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夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

目の前の『一人』と向き合い、誠実に、対話を重ねていく

2011-10-11 10:08:15 | 聖教新聞記事より
 原田 日蓮仏法は「下種仏法」です。仏法の偉大さを語った分だけ、仏縁は広がります。そして動いた分だけ、功徳・福運が積まれていきます。

 棚野 大聖人は「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(御書856ページ)と仰せです。いかに偉大な仏法も、伝える人がいなければ広宣流布は実現できません。具体的に仏法を弘め、広布を進める人が最も尊いのです。

 橋元 また「とてもかくても法華経を強いて説き聞かすべし、信ぜん人は仏になるべし謗ぜん者は毒鼓の縁となって仏になるべきなり、何にとしても仏の種は法華経より外になきなり」(同552ページ)とあります。とにかく仏法を力強く、勇敢に語っていきなさいと大聖人は仰せです。

 正木 下種には「聞法下種」と「発心下種」がある。仏法を語ることで、友人が発心することもあれば、その場ではしないこともある。しかし勇気をもって語った功徳は同じです。

 吉井 「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(同ページ)との通りです。

 杉本 池田先生は「大事なことは、最高無上の仏法を語る勇気である。相手が信心しても、しなくても、友の心には『仏の種』がすでに植えられている。それは必ず、いつの日か芽生え、実る日が来る」と語っておられます。

 原田 われわれが座して黙ってしまえば妙法は弘まらない。私たちは地涌の菩薩です。いまこの時代に師匠のもと生まれ合わせ、妙法を持つ私たちの使命は、自分が縁した一人一人に仏法を語っていくことです。

 杉本 その使命と責任を、胸中に燃え立たせることですね。

 原田 池田先生は、こうも指導されています。「目の前の『一人』と向き合い、誠実に、対話を重ねていく。すべては、ここから始まる」と。大切なのは「誠意」です。「誠実」です。さあ、朗々たる勤行・唱題で大生命力を湧き出し、最高の「仏の仕事」である対話拡大に邁進していこう!

脳の世紀(下)

2006-02-12 12:23:26 | 聖教新聞記事より
【池田名誉会長】
19世紀のアメリカの高名な女性詩人・ディキンスンはうたいました。「頭脳は空より広いのです」「頭脳は海よりも深いのです」(中島完訳『自然と愛と孤独と第4集』国文社)まさに脳は、大空のごとく、大海のごとく、無限の可能性を秘めている。その脳を、どう成長させるか。どう健康にさせるか。今回も大いに語り合いましょう。

【木暮(こぐれ)】
よろしくお願いします。

◆生まれてすぐ脳は成長する

【名誉会長】
そもそも、人間の脳は、どのような過程で成長するのでしょうか。

【木暮】
生まれた時の脳の重さは、およそ400グラムほどです。それが1年で倍に、7、8歳で大人の脳の重さ(日本人男性の平均1350グラム)の90%に達し、20歳ぐらいまでに、ほぼ完成します。

【名誉会長】
すると、脳は、幼少期に急速に成長するわけですね。

【上東(うえひがし)】
その通りです。ですから、幼少期に、どのような刺激を与えるかが、脳の成長に重要な影響を及ぼすのです。

【名誉会長】
これは前回の復習になりますが、幼い脳では、さまざまな刺激によって、神経細胞(ニューロン)の突起による神経細胞間のネットワーク(連絡網)が急激に発達するということですね。

【木暮】
特にコミュニケーション能力や五感がそうです。8歳ぐらいまでの間に、言葉に触れる機会が極めて少ないと、言語を介した意思の伝達が難しくなります。また、4歳ごろまでに物を見ることをしなければ、視覚機能を失います。

【金城(かねしろ)】
そのほかにも、人間にとって大切な機能が、脳のネットワークがつくられる時期に発達しますから、幼少期の環境は非常に大切です。

【木暮】
生まれてすぐに歩ける動物や数週間で巣立つ鳥などと比較して、人間ほど親の手のかかる動物はいません。しかし、その手のかかる部分が、脳の発達過程そのものなのです。

【名誉会長】
そうでしょうね。日蓮大聖人は、父母への報恩を説く御書で、こう表現されています。「産み落とされてから人が飲む乳は180余石であり、3年の間は父母の膝の上で遊び」(1527ページ、通解)と。父母の計り知れない愛情に抱かれて、人は人になるのです。まさに、父母の恩は人間の原点です。

◆狼に育てられた2人の少女の話

【木暮】

脳への刺激といっても、「親の愛情」が何よりです。それを象徴するのが「狼に育てられた二人の少女」の話です。

【名誉会長】
有名な話ですね。ロシアの宇宙飛行士・セレブロフ博士との対談でも、話題になりました。

【木暮】
狼に育てられたアマラ(1歳半ぐらい)とカマラ(8歳ぐらい)という少女がいました。人間の世界に突然、連れてこられた二人は当初、部屋の片隅にうずくまり、人が近づくと歯をむき出しにしてほえたといいます。

