夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

マスターズ競技記録会の世界新記録 9/30

2011-09-30 18:43:59 | 名字の言
先日、宮崎市で開かれた「マスターズ競技記録会」。陸上一般男子200㍍のM80クラス(80~84歳)で、世界新記録(30秒69)が誕生した▼記録を作った選手は、20代で国体選手に選ばれたが、心臓病を患い、走ることを断念していた。63歳の時、世界大会の地元開催をきっかけに、再びトラックへ。36年ぶりの再挑戦だった▼当初は、なんと県予選の最下位。“自分はもっとできるはず”と言い聞かせ、練習に汗を流した。次第に記録が伸び始めた矢先、73歳で胃がんに。しかし、手術から4年後に復帰し、78歳で日本新記録を刻んだ。「目標があるから挑戦できる」とたくましいその人は、トラックのみならず、広布の庭も縦横無尽に駆ける80歳の副県長である▼葛飾北斎は、90歳で没するまで描き続けた。ピカソも90代でも絵筆を握った。「自分は、これからだ!」と、前を向いて進む人生に限界はない。過去・現在・未来。そのどこに心があるかで、生き方は決まる▼「今」の決意が「未来」を開く。「本因妙」の精神が仏法の真髄である。牧口初代会長は、齢70を過ぎてなお、「われわれ青年は」とよく口にしたという。自身の“新記録”への挑戦に遅すぎることはない。決意した瞬間が、最高の時である。(誼)

「私たちが学ぶべき『アフリカの精神』とは何でしょうか」9/29

2011-09-30 18:43:14 | 名字の言
「私たちが学ぶべき『アフリカの精神』とは何でしょうか」。創価学園生の質問に、ザンビア大学のシムカンガ副総長は「ウブントゥ」という言葉を挙げた▼「ウブントゥとは、他者と調和し、共存し、お互いに助け合う精神です」と副総長。ンガンドゥ教務部長が続けた。「そのためには『他者をありのままに受け入れる力』が必要です。ウブントゥは、人間主義に徹する創立者の池田大作博士の精神と深く共鳴するものではないでしょうか」▼「ありのままに受け入れる」ことは、簡単なようで難しい。年を重ねるほどに、それまでの経験が、先入観というフィルターになって邪魔をする。相手の話を素直に聞く。言葉だけでなく、心の声を聞くつもりで耳を傾ける。「あなたに出会えてよかった」と感謝し、尊敬する心がけを大切にしたい▼「21世紀をアフリカの世紀に」。池田名誉会長の持論だが、単なるスローガンではない。アフリカの人々をありのままに受け入れ、心を結び、平和の連帯を築きゆく信念の表明だった。ザンビア大学から贈られた「名誉法学博士号」は、その実践に対する賞讃の証しであろう▼副総長が満面の笑みで語っていた。「創価学園生には、池田博士の人間主義が脈打っていますね!」(川)

福光25

2011-09-30 18:42:00 | 小説「新・人間革命」
 午後四時過ぎ、山本伸一は、県・圏幹部ら八十人ほどとの懇談会に出席した。この集いは、組織の中核として活躍するメンバーや、草創期からの功労者をねぎらい、励ますために、福島文化会館近くのレストランで、食事をしながら行うことにしたのである。

 伸一は、会場に到着すると、各テーブルを回って、一人ひとりにあいさつした。婦人たちがいる円形テーブルに行くと、並んで座っていた県指導長の鈴村アイと常磐圏の指導長の菅田歌枝に声をかけた。

 「福島の二人のお母さんが健在なんで、嬉しい。草創の功労者が元気で、いつまでも活躍されている組織は、必ず発展しています」

 鈴村は、メガネをかけた明朗闊達な感じの婦人で、二年前まで、県の婦人部長をしていた。また、菅田は、控え目ななかに、信心の筋金が通った婦人である。

 菅田が、ほおを紅潮させて言った。

 「ありがとうございます。私も五十四歳になりました」

 伸一は、笑みを浮かべた。

 「レディーは、年齢を言ったりしてはいけませんよ。まだまだお若い。牧口先生は、その年では、まだ入信さえしていません。

 人生で大事なのは、ラインの中心者を退いたあとなんです。その時に、“自分の使命は終わったんだから、のんびりしよう”などと考えてはいけません。そこから、信心が破られてしまう。戦いは、これからですよ。

