『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

テーブルウェアフェスティバル2018『だってお高いんでしょ』

2018-02-08 21:10:15 | 東京

本日も百貨店の外商の方が来てフェスティバルの話題となりました。美術部もだいぶ若返りが進み、バブル入社組は部長に「今晩飲みに行こう」と誘われ退職金の割り増しを貰って以下略。
百貨店、証券、テレビ局、バブル入社組がこの歳になってスーツを脱ぐのはキツイです。家のローンもあるし。老後は3000万必要だそうです。



『だってお高いんでしょ』
よく聞かれますが、鑑定団の見過ぎです。今回の販売ブースも四千円くらいで素晴らしい作品がございました。これってこれだけ丁寧に作り込んで作家の取り分は?という世界です。



高校の裏口入学でも近頃の校長先生は壺でなく現金がいいとはっきり言いますから陶器は、成功者、金持ちの象徴ではなく毎日の地味な生活の中に彩りを添えるもの。製作者もそれを望んでいるのではないでしょうか。
ぽっとん便所の床に置いた一輪挿し、風情があります、高い格子窓から差し込む陰影、トイレは忌避する場所ではないんです。

こういう時代でありますから、作家さんが直接店頭に立っている場合もあります。興味があれば話しも聞けるし腕に自信があるから独立する訳で如何なもんでしょう。言い忘れましたが、テーブルウェアというだけに、玄関先の傘立て、応接室の壺、床の間の花瓶などは期待しないでください。とりあえず、数を視ることが心の豊かさへの第一歩。

追記
遠方の自治体主導でやってる業者さんは帰りの荷物を減らす為に最終日に量産品をディスカウントするらしいですが、バーゲンハンターは駄目とは言いませんが、同じ事を考えているお客様は少なくないかと、セレブのみなさんはそんな振る舞いはしないですよね。


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