アメリカの3M社とChesapeake Energy Corporation社が協力して、新しい圧縮天然ガス(CNG)用タンクの設計、製造、販売に着手すると発表した。新しいタンクの製造によってCNGの輸送コストの削減を目指している。
http://cleanenergynews.blogspot.com/2012/03/natural-gas-and-nanotechnology-how-3m.html
3M社は、ナノ粒子で強化した複合材料によってすでに業績を上げている(日本では住友スリーエム)。CNGタンクに、その技術を応用することによって10-20%軽く、かつ10-20%貯蔵容量の大きいタンクを、低価格で生産することを目指している。現在使用されているタンクより安全性ならびに耐久性が高くなるだろうという。
ナノ粒子による材料の強化についてはすでに説明した(9/23参照)。貯蔵量の増大についても説明したが(9/22,10/20,21,31,3/2参照)。ナノ粒子を含む複合材料の研究は近年ますます増加の傾向にある。2004年には10編程度であったのが、2008年には120編、2009年には140編を数える。改善される性質も、電気的ならびに熱的性質、センサーの特性改良、エネルギーならびにガス貯蔵、自己修復能力、電磁波遮へい特性、リサイクル性にわたる。
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