 先日、ある県の指導長に、『この七年間で何人の人に仏法を教えましたか』と尋ねました。これまでに、百人、二百人と折伏してきた方です。ところが、『この七年は、折伏は実っておりません』と言うんです。

 私は、『もう一度、草創期の思いで、戦いを起こしましょう』と申し上げました。

 大事なのは過去の功績ではない。『今、どうしているのか』『これから何をするか』なんです。八十歳になろうが、九十歳になろうが、命ある限り戦い、人びとを励まし続けるんです。『生涯青春』でいくんですよ」

福光24

2011-09-30 18:41:17 | 小説「新・人間革命」
 鯉の放流式に引き続いて、福島文化会館の開館を記念して、各部の木などの植樹が行われた。山本伸一は、ケヤキの木を植樹した。ケヤキは、福島県の県木である。

 彼は、県長らから請われ、この木を「広布ケヤキ」と命名した。

 その間にも、男子部の代表などと、次々に記念のカメラに納まった。

 このあと、郡山市内を視察した。彼方には、白雪を頂いた安達太良山が腕を広げるようにそびえていた。車中、彼は、東北総合長で副会長の青田進に尋ねた。

 “福島文化会館まで、車を持っていない人たちは、どういう方法で来るのか”“文化会館の駐車場には、車は何台入るのか”“近隣には、誰が、いつ、あいさつに行ったのか”等々、質問は、矢継ぎ早に発せられた。

 伸一は、会員を守り、近隣の理解を得ながら、無事故で円滑な会館運営をしていくために、どうしても、さまざまな観点から、確認をしておかずにはいられなかったのである。

 「想定されるあらゆる事態に備えて、的確な対策を立てよ」とは、第二代会長・戸田城聖の指導である。

 伸一は、福島文化会館ができるまで、福島の中心会場となってきた、郡山会館の前も通ってもらった。そして、同行の幹部に、この会館に着任する牙城会などの役員に対して、伝言と激励の品を託した。

 皆の目は、新たに完成した福島文化会館に向けられている。しかし、記念行事の準備などは、この会館を使って行われてきたにちがいない。いわば、陰の力の拠点となっている会館である。伸一は、“その会館を黙々と守っている方々を大切にし、少しでも励ましの手を差し伸べたい”と思ったのである。

 リーダーが、光の当たるところしか見ず、陰の人にスポットライトを当てようとしなければ、要領主義がまかり通るようになってしまう。人材を見つけだすには、表面より側面や裏面を、水面よりも水底を凝視する眼を開かねばならない。

9月29日(木)のつぶやき

2011-09-30 02:58:42 | 夢をかなえる新聞・聖教新聞
13:11 from モバツイ / www.movatwi.jp
「これほど真剣に唱題したことは、今まであっただろうか―莉奈は命を懸けて、題目の力を教えてくれているんだ!」9/29
13:15 from モバツイ / www.movatwi.jp
「この子は『大女優』だよ。大病になって、幸孝さんに信心を教えているの。その使命を果たしたら、莉奈は『演技』をやめて、きっと元気になるから」9/29
13:17 from モバツイ / www.movatwi.jp
次女は命を懸けて、たくさんのことを教えてくれた。人間の強さ、生きる喜び―。9/29
13:19 from モバツイ / www.movatwi.jp
「変えられぬ宿命など断じてない。ゆえに、決して嘆かずともよい、そして絶対に諦めなくともよい希望の光が、ここにあるのだ」9/29
13:24 from モバツイ / www.movatwi.jp
「これほど真剣に唱題したことは、今まであっただろうか―莉奈は命を懸けて、題目の力を教えてくれているんだ!」大野さんの心は、感動で満たされた。『感謝の唱題』が、心を覆っていた絶望の壁を打ち砕く。9/29
13:27 from モバツイ / www.movatwi.jp
「莉奈は、生きようとしている。闘っている。なのに、親が諦めてどうする!」9/29
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9月28日(水)のつぶやき