【名誉会長】
狼と同じ環境にいたので、嗅覚(きゅうかく)や聴覚(ちょうかく)は非常に発達していたようですね。

【木暮】
そうです。さらに、四つんばいで、リスのように速く走り、暗闇を恐れず、夜のほうが目がよく見えるようだったといいます。

【名誉会長】
なるほど。残念ながら、どちらかが、すぐに亡くなってしまったのではなかったでしょうか。

【木暮】
はい。年下のアマラはすぐに亡くなりました。しかし、カマラは、面倒をみたシング夫妻、特に夫人の愛情のおかげで、徐々に人間らしくなっていきます。服を着るようになり、言葉を覚え、11歳の時に二本足で初めて立ち、15歳で歌が歌えるまでに成長しました。

【上東】
狼に育てられた少女も普通の人間と同様、大脳皮質に140数億個の神経細胞がありました。ただ、普通の人間のような刺激を受けなかったので、人間らしい神経細胞のネットワークを発達させることができなかったのです。

【木暮】
シング氏は述べています。「乳幼児期の子どもとちょうど同じように、この子たちの中に眠っていた人間的な成長本能を発達させることができたのは、まったく愛情の働きによるものである。人としてこれから成長するための路(みち)を開くのは、母親の愛と親切である」(中野善達・清水知子訳『狼に育てられた子』福村出版)

【名誉会長】
夫人の愛情が、少女を人間に育てた、ということですね。母は「慈愛の大地」です。大地が山を抱き、川を包み込むように、その包容の力は限りなく大きい。母は「教育の大地」です。大地が草木を茂らせ、花を咲かせ、果実を実らせるように、子らを立派にはぐくむのです。

◆赤ちゃんを抱き締めて
【金城】
人間の赤ちゃんにとって、一番大切な刺激とは「ギュッと抱き締められる」ことだと指摘する医学者もいます。これは親の子どもに対する一番の愛情表現ではないでしょうか。

【上東】
確かにスキンシップは大切です。先ほどの狼に育てられた少女が心を開いたのも、シング夫人が毎日1時間にわたって施したマッサージだったといいます。

【木暮】
赤ちゃんに話し掛けることも、大切な脳の訓練になります。幼児への「読み聞かせ」も同じです。

【名誉会長】
お母さんの優しい笑顔、穏やかな声、体の温もり、さわやかな香り、おいしい授乳── すべてが、脳の健やかな成長を助ける大切な“栄養”になるでしょう。

【木暮】
そうです。そうした心地よい刺激を、子どもは五感すべてで吸収します。乳幼児期に神経細胞のネットワークが発達していくのは、ひとえに親の愛情によるところが大きいのです。

◆子は愛されたい 優しくされたい

【上東】
反対に、最近の幼児や児童の虐待の増加は、憂うべきものがあります。カナダのオンタリオ州で、子どものころに親にたたかれた経験が、将来、どのような影響を与えるか追究した調査があります。その結果、まれにたたかれたという子どもでも、後年、社会的問題を起こしたり、不健全な飲酒癖をもったりする率が高くなることが分かりました。

【名誉会長】
子どもへの虐待は断じて許してはならない。子どもは、どんな親にでも優しくされたいと願っている。それが、体罰や言葉の暴力で育てられたら、一生、心の傷として残ることでしょう。また、子どもは、どんな時でも愛されたいと願っています。それゆえに、虐待まで愛情の証拠と考え、無意識に我慢するようになり、心の痛みに鈍感になる子もいます。やがては、他人の心の痛みにも鈍感になってしまいますね。

【金城】
そう思います。大人になり、親と同じ暴力を繰り返してしまう場合もあります。

【名誉会長】
大切なのは、子どもを「一個の人格」として尊重することです。先ほどもありましたが、親御さんは、ギュッと抱き締めてあげるぐらい、惜しみない愛情を、わが子に注ぐべきでしょう。

脳の健康を維持するのに大切な点は何でしょう。

【木暮】
脳は体の中で一番、エネルギーを使うので栄養が大切です。また、刺激を与えるという意味で適度な運動、また十分な睡眠も重要です。こうした一般的なことに加えて注意したいのは、「ストレス」という刺激に、どう対処するかではないでしょうか。

【名誉会長】
「ストレス」が過剰になると、緊張や不安が高まりますね。脳は、どのように反応しますか。

【上東】
安定を保とうとして脳の一部は、「休め」という命令を出しますが、それを無視すると、抑(よく)うつ的になり、うつ病などが発症します。また、自律神経や免疫の働き、ホルモンの分泌に変調を来し、胃かいようや高血圧症、狭心症などの原因にもなります。

