旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

日本酒と天麩羅の会 会津「末廣酒造」

2019-10-14 | 津々浦々酒場探訪

 

 某老舗天ぷら店の「日本酒と天麩羅の会」なる秘密結社の会合に潜入してみた。 
いやいや、先日ランチで伺った際に勧められただけなのだ。
このワインボトルの様なエチケットは "ゆめのかおり" という純米大吟醸。
やや辛口のフルーティーな心地よい香りの酒が、ほんのり甘い前菜の "胡麻豆腐" にあう。  

 

今宵の主役は若松の末廣酒造、会津の水、会津の米、そして会津の人々で造りあげる。
正真正銘の地酒、と云うかなかなか頑固な酒蔵の様だ。
伝承の "山廃純米吟醸" のアテは "鰹の叩き 塩ポン酢"、これは美味いね。   

 

やはり山廃仕込みの "与次右衛門" はフレッシュでしっかりした味わいの酒。
会津産の五百万石を使用している。
"壱の天" は椎茸の海老・小柱詰め、新蓮根、新銀杏、秋の味がカラッと揚がっている。  

 

"弐の天" は新イカと名残り鱧、塩で食べるのも良いが、鱧は揚げても梅肉かな。
これに "ひやおろし純米吟醸酒"、暑いひと夏を越して円熟した酒が旨い。  

 

最後はご自慢の "伝承山廃純米"、山廃仕込みにこだわる蔵の味わい深い酒だ。
アテの "参の天" は甘鯛のテリーヌ、白茄子の田楽って創作もの。
〆は "太刀魚の甘だれ丼"、今日は脇役に徹していた料理人渾身の一丼が美味。
只見線が復旧したら、きっと蔵元を訪ねよう。今宵、会津の酒を堪能してほろ酔いなのだ。  

 

SACHIKO / ばんばひろふみ 1979



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