2011-09-29 03:01:32 | 夢をかなえる新聞・聖教新聞
08:07 from モバツイ / www.movatwi.jp
「路とは何か。それは路のなかったところへ踏み作られたものだ。荊蕀(いばら)ばかりのところに開拓してできたものだ」(魯迅)9/28
08:09 from モバツイ / www.movatwi.jp
「歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」(魯迅)9/28
11:14 from goo
「分かる」ことよりも、「変わる」ことが大事 9/27 #goo_ningenkakumei http://t.co/ljjPejGt
by seikyo_dream on Twitter

福光23

2011-09-28 11:16:12 | 小説「新・人間革命」
 福島文化会館滞在二日目、山本伸一は、早朝から、福島県、東北の愛する同志に贈るために、山と積まれた書籍などに、次々と激励の一文を認めていた。

 その後、福島県の幹部らと懇談し、午後一時半過ぎからは、文化会館の庭に立つ、歴代会長の碑の除幕式に出席した。

 伸一が紅白の紐を引くと、白布が取り除かれ、黒御影石に彼の筆で、「妙法の 広布の旅は 遠けれど 共に励まし とも共に征かなむ」との、戸田城聖の歌が刻まれた碑が姿を現した。同時に、初代会長・牧口常三郎の「学会精神」、戸田の「大願」などの文字が刻まれた石碑が、一斉に除幕された。

 伸一は、戸田の歌碑の横に立つ碑文に、じっと視線を注いだ。この碑文を作ったのは伸一である。

 そこには、こう認められていた。

 「我ら戸田門下生は 広宣流布のその日まで勇んで三類の嵐を乗り越え 恩師のこの和歌を永遠の原点となし 異体を同心として 仏意仏勅のために共戦しゆくことを ここに誓うものなり」。そして、「我が創価門下はすべからく 生々世々 代々の会長を中心に折伏弘教に邁進すべきことを ここに書きとどむ」と結ばれていた。

 彼は、福島の同志に語りかけた。

 「福島は、何があっても、この精神でいくんだよ。創価門下ならば、いつ、いかなる状況に置かれようが、広宣流布の歩みをとどめてはならない。大聖人が『月月・日日につよ(強)り給へ・すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし』(御書一一九○ページ)と仰せのように、進まざるは退転につながる」

 次いで伸一は、庭の一角にある池で、鯉の放流式に臨んだ。

 県の幹部が、彼に言った。

 「この池には、まだ名前がありません。ぜひ、命名をお願いしたいのですが……」

 「わかりました。では『生々の池』にしましょう。永遠の生命の意味です。また、私たち創価の同志の絆も永遠だからです」

福光22

2011-09-28 11:15:31 | 小説「新・人間革命」
 山本伸一は、県青年部長の奥津正に言った。

 「県長、県婦人部長と呼吸を合わせ、青年の力で新しい福島創価学会をつくっていくんだよ。

 また、壮年、婦人は、男子部、女子部、学生部が、伸び伸びと活躍できるように応援してください。今、どんなに、組織が発展しているように見えても、青年が育ち、さらに、高等部や中等部、少年・少女部が伸びていなければ、未来の興隆はありません。

