『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

楽しい田舎の生活

2019-02-08 13:37:14 | 時事世相

田舎の生活はプライバシーもなく嫌だ。

経験者も田舎暮しは真っ平御免との話しを聞く。

実際、都会人のイメージと現実がこれ程までに

乖離している話しも珍しいかもしれない。

まんが日本昔ばなしに出てくるような田舎

山紫水明、桃や梨がたわわに実り

清流には銀色のヤマメが

まことに桃源郷のような世界が広がっている。

でも実際は町外れで現金を吸い上げるパチンコ屋

その隣にはサラ金のATM

飛ばされてきた畑の砂で除くのが追いつかないコンビニ

住民も学が無くても生活していけるもんだから

そのまんま、知性も教養も必要ない。

「教養」そんな高尚なものを唱えれば

「こいつ馬鹿じゃないの」

意地になって主張すれば「気取りやがって」

不倶戴天の敵になります。

日常の話題も殆ど下半身の話題でてんこ盛り

「祭りで太鼓を叩いている誰それは少女にいたずらして金で解決した」とか

「どこそこの嫁は何処と何処の旦那をちょろまかして田んぼを取り上げた」とか

「誰の彼氏は腹いせに玄関の前で糞をした」

旦那のいない五十路女の会話

「誰ちゃんは金をとってやらせるけど、アッチは

タダでやらせる」

役場で野良猫がうるさいと言えば「あったけえとこがいかんべ」と猫を焼却炉に放り込む。

まあ、そのまんまです。

寄り合いの席でも、たとえ女っこがいようが「ち@こ、ま@この話し」と聞きたくもないが知れば面白い話しが聞ける。

極め付けは

さんとこに玉子10個持って行くと、まあ上がってお茶でも呑んでってくんなと、いい思いができる。しかし次の日、昨日は貰い過ぎたと嫁がいる所で返しにくるから気をつけろ」

まあ卵は貴重品で精がつきますから。

しかし威勢のいい事ばかり言ってるムラびとも

実は世間知らずの臆病者そのもの。

周囲に人がいないところで恫喝するとか

町から出て出世した偉い人に一言余計な事を言って貰うと途端におとなしくなる。

村社会にズケズケ踏み込み面白おかしく生活できる性格ならやりたい放題できる。

しかし教養がある人は孤立してしまう。

Uターン、Iターン、役場の意図と農協の思惑は大きく違う。農協はいかに都会の世間知らずを安くこき使うか。外国人技能実習生と同じ。役場にも恐ろしく誠実な人はいるんですけどね。声のデカい者に掻き消されてしまう。

「そして」

人口減少とそのピラミッドの崩壊。

今後は自治体の維持が難しくなりムラは衰退に向かう。

女性も立ちションしなくなり、座敷牢で鞠を持っていた娘さんも通報により施設へ収容され残忍なニュースは聞かなくなった。

過去にはどこの家族も子供は5人位は平均だったから、ここに書いたような話しもあった。

閉鎖社会でお互い仇同士でも外部には団結し妥協により永続してきた共同体。

こんな連中と関わって損をしたと思う者あり、いやあ面白い体験をさせていただきましたと郷愁とともに都会に出て行く者あり。

日本がガラガラポンの時間帯に突入しこれから変貌していくのかなと思う。


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