2014年の「洗濯機破損事件」をめぐり訴訟を繰り広げた韓国のサムスン電子とLG電子が、今度はテレビの商標問題であつれきを深めている。両社が15日に伝えたところによると、サムスン電子のスペイン法人は先月末、自社テレビの商標である「SUHD」の無断使用をやめ、この言葉が入った全ての広告の使用を今すぐ中止するよう求める文書をLG電子のスペイン法人に送った。
「SUHD」はサムスン電子が14年に登録し、昨年から高級テレビに使用している商標だ。超高画質を意味する「UHD」の前に「サムスン(Samsung)」や「スーパー(super)」などさまざまな単語を示す「S」を付けた。韓国国内だけでなく海外でもサムスンの商標として登録されている。スペインなど一部の国で販売されているLG電子製テレビの広告に「SUHD」という表現が使われていたことが問題となった。
サムスン電子の関係者は「本社レベルではなく現地法人の名前で文書を送った。LG側の対応や措置を見極めた上で今後の対応方針を決める」と話している。LG電子はこれに対し「売り場レベルで発生したハプニング」と説明している。サムスンの指摘を受けた製品はLG電子の単独店舗ではなく現地の家電量販店で販売されており、販売広告の製作も現地の流通会社が担っていたという。
LG電子の関係者は「自社がわざとサムスンの商標権を侵害したのではない。現地の流通会社に問題となった広告の使用をやめるよう要請した」と伝えた。これは、商標を巡る韓国サムスン対LG電子問題である。