【金城】
若い人が訴えるめまい、頭痛、はき気、腹痛などは、ストレスからくる場合が少なくありません。

【名誉会長】
心の状態が体に影響を及ぼすのですね。

【金城】
その反対もあります。体の病気が患者さんにストレスを与え、不安やうつ状態を引き起こすこともあるのです。

【名誉会長】
いずれにせよ、「心」と「体」は一体といってよいですね。「色心不二」です。

【木暮】
そう思います。また、ストレスが非常に強く長く続くと、脳の海馬(かいば)という記憶に関係する場所の神経細胞が死滅し、脳に障害が起こるという調査報告も発表されています。

【名誉会長】
それは恐ろしい。ストレスにも、いろんな種類がありますね。

【上東】
はい。暑さや寒さ、大気汚染や騒音などの「物理的・化学的なストレス」、飢えや感染、過労などの「生理的なストレス」があります。

【金城】
現代人に多いのが「社会的・心理的ストレス」です。例えば、職場や学校での人間関係、仕事や学業、経済的な悩み、それに親しい人の病気・死亡、事故や災害です。

【名誉会長】
法華経には「三界(さんがい)は安きこと無し猶(な)お火宅の如し衆苦(しゅうく)は充満して甚(はなは)だ怖畏(ふい)す可し 常に生老病死の憂患(うげん)有り」(「譬喩品」)と説かれています。つまり、この現実世界は安心できる所ではない。ちょうど焼けている家のようなものである。多くの苦が充満していて、はなはだ恐るべきである。常に生老病死の苦悩が存在しているというのです。

◆「八苦」とは
【木暮】
まったく、その通りだと思います。アメリカ・ワシントン大学医学部のホームズ博士らが作成した「ストレス表」があります。これは、何らかの病で病院にかかった394人の患者さんを対象に、病院にかかる前に経験した出来事を調査し、ストレス値の高い順に並べたものです。

【名誉会長】
興味深い調査です。

【木暮】
高い順に紹介しますと、「配偶者の死」「離婚」「夫婦の別居」「拘留(こうりゅう)」「近親者の死」と並びます。

【名誉会長】
まさに「生老病死」の苦悩です。

【金城】
生老病死とは、人間が避けられない、生まれ出てくるまでの苦しみ、老いる、病む、死んでいく苦しみの四つですね。

【名誉会長】
その「四苦」に、さまざまな縁から生じる悩みなどを加えたものを、仏法では「八苦」と呼びます。今、挙げられた愛する人との別れは、「愛別離苦」といって、八苦の一つです。

【上東】
一方で「結婚」もストレス表の上位に位置しています(笑い)。

【名誉会長】
以前、「主人在宅ストレス症候群」が話題に上りましたね。初めは愛し合っていたのに、いつか顔を見るのも嫌になる。八苦には、このように“嫌な人”(笑い)と一緒にいなければならない苦しみとして「怨憎会苦(おんぞうえく)」があります。

【木暮】
人間関係の悩みですね。確か、残りの二つは「求不得苦(ぐふとっく)」と「五盛陰苦(ごじょうおんく)」でしたか。

【名誉会長】
その通りです。「求不得苦」とは、求めるものが手に入らない苦しみ、「五盛陰苦」とは、人間の心や体の盛んな働きによって受ける苦しみです。

【木暮】
現代に特徴的なストレスに、不況や、それによるリストラがあります。これなどは「求不得苦」でしょうが、こうしたストレスが、残念ながら、自殺や暴力行為の原因になっている場合があります。

【上東】
わが国の自殺者の4割以上を30?50歳代の男性が占めますが、その動機で最も多いのは、借金苦や生活苦などの「経済・生活問題」です。また近年、青少年の暴力行為も目立ってきています。

◆心身への圧力を〔前進の力〕に!!
生老病死の苦は 心と体を抑圧
「価値創造の人」はストレスに強い

◆何でも話せる友人を持つ

【名誉会長】
これは、深刻な問題です。では、どうすればストレスを乗り越え、健康的な生き方ができるのでしょうか。

【木暮】
まず、自身のストレスの原因を見極めることだと思います。心底、疲れ切った時には、少し立ち止まって、自分の内外を見つめ直すことが大事です。

【名誉会長】
幸い、私たちには信仰がある。御本尊という「生命の鏡」に照らし、自分を見つめ、人生を見つめ直すことです。朗々たる唱題で、自身の生命のリズムを整え、生命力を高めていくならば、必ず新たな自分を構築できます。

【上東】
生命のリズムとともに、生活のリズムを整える努力が必要です。適度な運動、十分な睡眠、バランスの取れた食事 ── それぞれの面から自身の日常を見直してみると、不規則な生活がストレスになって、心身の不調につながるケースが多いことが分かります。

