思考の踏み込み

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南方熊楠2

2013-11-19 08:25:23 | 
熊楠は粘菌(カビの仲間)は生と死を一つに持っているような生き物だ ーといい、生死の現象を追求した。

霊感の強かった彼はそこから霊魂の問題にまで踏込み、主要な研究テーマの一つにもしているが、自分が菌界に興味を抱いていたのも、この生と死の狭間を司る世界だと思うからである。

かつてある科学者は動物とも植物ともつかないこの不思議な生物群をみて他の惑星から地球に落ちてきた生命の原型ではないかと言っている。



また古神道研究のなかにもカビとは加美 ーカミに通じ、菌類の形態、いわゆるキノコの形 ーは男根や脳などと共通点がありこれまた生命のファーストモデルではないかとみる説がある。

さて、生と死の狭間と言ったが生と死を分かつことなど本来できることではない。
現代生理学と医学的見地からは三つの生体反射がなくなった段階をもって"死"と規定し、法制化している。

しかし、一般的なその死の段階から脊椎が完全に死を迎えるまでには14日間はかかるという。
そこで仏教でいう49日や神道における50日などの喪があるのだろうが、ここまでくると命とはたして何か?
さらには熊楠の様に霊魂とは? ーというテーマに入らざるを得ない。

ただここでそのテーマに触れるつもりはないが、生と死の狭間に於いて作用しているある種の力学的な構造について考えてみたい。

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