旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

信長栄華の地安土城跡

2013-06-15 | にいがた単身赴任始末記

 安土城跡は特別史跡、20年前とはずいぶん様変わりをした。500円の入山料が徴収される。
発掘調査で解った大手口から城内へと続く幅8m長さ180mを直線的に進む大手道。
天主までの道は、伝羽柴秀吉邸跡・伝前田利家邸跡・摠見寺などを見ながら登る。

JR安土駅南口の「安土城郭資料館」は安土城跡散策のスタートに立ち寄ると便利だ。
1/20スケールで再現された安土城模型は内部構造まで見ることができる。
TV番組作成の際には、この模型をマイクロカメラで撮影して利用している。
天正少年使節の屏風絵ローマ法王献上を描いた “屏風絵風陶板壁画” が展示される。

 安土城跡とは東海道本線を挟んで「県立安土城考古博物館」と「信長の館」がある。
1992年スペイン・セビリヤ万博に出展された安土城天主5階6階部分の原寸大復元の展示は、
総朱漆塗床の八角形の空間に金箔の壁と “釈迦説法図” の襖絵が描かれている。

天主6階は狩野永徳に描かせた “金碧障壁画” を再現している。
宣教師をして「ヨーロッパにもあるとは思えない壮大なもの」と言わしめた絢爛豪華さだ。

 2日間にわたって一乗谷朝倉氏遺跡、近江八幡市町並みと安土城跡を視察した。
史跡自体の価値や歴史上の人物のブランド、行政の関与、住民意識には其々違いがあるが、
春日山城跡整備計画に一定の示唆を与えてくれるものと考えられる。



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