夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

米で活躍する先輩が記者としての原点を語ってくれた11/24

2011-11-25 11:23:12 | 名字の言
米で活躍する先輩が記者としての原点を語ってくれた▼きっかけは40年前の1971年、池田名誉会長が発表した詩の一節。「人間という真実から 表現を除けば/何が残るか」。名誉会長自身が、表現することに徹していた。文字で言葉で行動で。師の烈々たる思いに触れ、執筆の道を志したという。書くだけではない。生きること全てが表現につながっている。その究極が「祈る」という行為ではないか▼哲学者のアルフォンス・デーケン氏が生死観の研究を始める契機となったエピソードがある(『新版 死とどう向き合うか』NHK出版)。学生時代、病院で末期のがん患者の付き添いを頼まれる。自分に何ができるのか。苦悶の末、氏が選んだのは、患者と共に祈ることだった。それのみが相手と自分を支える方法であった▼本格的な寒さを迎えた東日本大震災の被災地で、温もりの語らいが広がっている。自ら苦しみを抱えながらも、友は、もっと大変な人のもとへと足を運ぶ。じっと話を聞くだけの時も。たとえ何もできなくても、祈ることはできる。一人一人の顔を思い浮かべて「必ず幸せに!」と▼信仰者とは、不屈の希望の表現者だ。被災地の皆さまの祈りに心を合わせ、日々の復興を祈らずにはいられない。(進)

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