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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

2015年度国際収支黒字

2016-05-13 09:38:14 | 日記

財務省が12日発表した2015年度の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資などの総合的な取引状況を示す経常収支は17兆9752億円の黒字だった。黒字額は2年連続で増加し、前年度(8兆7245億円)の2倍超となった。原油安で輸入額が減り、貿易収支が5年ぶりに黒字となったほか、旅行者のお金の出入りを示す旅行収支の黒字額が過去最大となったことなどが寄与した。

経常収支は、年度末に東日本大震災があった10年度(18兆2687億円)に近い水準まで回復した。貿易収支は6299億円の黒字。鉄鋼などの市況悪化で輸出額は前年度比3.3%減の73兆1355億円と3年ぶりに減少したが、原油安で輸入が同11.8%減の72兆5057億円と6年ぶりに減少したことで改善した。旅行収支は、訪日外国人が日本で使った金額から日本人が海外で使った金額を差し引いた額。

15年度の訪日外国人旅行者数は2135万9000人と過去最高で、黒字額も1兆2731億円と比較可能な1996年度以降で最大となった。また、知的財産権等使用料も2兆4159億円の黒字で、96年度以降、過去最大。その結果、輸送・旅行などに伴う資金のやりとりを示すサービス収支全体では1兆2109億円の赤字と、赤字額は96年度以降で過去最少となった。

海外子会社から得られる配当などの収入を示す第1次所得収支の黒字額も20兆5611億円で、比較可能な85年度以降で過去最大となった。同時に発表された16年3月の経常収支は、2兆9804億円の黒字で、21カ月連続の黒字となった。知財立国を標榜する我が国は、もっと、知的財産権の使用料で貢献できない?