旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

休日はローカル線で 峠の釜飯と浅間山と門前の蕎麦

2013-12-14 | にいがた単身赴任始末記

鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍と “峠の釜めし” はビールのアテに良い。
信州へ越後へと鉄路が分岐する旧くからの交通の要衝高崎駅を起点に信越本線をゆく。

 

1998年の長野新幹線開業を期に、かつての大幹線も並行在来線へ移管、分断されてしまった。
僅か2両で横川をめざす各駅停車、主な乗客はご多分に漏れず高校生とご年配の方だ。

かつて補助機関車に押されて登った横軽の碓氷峠区間は廃止となった。往く手を阻む車止めが寂しい。
学生時代、上京に帰省に何度も乗車した区間を、今はJRバスが僅かに1日8往復連絡している。

妙義山を眺めながら35分、JRバスで碓氷バイパスを登ると "風立ちぬ" 軽井沢。
軽井沢〜篠ノ井は「しなの鉄道」に移管された。ガンメタリックとレッドに化粧を直した115系が斬新だ。

浅間山の雄姿が見えてくる。個人的には信濃追分から御代田の間が一番美しいと思う。
かつての信越本線の特急は、長野新幹線に「あさま」の名称を引き継いでいる。

善光寺に参ったら門前で信州の酒と蕎麦。"西之門 純米吟醸" でそばが茹るのを待つ。
お約束の "ざるそば" を一枚ズズッといただく。ふるさとの蕎麦処で満悦の真冬のひとときなのだ。 

篠ノ井以北は再び信越本線、車窓から見る妙高山は関山とスイッチバックの二本木の間が美しい。
日本海と出会う直江津は、信越本線が北陸本線と合流し北越急行が分岐する交通の要衝だ。

佐渡航路と連絡する湊町の駅舎は客船を模し、電柱はマストをイメージしてできている。
浅間を望む高原の駅から、千曲の流れと戯れ、妙高山を眺めて直江津に至る山線の旅だ。

コスモス街道 / 狩人



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