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会津と高遠そば

2011-03-06 17:31:42 | 会津帰省日記etc・・・
3月3日に仕事で長野県へ行ってきました。

仕事のあとに寄った小さな温泉町に「会津屋」というお店がありました。
サルがお店の中に入らないようにと鍵が閉まっていたので、
福島県の会津と関係があるかどうかは確認できませんでしたが、
考えると長野県と会津って、とても縁が深いんですよね。

会津地方には、大根のおろし汁で食べる“たかとそば”というのがあります。
正式には“高遠そば”といい、長野県の高遠(現・伊那市)からきていると知ったのは、
つい数年前に東京で見たテレビ番組からでした。

江戸時代初期に高遠藩のお殿様だった保科正之が会津藩へ転封し、
正之公が蕎麦好きであったことから、高遠の蕎麦文化が会津に伝わったそうです。

しかし、“高遠そば”のルーツである高遠では、
この食べ方は完全に忘れ去られた存在だったとのこと。
高遠の観光視察団が親善交流を結ぶ会津若松に行ったときに、
高遠そばの歴史を初めて知り、逆輸入して十数年前に高遠で甦った、
というから驚きです。

うちの実家の方では、“たかとそば”というと、
確か辛い大根のおろし汁に醤油だけだと記憶しているのですが、
正式には、大根のおろし汁に味噌を入れ、更にお好みでネギなどを加えるようですね。

実は私自身は、子供心に大根おろしの辛さが嫌で、
“たかとそば”を殆ど食べたことがありませんでした。
家族も“たかとそば”より、鶏肉で出汁を取ったつゆで食べる方を好んでいるので・・・。

でも、ルーツを知り、大人になった今なら、
子供の頃とは違った思いで“たかとそば”を食べられそうです。
今度実家でそばを食べるときは、味噌を加えて試してみます。




 「高遠そばと保科正之」
  将軍の子として生まれながら高遠で育ち、
  そば文化を会津に伝えた名君保科正之



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