【木暮】
ストレス解消には、お酒やカラオケといった気分転換もありますがふその場限りの発散で、終わっだあとは、またストレスがたまるという場合もありますね(笑い)。

【上東】
音楽や美術、また大自然といった豊かなものに触れれば、生命がリフレッシュできると思います。

【名誉会長】
豊かなものに触れれば、心も豊かになる。どんなに多忙であっても、自然を愛し、音楽を聴き、文学に親しむ心が大事ですね。

【金城】
本当にそう思います。特に池田先生の詩や写真、そしてスピーチから、どれほど啓発を受けたか分かりません。

【上東】
最近、「ヒーリング(癒し)という言葉をよく耳にしますが、先生がされているのは「アクティブ(活動的)ヒーリング」だど思います。名誉会最恐縮です。

【木暮】
人間ですから、「人間関係」が一番の喜びにもなれば、一番のストレスにもなります。その意味で、何でも相談できる友人を持つことも必要ではないでしょうか。

【名誉会長】
その通りですね。独りで悩んでいても、何もよいことはありません。かえって悪いほうへ、悪いほうへと考えるのが人間の傾向です。自分が大変な時、何でも心を開いて話せる人が身近にいるかどうか。語れる人がいることは、幸福です。学会には語れる友がいる。麗(うるわ)しい友情の絆(きずな)がある。ありがたいことです。

◆「能く忍ぶ」強さこそ仏の境涯

【名誉会長】
そういえば今年は、ストレス学説を提唱したセリエ博士が初めてその論文を発表してから、70周年に当たると伺いました。時がたつほどにストレスの問題は重大になってきましたね。

【木暮】
そうなんです。セリエ博士は、ストレスへの対処法を“感謝してもらえるよう、人に尽くすこと”だと指摘しています。

【名誉会長】
仏法で説く菩薩の生き方です。御書に「喜(き)とは自他共に喜ぶ事なり」(761ページ)とありますが、友の喜びに生きてこそ、真の心の満足、生命の充実感もある。それを日ごろから実践しているのが、学会員の皆さまです。

【上東】
ストレスを感じても、何でも前向きに、肯定的にとらえていく人は、より積極的な生き方ができると思います。

【名誉会長】
そうですね。「プラス思考」の人は、どんなストレスも新たな前進の力に変えられる。その意味で、ストレスに強い人とは、自らの境遇を最大に生かす── いわば「価値創造の人」ではないでしょうか。

【木暮】
セリエ博士も、ストレスは心の持ち方によって、有害なものを無害にし、さらに生命力を強くすることができると主張していました。

【名誉会長】
博士自身も、何とかストレス学説を世間に認知してもらおうと、大きな“ストレス”を感じていたといいます。博士はつづっている。
 「しかし、このストレスに立ちむかっているうちに私の閉鎖的な態度の殻(から)は破られ、同時にみずからの門を開かせた」(杉靖三郎他訳『現代社会とストレス』法政大学出版局)と。

博士の挑戦の心は、見事にストレスを前進の原動力に変えたのです。 まさに、仏法で説く「煩悩即菩提」の法理に通じます。

日蓮大聖人は「娑婆(しゃば)とは堪忍(かんにん)世界と云うなり」(御書771ページ)と仰せになりました。「堪忍世界」とは、あらゆる苦難を耐え忍ばねばならない世界ということでしょう。また、仏の別名を「能忍(のうにん)」という。この厳しきストレス社会で、すべてを「能く忍ぶ」「耐えて乗り越える」 ── その強さ、生き抜く力の最高峰が、仏の境涯なのです。

◆“心を悟り知るを如来という”

【木暮】
「プラス思考」は、脳にも影響を与えます。脳からエンドルフィンというホルモンが活発に分泌され、免疫力が高まると唱える学者もいます。

【名誉会長】
その点については、カナダ・モントリオール大学前学長のシマー博士も言われていました。

【金城】
シマー博士は、カナダ医学研究評議会議長、がん研究国際センターの科学評議会議長などを務めた、がん研究の世界的な第一人者ですね。池田先生と、同大学のブルジョ博士とともに対談集も発刊されています。

【木暮】
モントリオール大学は、セリエ博士が実験内科・外科学研究所所長として在職されていた名門学府でもあります。

【上東】
シマー博士は「創価学会の発展の原動力は、何といっても池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の魅力ある指導性にある」と、先生の世界的な対話の推進、一貫教育の構築など、学会の平和・教育・文化運動を高く評価されています。

【名誉会長】
ありがたいことです。その博士が、お会いした折、先ほどのエンドルフィンという“脳内モルヒネ”の効果を指摘されていたのです。「プラス思考」によって、心に「勝利の結果」をイメージし、確信することで、脳が体に命令を下し、病気と闘わせるのではないでしょうか。

