2月13日(日)、ツアー2日目。
この日の午前中は、雪下ろし体験をするために新郷地区の小清水にある長谷沼さん宅へ。
小清水は、芸術村がある樟山から約2km離れた高地にあります。
標高が高くなるにつれて積雪量が多くなり、クネクネ曲がった狭い道路は視界が悪く、
一行を乗せたバスは、カーブの度にクラクションを鳴らして上って行きました。
人家のない雪道をそろそろと上っていくと、ようやく数件の家が見えてきて、
家の前で長谷沼さんが出迎えてくれました。
敷地には立派な蔵があり、しかもその前にはなんだか懐かしいものが・・・。
蔵の後ろ(家の前)には、高さ5百何十mかの“冨士山”が見えています。
除雪した向こうの下の方には、一面に雪の畑が広がっていて、
誰の足跡もない新雪の上へ、数人の女性達が思いっきりダイビング!
若い人達が飛び込み選手権をしている頃、他の人達は家の中へ通され、
雪下ろし前にお茶を頂きながら、囲炉裏で暖をとりました。
一般家庭に今でも囲炉裏があるなんて、なんだか感激!
実家の近所じゃ、どの家ももう随分前になくなってしまっているものなぁ。
そういえば、もう雛祭りの時期なんですね。
この地方では、昔から雛祭りに天神様を飾る慣習があります。
さて、いよいよ外へ出て雪下ろし体験です。
おー、なんと! 笠に蓑、そしてかんじき、まるで日本昔話のようではないですか?!
私が子供の頃には、こういう格好をしている人がわりと沢山いましたが、
同じ新郷地区で現在でも存在するなんて知らなかった。
もう一つ懐かしい物を発見。
これ、なんていう名前か思い出せませんが、私が子供の頃に家にありました。
藁でできていて、足に履いて雪を踏み均すものなのですが、
この辺では、今でもこれが使われているんですね。
雪下ろしは、道路沿いの小屋の屋根で行われました。
まず長谷沼さんが見本を見せ、やってみたいという人が屋根の上へ。
初めての人には、スコップの入れ方から説明。
最初に縦に3箇所切れ目を入れ、最後に下にスコップを入れて、
四角い形にしてから、すくって投げ下ろします。
下の方の雪は硬くて重いので、あんまり一度に大きくしすぎると、持ち上げるのが大変。
雪かきや雪下ろしって、実際にやってみるとかなりの重労働です。(今回私は見ているだけでした。)
それにしても凄い雪。バス停が雪に埋もれてしまってる・・・。
ブルドーザーが除雪に来ない日は、小清水の人達が下の村まで雪かきや雪均しをするとのこと。
そういう日は、バスもここまで上がって来ず、下の村で折り返すことになります。
再び家の中へ。(室内へ入る度に、カメラのレンズが曇る。)
奥様手作りの麩やぜんまい、イゴ(エゴ)、もち米で作った甘酒などを御馳走になりました。
そして最後は、みんなで記念写真。長谷沼ご夫妻、お世話になりました!
帰りには、ビニルハウスで栽培している、原木椎茸をお土産に頂きました。嬉しい!
小清水を後にして、新郷から野沢へ移動。
次はロータスインの側、さゆり公園で行われている「雪国まつり」へ。
私達が着いた頃には、桐ゲタ飛ばしが行われている最中でした。
中学生女子の部だったかで、日本新記録が出たようです。
食べ物の屋台が出ていたので、お腹が空いたわけではないけどウロウロ覗いていたら、
前日の交流会に参加していた地元のおじさんに声をかけられました。
手には熱燗の日本酒、飲むか?と言われ断るわけにはいかずに私も一杯御馳走に。
しかし、このおじさん、顔は憶えているけど、誰なのかわからない。
今更本人に聞くこともできずに一緒に飲んでいたら、
輪投げ大会に出場したという実家の近所のおばさん達が通りかかり、
町会議員さんだと教えてくれました。あ、そうでしたか、失礼しました。
そうとは知らず、ついつい方言で馴れ馴れしく話してしまいました・・・。
目立った場所に、年賀切手にもなった野沢民芸の招福卯の雪像が。
そして、その奥に“こゆりちゃん”像もちょっと控えめに・・・。
桐ゲタ飛ばしに奮闘するこゆりちゃんを見たかったのですが、
私が会場にいた時には、残念ながら本物のこゆりちゃんには会えず・・・。
この日のこゆりちゃんは、トレードマークの桐ゲタではなく、
わらぐつを履いていたようなので、桐ゲタ飛ばしには参加できなかったのかな?
でも、『こゆりちゃん音頭』を初披露したりして、別のコーナーでは大活躍だったようです。
(
こゆりちゃんのブログ「西会津雪国まつり」)
もう、東京へ戻る時間です。
西会津のスタッフの皆さん、お世話になりました。
「雪国ツアー」とても楽しかったです♪ また何か面白いツアーを企画してくださいね。
帰り道、西会津ICから高速に乗って間もなく、トンネルで前へ進まなくなってしまいました。
お隣の席の方がiPhoneで調べてくれたところ、この先に故障車がいるようです。
途中で無理やりUターンする車がいる中で、ひたすら待つこと1時間近く。
ようやく動き出すことが出来たのですが、西会津へ来る時もこのバスを利用した人達は、
往復共に高速道路の事故に巻き込まれたわけで・・・、どうもお疲れさまでした。