『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

知の巨人 南方熊楠

2020-01-24 12:11:32 | 近畿
折角東京大学に入学しながらも早々と見切りをつけ天与の研究に打ち込んだ南方熊楠は紀州の宝。時たまこういう人がいます。俺の天職はこれと始めから思っており全く疑問を持たない。やれば何でもできる。でもやらない。選択と集中は大事。

南方熊楠記念館


中央に距離をおくがそのアカデミックな業績は植物学、動物学、鉱物学、考古学、天文学、宗教学、民俗学、纏めて博物学とも言うが、既存の枠組みに押し込められる事を嫌い、また中央の学府からは彼の広範な世界観に太刀打ち出来ないと最初から黙殺された。
また彼の著作を読むも全く読者の都合を考えておらず、難解にて書きっ放しで美文とは言えない。理解されようとも思っていなかったろう。

また酒好きというのは玉に傷。これだけでも中央での活躍は無理。

でもこういう人って必要なんだよね。
主力部隊が致命傷を負った時にスペアの役割になる。ふだん働かずぶらぶら遊んでいる蟻が飢饉になった時に何処からか食糧を探して来たりする。思考の枠組みが違うからこれ以上は進めないと行き詰まった時にサラッと問題を解決してしまう。

熊楠胸像

こういう人の時代は周期的に訪れる

お隣は水族館


地道ですがいろいろなお魚がいます










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