【金城】
そうした人間の信念の力、思考の力の偉大さを実証されたのが、“アメリカの良心”と呼ばれたカズンズ博士です。

◆「希望や決意は人体にかかわる」

【名誉会長】
そうです。私の親しい友人でした。博士は、膠原病(こうげんびょう)や心筋梗塞という大病を乗り越えた体験をもっておられた。机上の理論ではなく、「断じて勝つ!」と決めた心の偉大さを、身をもって証明されたのです。

博士は語っています。「希望、目的意識、固い決意などはたんに脳のなかだけの話にとどまらないのである。それらは電気化学的刺激となって免疫系の働きに大きな役割を演じ、ひいては人体全体の有機的活動に大きくかかわってくるのである」(上野圭一・片山陽子訳『ヘッド・ファースト ── 希望の生命学』春秋社)

「断じて勝つ!」という信念が刺激となって、脳が体を治癒(ちゆ)するための処方せんを書くというのです。これは、仏法で説く「一心の妙用(みょうゆう)」すなわち「心の不可思議な働き」にも通じるといえます。御書には「心の不思議さをもって、仏教の経典と論の説く肝要とする。この不思議なる心を悟り知った人を、名付けて如来という」(564ページ、通解)と示されています。病を治すだけでなく、自分の「人生」はすべて、妙法の力によって、自分の「心」「一念」が描いた方向へと開かれていくのです。

最初に述べたように、脳は無限の力を秘めている。ただ、自らその可能性を開くカギは、「一念」にあるのです。御聖訓には「一念三千は抜苦与楽(ばっくよらく)なり」(御書773ページ)とあります。妙法には、四苦八苦を乗り越え、希望の人生へと転じる力がある。友の幸福を真剣に祈り、そのために行動していくならば、必ず自他共に、常楽我浄(じょうらくがじょう)の人生を開くことができる ── こう確信し、健康で、伸び伸びと広宣流布の人生を謳歌(おうか)していきましょう!


脳の世紀(上)

2006-02-12 12:06:33 | 聖教新聞記事より
【名誉会長】
早速ですが、木暮さん、人間の脳には、大脳皮質だけでも、実に140数億個もの神経細胞(ニューロン)がある。そして、その細胞一つ一つが突起を伸ばし、千以上の神経細胞とネットワーク(連絡網)をつくっていると聞いたことがありますが、どうでしょうか。

【木暮】
本当です。
単純に計算すると、大脳の神経細胞によってできるネットワークの数は10の1万乗以上にもなります。10の14乗が100兆ですから、いかに天文学的数字か分かると思います。

【名誉会長】
私が対談したジャストロウ博士は、そうした壮大な広がりをもつ「脳」のことを「もう一つの宇宙」と表現されていました。

【木暮】
脳は宇宙同様、まだまだ未知の分野で、どれほどの力が秘められているか分かりません。研究は、これからです。

【名誉会長】
21世紀が「脳の世紀」と呼ばれるのも分かる気がします。


◆女性は左右の脳を調和して使う
【名誉会長】
ところで、よく「右脳」と「左脳」の違いが話題になりますが、それぞれ、どういう働きをしているのでしょうか。

【木暮】
完全に区別できるわけではありませんが、左脳は理性や論理、言語を担い、右脳は観念や感性をつかさどると考えられています。

【上東】
二つの脳は脳梁(のうりょう)という神経の束でつながっていて、両者が協力し合って働くところに、それぞれの機能が、より効果的に発揮されることが明らかになってきました。

【名誉会長】
一般的には、左脳が優位に働いていると考えられているようですね。

【木暮】
はい。ですから現代社会を「左脳社会」と呼ぶ人もいます。 また、断定的には言えませんが、男性は主に「左脳」を中心に使うのに対し、女性は「左脳」も「右脳」もバランスよく使う傾向があると、いわれています。

【名誉会長】
理屈や論理性に偏(かたよ)り、物事を杓子定規(しゃくしじょうぎ)に見る男性型の社会はすっかり硬直化し、行き詰まってしまった面があります(笑い)。 時代の閉塞(へいそく)状況を打ち破るのは、左脳の論理的思考と右脳の直感的思考の調和のとれた女性の智慧しかありません。私が「女性の世紀」に期待し、重視する一つの意義も、ここにあるのです。


◆脳の重さと知能の関係

【名誉会長】
ところで、文豪・夏目漱石の脳は、日本人の平均に比べ重かったと聞いたことがあります。脳の重さと知能は、関係がありますか。

【上東】
夏目漱石は1425グラムで、確かに日本人男性の平均1350グラムより重いです。日本画の大家・横山大観(よこやまたいかん)は、1640グラムもあったそうです。

