
土曜日にロストインタイムのワンマンを観に下北沢へ。
この間、
帰宅時に「きのうのこと」を流してたら随分と(その時の心情に)ハマってしまった、という出来事がありました
キラキラした場所とは対照的なところに居るからこそ、沁みて沁みてしょうがなかったんですけど
この日もまたそんなロストの滲むような音楽性がグッと心を掴んでくれた夜だったように思います
1st、2ndからの選曲のワンマン、という事で
「きのうのこと」に関してはある種代表作のような趣があるんで今でもどの曲も度々やるんですが
「冬空と君の手」からはどうしても聴きたい曲があって、それを聴けるのを凄く楽しみにしてたんです
そしたら、遂に念願の「失敗」が聴けてもうニンマリしちゃいましたね(笑
聴きながら胸にジーンと来てたんですが、
そんなセンシティブな感情にグサグサと突き刺さって来るような楽曲のオンパレードでした。
また、ニュー・シングルの楽曲群が素晴らしくてですね
特に「ライラック」の方は聴いててトリップするような感覚に陥ってしまったというか
映像が浮かんでくるかのような作中観でまた一つロストの進化を感じました
今のロストは音源もライブも本当にイイんで、過去好きだった方にも是非触れてみて欲しいですね
そんな訳で一日目のレポをお届けします。
Queに辿り着くととにかく人・人・人で
身動きがあまり取れないくらいのスシ詰めっぷりでした
そんな満員のお客さんの期待に応えるかのように「花」「約束」とキラーチューンをいきなり畳み掛ける
インディーロックのような迫力と勢いが兎角良かったんですが、そこから「教会通り」「通り雨」と一挙にセンチメンタルモード
特に「通り雨」はちょっと久々だったので凄く嬉しかったし、直情的な歌詞も逆にグッと来るなあ・・・と
「あなたの楽しみ方で」という海北さんのMCの後に
「誰かはいらない」「あなたは生きている」とこれまた沁みる楽曲を連発
どっちもよく演ると言えばよく演る曲だけど、こういう地下室みたいな箱で聴くとより一層沁みる感覚があった
代表曲「列車」を激情と共に叩き付け、三井さんのギターの音色が兎角気持ち良かった「ヒカリ」に続く
この曲はバンドの一体感もより高まっていて以前聴いた時よりもカタルシス大きかったかな、と
泣きそうになってしまったのはリアレンジ版ではなく、
オリジナルバージョンで披露された「声」
特に、「汗はもう消えてしまった~」という歌詞で不意にボロ泣きしそうになりました
実際にはその手前で止まったんですけど、本当に不意に涙線ガタガタ揺さぶられましたね
やっぱりこの曲は名曲だ、、、と思いつつ
不穏なビートと最後の源ちゃんのドラムが超絶格好良い「悲しいうた」
これもまた凄い久々、というか前に生で聴いたことあったのかどうかすらも分からない「カガミ」の懐かしさにアガる
そして、ストレートに感傷を揺さぶって来る歌詞にこれまた感情移入してしまいました
この曲は構成がすごくオリジナリティあって、これからも(機会があれば)聴きたいな。。と感じましたね
ご機嫌なロックンロール・モードで奏でられた「失敗」は駆け抜けるような気持ち良さがあった
この曲、ファーストでも特に繰り返し聴いた思い出があるし、単純に楽曲としてもシンプルに突き抜ける感じで大好きなんです
ただ、歌詞がまったくポジティブさのかけらもないんで(笑
今のロストはやってくれないかな~って思ってたんですが
この日ようやく聴けてそれだけでも涙ぐんでいる自分がいました
聴いてる最中、胸を熱くしながら、高まっているロックンロール模様に実直に興奮してましたね
ただただ嘆くような作中観には相応の思い入れが強くあったので、震えながら聴いた一曲でもありました
本当にこの曲が聴けて良かった。今の心境にも似合ってるし。
MCもあったんですが、
