思考の踏み込み

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前田智徳15

2014-08-11 07:24:39 | 
…現代におけるプロスポーツとはファンがあってこそ、成り立つ職業である。
従ってファンサービスは当然行われるべきものであろう。

そのファンとプロフェッショナルをつなぐ媒体がマスコミであるならば、マスコミに対して愛想良くすることは、プロとして当然の事かもしれない。

メジャーリーグの選手などはまるで政治家の様に、スピーチの訓練さえ受けるという。




だがしかし、いくらファンが大切だと言ったところで、心にもない笑顔や言動で、形ばかりのファンサービスをしたところで、そんな選手になんの魅力があろうか。

ファンに媚だせばそれはもはやスポーツ選手ではなく、ただのビジネスマンである。

本当のファンとは ー 少なくとも私は ー そんなプロフェッショナルなどは観たくはない。

それよりも素のままで、等身大の人間像を包み隠さず出してくれる方が、"人間を観る" という事からすれば遥かに素晴らしいファンサービスではないか?

このあたり、前田智徳はやはりさすがである。


近年、カープ女子とかいう、数年もすれば跡形もなく消え去ってしまいそうな ー 得体のしれないファン層が増えているそうだが、コアなカープファン達はこの手合いに眉をひそめる人も少なくない。



私個人としてはむしろ歓迎すべき事かと思ってはいるが、(というか、どこに行けばこのカープ女子達とお会いできるのか… …。) 一時的な現象にすぎないことは火を見るよりも明らかだろう。

前田はなにがさすがか?

これっぽっちも彼はファンに媚びなかった。

あるとき、球場の外で女性ファンが前田に声を掛けた。

「頑張って下さい!」

前田。あろうことか、こう返した。



「お前に言われんでもわかっとるわ!」

このエピソードで前田智徳がプロとして失格だと思うか、これほど人間らしい男はいないと感じるか、人それぞれであろう。


だが、チャラチャラした女性ファンの増えたカープの周辺では、昔からカープを見つめてきた者たちならなおさら、前田のこの暴言は胸のすく思いさえする。

もちろんこれはあくまでも、個人的見解に過ぎない事を重ねて断っておきたい。

しかしもっと言えば ー 、常に命懸けで精進している前田だからこそこれは言えるセリフでもあるし、また周囲も許したのだということ、それは前田を愛する者たちなら誰でもわかっていることでもある。

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