【名誉会長】
外国の例では、どうでしょう。

【木暮】
ナポレオン3世が1500グラム、哲学者カントが1600グラム、政治家ビスマルクが1870グラムと、かなり重いですね。その一方、詩人ホイットマンは1282グラム、文学者アナトール・フランスは1017グラムで、平均よりずっと軽い脳の持ち主だったということになります。

【名誉会長】
では、脳の重さと知能の高さは一概に比例しないということですね。

【木暮】
現状では、そう考えられます。知能には、記憶力、言語力、論理力、計算力など、さまざま考えられますが、これらがどのような形で脳に蓄積されるのか、まだ十分に解明されていないのです。

【金城】
脳の重さや大きさは、体格や生活環境などの個人差も影響すると思います。

【名誉会長】
私と2冊の対談集を発刊した、世界的な物理学者で、モスクワ大学の前総長であるログノブ博士も語っておられました。 「脳細胞全体の中で、人が一生のうちに使うのは、せいぜい60%程度といわれてます。中には10%未満であろうと言う学者もいます。いずれにしても、私たちの頭脳が未開発の大いなる可能性を秘めていることは、疑いない事実です」

それほど未使用の部分があるのですから、重さを気にするよりも、今ある脳をどう完全燃焼するか考えたほうが価値的ですね(笑い)。

【金城】
そう思います。頭は使えば使うほど、良くなると思います。自分で自分の限界を設けないことです。

【名誉会長】
私が語り合った、アメリカの世界的な細菌学者ルネ・デュボス博士も「脳は使えば発達するし使わなければ衰える」(野島徳吉・遠藤三喜子訳『人間であるために』紀伊國屋書店)と断言されていました。

【木暮】
まったく、その通りです。どんな人体の器官も使わないと衰えていきますが、脳は人体のコントロールセンターですから、衰えると影響が大きいのです。

◆人のための努力が頭を良くする

【名誉会長】
ポーリング博士と対談した際、「頭の良くなる薬はありませんか?」と聞いたことがあります。

【金城】
博士は二つのノーベル賞を受賞した“現代化学の父”ですね。

【名誉会長】
博士は、私の質問に、ちょっと考えられて、こう言われました。 「やはり自分で努力するしかないでしょう。自分で、うんと頭を使って、頭をしぼって、頭をいじめ抜いていけば、きっと素晴らしい頭脳になります」

もしも「頭の良くなる薬」ができたら、みんな努力しなくなる。向上心をなくしてしまう。そうなれば、人間失格です。生きる意味がなくなってしまう。
 また、御書に「剣などは大火に入れてもなかなか溶けない。これは鍛えてあるからである」(l169ページ、通解)とあるように、苦労して鍛えられた頭脳や人格は光り輝くものです。

【金城】
そう思います。
私事(わたくしごと)ですが、関西創価高校1年生の時、医師を志しました。医学部を目指し、浪人生活を送っていた際に、思いもかけず池田先生から激励を頂きました。「苦労し抜くからこそ、人の心が分かるんだよ」と。
以来、「苦労」こそ自分の「心の栄養」と決め、勉学に、信仰にと努力を重ねてきました。
これは今、患者さんとかかわる上でも、大きな指針になっています。

【名誉会長】
青春時代の誓いを見事に果たしてくれて、こんなうれしいことはありません。
自分だけの目標ではなく、社会のため、人類のため、民衆のために貢献していこう ── そう努力して行動する人は、頭脳も啓発され、頭も良くなっていくことは間違いありません。

◆脳は常に生まれ変わろうとする

【木暮】
確かに脳を働かせるためには、さまざまな刺激が必要です。こんな面白い実験例があります。
三つの違った環境の下で、ネズミを飼育しました。

一つは、多数の仲間と遊び道具を与えて飼育する。
二つ目は、遊び道具はなく、数匹の仲間と飼育する。
三つ目は、より小さなカゴの中で、1匹で飼育する。

一カ月以上して、刺激が一番多いネズミと少ないネズミの大脳皮質の重さを比較すると、4?10%もの差が出たというのです。

【金城】
これは、より多くの刺激を受けたネズミが、大脳皮質にある神経細胞の突起を増加させた結果と思われます。

【名誉会長】
神経細胞の突起が増加すると、どうなるのですか。

【上東】
脳内には多くの神経細胞がありますが、そこから電気信号の形で情報が発信されています。その情報は、神経線維を通して、次の神経細胞に伝えられます。神経線維は先に進むと枝分かれし、その突起が多くの神経細胞に接します。

