「歌舞伎を観るのは初めての人?」と聞くと
「は~い」ってみんな元気に手を挙げ、
動物の鳴き声クイズも「カエル!」「カラス!」としっかり答えが返ってきた。
また、亀三郎丈のお手本を真似ながら客席で大きく手を挙げて頭を左右に回して見得も体験。
小さい子ほど恥ずかしがらないで自然にやっているのが嬉しかった♪♪♪
「三つ子の魂百まで」というが、「本物」に触れさせるのにできるだけ早い方がいいのはこういうことだろう。
幕が開いて「棒しばり」が始まると小さい子には言葉が難しいはずであるが、
おどろくほどみんな集中して観ている。
やんちゃそうな幼稚園児らしい男の子たちにはさすがに「鷺娘」は無理だろうと思ったが
意外にこれもちゃんと観ているのには感動すら覚えた。
長らく児童のための演劇に貢献してきた日生劇場らしく、子供のために客席の高さを調節するシートも
充分に用意されていて、子供たちはとても楽しんでいたようだった。
400年以上進化しながら続いてきた歌舞伎には子供たちにとっても様々な魅力が詰まっているはず、
今宵、子供たちの見る夢の中には、きっと歌舞伎のなにかしらが出てくるであろう。
「棒しばり」「鷺娘」と菊之助丈の大奮闘♪
未来の歌舞伎のためにも子供たちが気軽に歌舞伎に触れることができるこんな機会を沢山作って頂きたいと願う。
弟と見得を切ったよ夏休み