 青年部は、学会の後継者です。後継者とは、学会を今以上に興隆、発展させていく使命を担っている人ということなんです。

 その使命を果たすために、青年部は、まず、信心への絶対の確信をつかんでほしい。それには、体験を積むことです。

 “祈り、戦って、自分は、こう悩みを克服した”“こう自分が変わった”という体験を幾つもつかです。

 さらに、教学です。“なぜ、日蓮大聖人の仏法が最高だといえるのか”“仏法の法理に照らして、どう生きるべきか”などを徹底して学んでいくことです。

 そして、師弟の絆を深め、良き同志との友情、連帯を強めていくことです。私は、牧口先生、戸田先生の殉教の精神と実践、その偉大な人格を知れば知るほど、仏法と学会への、確信を深めることができました。

 また、先輩幹部をはじめ、さまざまな同志の体験を聞くことも、自身の確信となっていくでしょう。善知識である創価の麗しき人の輪は、確信の源泉でもあるんです。

 青年部、しっかり頼むよ。未来は、君たちの腕にあるんだからね」

 県・圏の代表との懇談会は、青年への激励をもって終了した。

 伸一は、それから、会館の中をくまなく回り、戸締まりや各部屋の整理整頓の様子を点検した。大行事が行われ、祝賀のムードが漂っている時こそ、心に油断が生じがちになる。その時に魔が付け入り、事故が起こりかねないからだ。

民謡歌手の原田直之さんの歌声が聞こえてきた 9/28

2011-09-28 11:14:35 | 名字の言
東北の取材からの帰り。民謡歌手の原田直之さんの歌声が聞こえてきた。原田さんは福島県浪江町の出身で、18歳の時、石巻へ。名民謡歌手・我妻桃也さんの内弟子となった。故郷の浪江町、第2の故郷の石巻――ともに、震災の大きな被害を受けた▼原田さんは、師匠の十八番「大漁唄い込み」を披露していた。「松島」「石巻」「その名も高い日和山」……先ほどまで訪れた場所が、次々と歌われた。「ふるさとが失われるのは一番つらいこと」。原田さんは、そう短くコメントした▼福島民謡「相馬二遍返し」も歌われた曲の一つ。江戸時代、飢饉で壊滅的な被害を受けた相馬地方の歌。豊かな自然を歌い、「どうか相馬に来てください」と、二遍(二度)、ふるさとの復興を願い誓う。切なる思いが託された歌だ▼「復興」と一口に言うが、そのために、どれほどの時間と忍耐が必要だろう。「二遍返しで済まないならば」――「相馬二遍返し」の歌詞には、二度でだめなら、何度でも立ち上がる、との東北魂が歌われている▼「最も大きな難を受けた東北が、最も勝ち栄えていく」と池田名誉会長は強く語る。この大いなる希望を胸に、一歩一歩、勝利へ進む人々に共感し、伴走する私たちでありたい。(哉)

「分かる」ことよりも、「変わる」ことが大事 9/27

2011-09-28 11:13:36 | 名字の言
婦人部の友が先日、女子部時代に教学試験を受けた体験を語ってくれた▼学会活動から離れがちになっていた中で、受験した「青年部教学試験1級」。仕事を終え、勉強会にかけつけるものの、居眠りの連続。難解な御文に“私には無理”と、心が折れそうになった▼教学は「分かる」ことよりも、研鑽に励むことで、自分が「変わる」ことが大事――当時、先輩が教えてくれた一言が、はっと胸を突いた。“このままではいけない”。心を入れ替え、御書と真剣に向き合うようになった。すると、偉大な仏法を学べる喜び、感動が込み上げてきた。結果として合格を果たすが、彼女は合否よりも、試験を通じて、仏法研鑽の大事な姿勢を学ぶことができたのが大きい、と述懐する▼御金言に「闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し」(御書384ページ)と仰せ。曇った鏡も、磨けば宝石のような明鏡に見える。同じように、信行学の実践に挑めば、自身の胸中に仏の生命が顕れ、無限の力が発揮できることを教えている。すべては、自身の生命の変革から始まる▼一念の変革は困難の壁を破り、環境をも変えゆく力となる。そのためにも、「日々、新たに」自身を磨いていくことだ。ひるまず、たゆまず、あきらめずに。(碧)