【名誉会長】
その接合部分(シナプス)を通じて、信号を伝達するのですね。

【木暮】
その通りです。ですから、神経細胞の突起が増加すると、神経細胞間のネットワークがち密になり、さらに高度な情報伝達が可能になるのです。

【名誉会長】
思考のネットワークが強化・拡大していく、つまり「刺激を受ければ受けるほど、頭の反応や回転はよくなる」ということですね。

【木暮】
そうなります。 私自身、研究をしていて、時折、脳自身が、常に新しく生まれ変わろうとして刺激を求めているのではないかと思うことがあります。

【名誉会長】
素晴らしい表現です。 一瞬一瞬、新しい経験を積みながら、新しい力を発揮し、新しい自分をつくっていく ── 脳は、そのための縁を求めているのでしょう。その要望にこたえてあげなければ、脳がかわいそうだ(笑い)。
脳の創造的な力を、存分に発揮していくためには、どうすればいいか ── 。ログノフ博士も明快に語っておられました。「頭脳を絶えず働かせ続けていくことだ」 と。

◆英・ロンドンのタクシー運転手
【上東】
ロンドン大学の研究に、大変に興味深い例があります。
ロンドンのタクシー運転手は、どんな場所を指示されても、最短の距離で乗客を運ぶよう課せられています。そのため、日々、変化する町の地理の勉強に真剣に励んでいる。その脳を、磁気共鳴画像装置(じききょうめいがぞうそうち=MRI)を使って調べたところ、神経細胞が活発にネットワークをつくり、発達を続けていることが分かったというのです。

【名誉会長】
何事も労を惜しまず、人の何倍も精進しなければ、偉大な智慧は生まれませんね。



◆ 刺激が脳を揺さぶる

◆ 友のために行動し、友の蘇生に感動する── 学会活動は活性化に直結

◆手や足、口や顎(あご)を動かす!
【金城】
刺激といっても、反射的なものばかりだと、あまり脳は働かなくなります。
例えば、テレビゲームをしている時の脳は、一部しか活性化せず、むしろ人間性にかかわる脳の働きが悪くなるともいわれています。

【名誉会長】
やはり、新聞や本など「活字に親しむ」ことが大事ですね。

【上東】
読書は脳に多くの効果的な刺激をもたらすと指摘されています。特に声に出して読むことが、とてもいいようです。

【名誉会長】
頭を使うことはもちろんとして、ほかに脳を活性化する刺激はありますか。

【木暮】
脳に刺激を与えるためには、まず、体の中で神経が集中している指先や手足や口、顎などを動かすことです。 具体的には、日ごろから足を使って活発に「行動」し、食事の時は、よく「かむ」ことが大切です。しかも、目的をもって行動したり、楽しく会話しながら食事したりすると、より活性化されます。

【名誉会長】
私の子どものころは、大豆や昆布など硬いものを食べるといいと言われましたが、これは歯の健康と同時に、脳の刺激にもなっていたのでしょうね。

【金城】
そうだと思います。「対話」も脳の健康に役立つといわれています。「毎日3人以上と話す」のを勧める医学者もいます。

【木暮】
これは私の持論ですが、「感動する」ことも大切だと思います。心が揺さぶられるような感動をしている時、私たちの脳は、全体が活発に動いているのではないでしょうか。

【名誉会長】
なるほど、興味深い視点ですね。 あまりの情報量の多さに感覚がまひしているのか、現代人は心から感動する機会が少なくなっているかもしれません。

【木暮】
そうなんです。ですから、心底、感動するためには“生きたもの”と接することです。 例えば、同じ音楽でも、CD(コンパクトディスク)で聞くのとコンサートホールで聞くのでは、全然違います。生演奏の場合、耳だけでなく、目や皮膚など全身で音楽に触れていますから、その分、脳は、より活性化しています。

【金城】
人とのかかわりも、メールでやりとりするより、面と向かって話したほうが、頭がさえ、互いに触発が大きいような気がします。

【名誉会長】
大聖人も「書では言葉を書き尽くすことはできない。言葉では心を尽くすことができない。さまざまな事柄については、お会いした時を期して話しましょう」(御書1012ページ、通解)と、人間と人間との直接の触れ合いを大切にされています。

◆前向きな姿勢が脳の健康を維持

【上東】
「常に目標を掲げる」「困難にぶつかっても前進していく」 ── こうした「前向き」な生き方も、健康な脳を維持するのに有効でしょう。

【名誉会長】
その意味で、学会活動は、ことごとく「脳の活性化」に直結していると思います。毎日、聖教新聞はじめ「活字を読む」。悩みがあっても決して「くよくよしない」。信仰によって打開し、「前へ前へ」 と進んでいく。その体験を「語り」、友のために「奔走(ほんそう)する」。そして、友の蘇生に「感動」し、人生の醍醐味を思う存分、味わっていく ── 決して頭はさびつきません。脳が生き生きと働く。 御書にも「人のために灯をともして明るくしてあげれば、自身の前も明るくなる」(1598ページ、通解)とあります。広宣流布の活動に一切、無駄はない。最高の健康法ではないでしょうか。

