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THE NOVEMBERS「At The Beginning」全曲レビューその9「開け放たれた窓」

2024-05-22 | THE NOVEMBERS「At The Beginning」全曲レビュー











君に本当のこと言わなくちゃ
君に大事なこと伝えなきゃ










いきなりですけど、
PC…というか回線の絶不調でこの文章はスマホで書いています
いつもとは違う感じになるかもしれませんがよろしくお願いします
実は昨日もギリギリまでルーターと格闘してたけど無理でしたね・・・。  


さて、
この「開け放たれた窓」という曲、
実はライブで聴いた事が一度もありません
これは今作に於いては唯一でリリース記念のツアーでも演りませんでした
恐らく、生演奏ではなく電子音が中心の楽曲であること
それと静謐系でもなく
ロングスパンで展開が変わるエモーショナルな曲でもない
勿論激しくブチ上がる様な曲でもない・・・って事で演奏されなかったのでは?と思うけど
単に楽曲数が増えて来て今までの定番曲との兼ね合いで外されたのかもしれませんね
結構ミニマムでポップな小品〜という感じですからね。
ただ、無観客のライブDVDには収録されてるのでそちらでライブ版を楽しむことは出来ます。

 

そう、
このアルバムは俗に言うコロナ禍の真っ最中、
しかも手探りだった時期に出たので
まずは大谷資料館での無観客公演が最初のリリース公演だったんです
そして
この曲自体もまたそういう時代の空気を反映している様に思えます

まず、
先述の様にアレンジがエレクトロ中心のポップなものになっていること
自宅でゆっくり聴くのに適してるアレンジに仕上がってるのがライブ向けではない感覚があります
そして歌詞もそう
冒頭に引用した歌詞…..
ゆったりとした優しい曲調とは裏腹に
とても切羽詰まった心境が如実に出ている風にも感じます
言えなくなる前に
会えなくなる前に
大事なことを伝えなくちゃ・・・っていうのは
当時の焦燥感を反映させている〜とも言える

だけど、
今自宅のコンポでじっくり聴いていると
あの頃よりも更に管理人自身が年齢的を重ねているからか、
(そもそもあのご時世から4年も経っている!)
何もかもが有限である、、、
そんな事を感じているんですね
だから、
「君に本当のこと言わなくちゃ
 君に大事なこと伝えなきゃ」
っていう歌詞は
「いつでも言える」
「今は心の準備が足りてないからまた今度〜」っていう
そういう意味があるようで意味のない先延ばしに対するアンチテーゼにも感じられるんですよね
それと、
ここ最近は急な訃報も多いから。
そういう意味では、
当時の時勢を加味した歌詞だと思うと同時に
思ってること/したいことは今すぐにやろう。
そんなメッセージ…って訳ではないだろうけど、
ある種一歩踏み出すための背中を押す楽曲としても機能する内容に仕上がってると思いますね。
なんだかんだ心の中で感謝してるだけとか、厳しい言い方をすると自己満足でしか無いですからね。
でも、やっちゃうんだけどね笑

ただ、
落ち着いた滑らかなメロディラインに乗せて
スロウでミニマムなアレンジで、
そこまで前のめりで歌ってる訳でもない
そこがまた余計な押し付けがましさが無くて良いんだと思います
派手な曲ではないですが、
この曲もまた小林さんのメロディメーカーとしての質の高さが感じられる一曲でもありますね。










という訳で、
約4年も掛かりましたが(マイペースすぎ!)
無事に「At The Beginning」の全曲レビューが終わりました
その間に新しいアルバムも出てましたが、根性と愛でここまでやり切りました
THE NOVEMBERSに関しては常に愛聴している様な状態なので、
きっとこの先の人生でもずっと大事に聴いていくんだろうな、と思います
今作はライブの定番曲も多く収録されてるし全体的に聴きやすい一枚に仕上がってると思うので
入門編にも向いてるかと思う。
これからも、
大好きなノベンバの楽曲やライブに関してブログやXで想いを綴ってゆきます!




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