三日坊主の社員のブログ

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800年前の古文書を見てきました。

2006-04-24 20:17:25 | インポート

4月23日(日)京都 金戒光明寺にて 800年前の古文書を見てきました。

浄土宗の開祖である法然上人が 亡くなる数日前に書かれたという

「唐土 我が朝にもろもろの智者たちの沙汰しもうさるる観念の念にもあらず ・・・・・ ただ往生極楽のためには・・・・・」と続くかの有名な 「一枚起請文」 が毎年4月23日に1年に1回だけ 金戒光明寺にてご開帳になりました。

法然上人が亡くなったのは 建暦2年(西暦1212年)ですから およそ800年前 佛教伝来以来永らく 学者とか 身分の高い貴族とか佛教であったものを 日本で始めて大衆にむけて 念仏の功徳を説かれ その後の次々と立宗 開山された親鸞 栄西 日蓮上人たちの先駆けとなり 現代に続く日本の仏教のみならず 日本人の精神的なバックボーンに大きな影響を残された方では無かろうかと 思われる。

その一枚起請文は 御影堂といわれる 大きなお堂の中に数十人の僧侶が両脇に正座し 大きな戸板の様なものに固定されて 息が触れないように大きなマスクをした2人の僧にうやうやしく掲げられて 堂内の決められた順路をグルリと一周をして終わってしまう わずか十数分の出来事ではあるが 御開帳されるまでの昔ながらの 式次第は荘厳な想いを抱かせるものではありました。 中に書かれた本来の詳しい意味はここでは書き切れませんが 日本の国の古き良き時代を思い出した1日でありました。