【木暮】
本当に、そう思います。人も自分も、健康になり、幸福になる最も確かな実践です。

忘れ得ぬ恩師の指導1

2005-12-19 18:51:44 | 聖教新聞記事より
◆忘れ得ぬ恩師の指導 若き日の池田名誉会長の記録帳から 1

「私は青年に、丈夫の心を贈りたいのだ。一生涯を勝利の歴史で飾れ」

「権威を恐れていては、民主主義が破壊される。それでは、犠牲になる民衆がかわいそうではないか。あくまでも主権在民である」

「女性の嫉妬よりも、男性の嫉妬のほうが、もっと悪い。 どれほどの善人が、歴史上、極悪製造業の悪党に陥れられたことか」

「和合僧を尊重して、我見や増上慢の幹部や議員を叱り飛ばし、異体同心の理想的な広宣流布の前進へと戦う人こそが、信心強盛な仏法者である」

「大闘争心が広布の大精神である。これがまた、学会の精神なのだ。日蓮大聖人から最大に賞讃され、大功徳を受ける資格のある人は、この大勇猛心の決意で進んだ人である」

「幹部が自らを指導し、幹部自らが自己を磨いていけば、会員は自然と育っていくのである」(昭和33年2月11日、最後の誕生日に)

「訓練を受けた人間、苦労した人間しか、信用できない」

「苦労しない人間に、いったい何ができるか。だから、なんでもやっておくことだよ」

「悪党に騙されぬように、また悪党に撹乱されぬように、命懸けで監視の目を光らせていくことだ。そして、必ず追放していくことだ」

「人間だれしも絶望的になるときもある。しかし、それに耐え、乗り切ってしまえば、後になればなんでもないものだ。 いわんや妙法を唱えている人は、長い人生のうえから見れば、すべてが変毒為薬される。 ゆえに何も心配しないで、信心強盛に生き抜け!」

不可能を可能にする祈り

2004-10-20 10:33:54 | 聖教新聞記事より
世間の常識ではとうてい不可能と思い込んでいることを可能にする力が御本尊にはあるのです。ただあきらめて、不可能と思っている人は、妙法の力を知らない人たちです。すべてを可能にする人は、その妙法の力を引き出すことのできる人です。「何なる世の乱れにも各各をば法華経十羅刹助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」・・御本尊に対する祈りというものは、一大事のときには、このようなものであければならならぬとお示しになっているのです。・・無量の力を御本尊は秘めていることを大聖人は明確に教えていらっしゃる。これを信じるか信じないかは私たちの問題です。・・まず強盛な祈りによって、不可能を可能とする実践が勇んで出てこなければなりません。

菩薩の智慧

2004-07-29 00:33:01 | 聖教新聞記事より
智慧には菩薩の心が通っていなければなりません。自分を苦しめている壁が人である場合、それを揺り動かすものは心ある対応に尽きると思います。心が通じれば相手も心の扉を開く。実に菩薩の実践における智慧は、相手にも菩薩の心を引き出すことができるのです。(小林正博著「日蓮の真実」より)

功徳が出るポイント

2004-07-29 00:29:13 | 聖教新聞記事より
大事なことは、創価魂です。創価魂とは、個人の幸福を妨げたり、広宣流布の運動を破壊しようとする悪を乗り越えることによってこそ真の幸せをつかむことができるということです。池田先生は最近、この重要なときに傍観者であってはいけないとおっしゃっています。私たち全員が、戦いに加わる必要があるのです。

唱題が楽しみであって、義務にはしないこと、そして満足いくまであげる必要があります。お題目を唱えようと努力することが、私たちの強い決意の現れです。お題目を唱えるとき、心からの深い祈りが必要です。しかし、忘れてはいけないのは、請い求めるのはだめです。常に御本尊に、「私は何が何でも目標にたどり着くと決意したのです!」と祈ることです。「これは私の宿業。目標が叶ったとき、それは私の歓喜だし、私の福運」と宣言しなければいけません。

日蓮大聖人の仏法を実践すると、私たちは、限りない智慧と生命力を引き出し、大きなものでも小さなものでも選んでは、好きなように叶えることができます。宇宙そのものが私たちの手の中にあるということを忘れないでください。大事なことは、「それを手に入れようという気があるか」ということです。

河合副総合教学部長の話

2004-07-29 00:28:24 | 聖教新聞記事より
大きな困難や、解決できない悩みにぶつかって、どうしようもない、というときには「もう御本尊にお願いするしかない」と決めて、極端なようですが「無理を承知で」「無理だからこそ」御本尊に「解決してください」と強く祈ることです。祈りの一念が強ければ願いは叶うのです。「どうせ無理だろうな」と思って祈ったのでは「御本尊不信」になるので、叶うわけはありません。