なんと三井さんがメインのMCコーナーなんかもあって
それもまた新鮮で楽しくて良かったですねえ
そのアルバムの時の流行を振り返ってたんですが、
ベッカムのモヒカンは超リアルタイムで流行ってたのをTVで観てたので
すっごい懐かしい気分になりましたね(笑 あの時の日本は強かった。。
ちなみにSEが同時代の「それでよかったのか?」でそれもまた粋な演出でした
自分もミュージックスクエアで流れてて好きだったなあ、、、と。また聴きたくなりました。
「線路の上」「翼」「ココロノウタ」と熱い流れが続く後半戦、
「ココロノウタ」はやっぱりサビの歌詞がすごく頷いてしまうな。。と感じながら
非常にエネルギッシュであの頃に戻ったかのような衝動的なステージングがこの日は印象的でした
激情を吐き出した「手紙」に痺れながら、感情移入しながら
最後は「きのうのこと」で万感の締め
さあ 夜が来る
僕は一人きり
のところではこれまたちょっと泣きそうになってしまったというか、
孤独に刺さる様なカタルシスを受ける事が出来て個人的に堪らなかったです
どんなに頑張ったとしても、
どんなに前向きになったとしても、
拭い切れない現実はすぐ側にあって・・・
そんな心情に寄り添ってくれるような凄まじい感情を放出してこの日の本編は終了
この曲はロストが持っている武器の中でも特に破壊力満点でしょうね。
本当に素晴らしかった。ありがとうございました。
1.花
2.約束
3.教会通り
4.通り雨
5.誰かはいらない
6.あなたは生きている
7.列車
8.ヒカリ
9.声
10.悲しいうた
11.カガミ
12.失敗
13.線路の上
14.翼
15.ココロノウタ
16.手紙
17.きのうのこと
アンコール
18.30
19.残像
20.希望
ダブルアンコール
21.ライラック
「30」「希望」と比較的最近のロストの名曲も聴かせつつ、
更に切れ味鋭くオルタナティブに攻め切っている「残像」は正に必聴の出来でした
3ピースなのに、それ以上の音圧と勢いを感じるダイナミックなパフォーマンスは
それまでのロストには無かった“力強さ”を受けるものでした
あの雰囲気のまま、更に強靭にした、、、というイメージなので
生まれ変わった「残像」も是非聴いてみて欲しいですね
まだまだロストは面白くなりそうな予感。
最後の最後は、新曲「ライラック」だったんですが
ストレートに歌詞の作中観に感動してしまう新曲に仕上がっていて
色々と堪りませんでした
加えて、この曲を聴いてたらまるでドラマや映画みたいな感動的な別れの情景が浮かんでしまって
そういう「映像が浮かぶ」タイプの楽曲だったのもまた凄くグッと来てしましたね
途中までは振り返り~って感じの歌詞なのに、
最後にそっと感動してしまうフレーズで締めるのがズルい、というか、ニクい、というか(笑
最高のクオリティの新曲に感じたので、その意味でも気持ち良くハコを後にする事が出来ましたし
これからもライブで聴けるのが(お世辞ではなく)めちゃくちゃ楽しみなニュー・シングルだなあ、と
まだまだ目頭が熱くなってしまう楽曲を作り続けているので、総括シリーズの機会にまたロストが盛り上がればいいな。って思ってます
それくらい「ライラック」が自分は大好きで、ヘビロテしてしまってるくらいにハマってる、って事を書き記しておきます
また三井さんのギターや源ちゃんのドラムもキレッキレなので、その辺も楽しんでもらいたい
1st~4th総括の熊谷公演には是非これくらいの人がまた集まって欲しいですね。
その前に、この翌日の公演にも参加したので、そっちのレポも近日中に(出来れば明日に)UPする予定です。
今までの足跡、初期衝動も振り返りながら、胸を熱くさせられながら、新曲にも魅せられた理想的な一夜でした。
ハイライトは「失敗」と「声」と「ライラック」の3つでお願いします。