県は、中国上海市の温泉施設が県のPRキャラクター「くまモン」のイラストをパネルに無許可で使用していたと発表した。県や熊本市などでつくる熊本上海事務所が見つけて是正を求め、施設側はイラストを撤去したという。
海外でのくまモンの利用許諾を担当する県国際課によると、海外でイラストなどを使用する場合、県や県産品のPRになることを条件にしている。
温泉施設の企画会社が11月24日、上海事務所に使用の許諾を求めたが、事務所職員は「条件に該当しない」と拒否。しかし、中国の会員制交流サイト(SNS)「微信(ウィーチャット)」で12月22日、施設側のPR記事にくまモンのイラストが施設の装飾に使われているのを職員が発見。
イラスト以外にもくまモンのぬいぐるみが置かれている様子も確認された。上海事務所はイラストの撤去と写真の削除を企画会社に求めたが、是正されず、26日に温泉施設の運営会社に申し入れた。
その結果、同日中にSNSの写真は削除され、イラストも撤去されたという。施設は日本で温泉旅館などを展開する「大江戸温泉物語」(東京都)と同名で、同社が対応を協議している。
さて、新年明けましておめでとうございます。