思考の踏み込み

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前田智徳16

2014-08-12 01:02:28 | 
さてここでー 、前田智徳と天才性というテーマに戻ってみたい。


前田は果たして天才かー ?


この話が出ると決まって出でくるのが、前田をずっと近くで見続けた達川光男の言葉だろう。

「前田は天才じゃない。彼は死ぬほど努力をしていた ー 。」


緒方孝市という、これまた修行僧と呼ばれた程に努力に努力を重ねた選手でさえ言っている。



「あいつは24時間野球の事をかんがえている。他球団をみまわしても、あいつより凄いやつはおらん。」

その緒方の2009年の引退試合、その年ケガで一試合も出場できなかった前田が現れ、花束をわたした。

前田は男泣きして言った。



「 最後に一緒にプレーできなくてすいません。」

緒方はいう。

「俺たちは "あの時代" の最後の生き残り。辞めるのは寂しいのうー 。」


緒方孝市 ー 前田智徳に勝るとも劣らない "男" としての魅力を持った選手であった。




そして、前田の育ての親ともいわれ、江藤、金本、あるいは中村紀洋、城島健司、松中信彦らといった、そうそうたる選手を育成してきた水谷実雄コーチの談話からも前田が壮絶な努力を積み重ねていた事がわかる。


「他の選手には "もっと練習やらんかい" と怒鳴るのだが、前田だけは逆だった。」

言わなくとも前田の練習量は凄まじかった。
むしろ切り替えが下手で、上手くいかなかった事をひきずり、ひたすらな練習によって解決しようとして身体が動かなくなっていき、悪循環に陥る様なときだけ注意した ー 、と語る。

「それ以外の、技術的なことや練習方法についても、前田に口出しすることはなかった。」

水谷氏はそう振り返る。



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