夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

ためになる話が聞けて、時間通りに終わる 11/25

2011-11-25 11:23:49 | 名字の言
ためになる話が聞けて、時間通りに終わる――この二つがそろえば、「いい会合だった」と思えるもの。せっかくの“いい話”も、冗長になっては感動も半減してしまう。大勢の人を相手に話す時は、時計を気にするべきだろう▼だが、一対一で対話する時は話が別。たとえ次の予定があるとしても、時計を見れば、「心ここにあらず」と相手は思ってしまう▼IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の創設者で、心臓専門医であるB・ラウン博士には、患者と向き合う時に心がけてきたことがあるという。それは「時計を見ない」「電話をとらない」、そして「相手の話を途中でさえぎらない」。会っている時は、全身全霊で聴くという姿勢だ▼「声を聴くだけで、ある程度の診断ができる場合があります」と、あるドクター部の友が語っていた。天台の『摩訶止観』には「上医は声を聴き、中医は色を相し、下医は脈を診る」とある。天台が、声を聴くだけで病気を見分ける医師を“名医”としたのは、「聴く」ことに、「癒やす」という行為の核心が含まれるからだろう▼私たちも、友を心から励まし、蘇生させゆく“生命の名医”に成長したい。その根本の第一歩は、「誠心誠意、耳を傾ける」努力にある。(飛)

米で活躍する先輩が記者としての原点を語ってくれた11/24

2011-11-25 11:23:12 | 名字の言
米で活躍する先輩が記者としての原点を語ってくれた▼きっかけは40年前の1971年、池田名誉会長が発表した詩の一節。「人間という真実から 表現を除けば/何が残るか」。名誉会長自身が、表現することに徹していた。文字で言葉で行動で。師の烈々たる思いに触れ、執筆の道を志したという。書くだけではない。生きること全てが表現につながっている。その究極が「祈る」という行為ではないか▼哲学者のアルフォンス・デーケン氏が生死観の研究を始める契機となったエピソードがある(『新版 死とどう向き合うか』NHK出版)。学生時代、病院で末期のがん患者の付き添いを頼まれる。自分に何ができるのか。苦悶の末、氏が選んだのは、患者と共に祈ることだった。それのみが相手と自分を支える方法であった▼本格的な寒さを迎えた東日本大震災の被災地で、温もりの語らいが広がっている。自ら苦しみを抱えながらも、友は、もっと大変な人のもとへと足を運ぶ。じっと話を聞くだけの時も。たとえ何もできなくても、祈ることはできる。一人一人の顔を思い浮かべて「必ず幸せに!」と▼信仰者とは、不屈の希望の表現者だ。被災地の皆さまの祈りに心を合わせ、日々の復興を祈らずにはいられない。(進)

共戦12

2011-11-25 11:22:00 | 小説「新・人間革命」
 山本伸一の指導に、山内光元は答えた。

 「はい! 終生、戦い続けます」

 強い決意のこもった声であった。

 伸一は、にっこりと頷いた。

 山内は、小柄な体に熱い情熱を秘め、下関の人びとの幸せのために奔走し抜いてきた。

 彼は、山陰地方の神主の家に生まれ、子どものころから、神札作りを手伝わされて育った。自分が、いやいやながら、投げやりな気持ちで作った神札を、霊験あらたかなものであるかのように尊び、敬う大人たちを見ると、不思議な気がした。滑稽にさえ思えた。

 大阪の商業学校を出た山内は、職を転々とした末に、食堂を始めた。懸命に努力して店舗も増やし、いよいよ経営が軌道に乗ってきた時に、先物取引で失敗する。

 そのうえ従業員にも金を持ち逃げされ、事業は破綻した。戦時中は、徴兵され、満州(現在の中国東北部)で、生死の境をさまようような経験もした。

 悲惨極まりない戦争体験を経るなかで、彼は“神も仏もいない”という思いをいだき、無神論者になっていった。

 三十七歳で終戦を迎えた彼は、戦後、下関で一郵便局員から、人生の再スタートを切った。既に結婚し、子どもも四人いた。一家を支えるには、あまりにも薄給であった。

 山内は、労働運動に身を投じていった。世の中の不平等、貧富の差をなくしたかった。懸命に運動の先頭に立って闘う山内の名は、組合運動の闘士として知れ渡っていった。

 しかし、組合内部の権力闘争に躍起となる上層部の姿に、運動への情熱は、次第に冷めていった。また、妻の照子は、胃弱、心臓病で苦しんでおり、人生への失望感が、日増しに強くなっていくのであった。

 彼の酒量は増し、生活もすさんでいった。

 “俺の人生は、いったい、どうなっているんだ。頑張って努力し、少し良くなったかと思うと、ストーンと落ちる。貧乏や妻の病気からも、解放されることはない。目に見えない何かに、縛られているようだ……”

11月24日(木)のつぶやき

2011-11-25 01:55:29 | 夢をかなえる新聞・聖教新聞
07:51 from モバツイ / www.movatwi.jp
「三世にわたって幸福になるための信心だ。たとえ一時、苦難があっても、絶対に立ち直ってみせる。苦難も、新しく飛躍するための、きっかけなんだ」11/24
07:53 from モバツイ / www.movatwi.jp
「自分たちだけでなく、地域の人も、そして世界までも、よりよく光り輝かせていく。そうした会社であり続けたい」11/24
by seikyo_dream on Twitter