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サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

RADWIMPS「RADWIMPSのはじまりはじまり」@幕張メッセ国際展示場4-6ホール 15.12.23

2015-12-25 | LIVE
                                     
RADWIMPSのデビュー10周年公演に行って来ました。










10周年ツアーのファイナルだし、
ヒット曲をバンバン連発する類のライブになるんじゃないかなあ、って思ってたら
意外とシングル曲は少なめで割と昔の曲が多くて、でもヒットチャートで1位を取ったような曲は抜け目無く入れてたりして・・・という
今のRADWIMPSが演奏したかったであろう楽曲を素直に並べつつも、肝心な部分は決して外さない良い塩梅のライブだったかと思います
というか、もっとぶっちゃけて言えば俺個人的に一番思い入れのあるアルバムが「絶体絶命」だったりするので
そこからの楽曲が多めだった時点ですっごく嬉しかったなあ、というか
正にこういう時に「俺得」って言葉を使うべきなんだろうな、と(笑
でも、不思議とシングルの曲7曲だけでも
何となくアニバーサリー的な雰囲気が全編に渡って漂っていて
ある意味「これもベスト的」って形容出来るんじゃないかな、って個人的には思いました
裏を返せばシングルの曲以外でもアルバム、カップリングにこれだけ良い曲があるんだよ~って証明のようなライブにも仕上がってたかと
本当に格好良くて、素敵で、素直に「最高だった。」と言えるようなアニバーサリーワンマンでした。しかも地元千葉だしね(笑

個人的には、最近ずっと後ろ向きな事ばかりを考えていて・・・
何やっても嫌なイメージしか沸かない時もあるものです
でも、この日のライブを観てたら何かが開けてくような感覚があって
例えこれからの挑戦が失敗に終わったとしても、「そこ」に向かうエネルギーをきっちり渡されたような、、、
そういう公演だったかなあ、とも思ってます
特に「会心の一撃」は・・・
前回のアルバムツアーには都合により参加出来てなくてここで初めて聴いたんですが
音源でも最高なのに、ライブだとより一層化けるんだなあ、、、と実直に感動してしまいました
あの光そのものなイメージ、パフォーマンスには流石に胸打たれてしまいましたね
その他にもいっぱいグッと来た曲があって・・・
本当に「これから」に期待したくなる、そして自身も「これから」に向かいたくなるような“希望”を感じさせるワンマンだったかと
ロックバンドってやっぱりいいものだなあって思えるような一夜でした。ありがとうございました。















駅に着くと「これほとんどがRADのファンか?」ってくらいの雰囲気で
改札を通るにも一苦労だったんですが、この日は3万人以上来てたらしいですね
3万人・・・
正直に言うと3万人規模のライブなんてこれまで経験した事はありませんでした
最高でも武道館とか横アリくらいのキャパだったんですね 幕張メッセでもあんなにデカいホールでライブを観た事はなかったな
多分ドーム、スタジアムクラスのライブを一度でも経験してればあんなに驚かずには済んだと思うんですけど(笑
いやしかし、3万人ともなると体感も全然違くて会場入りした時点で「おうっ!?」って状態になっちゃってましたからね
ここのホール広すぎ!?どんだけ人入ってんの・・・!?っていうレベルですよ
いやまあ、たった3日前にジャンプフェスタとかで来たばっかりだったんですけどね(笑
一口にメッセ、と言ってもホール毎に大きさが違う訳で
この日RADWIMPSが行ったのはその中でもトップクラスに容量の多いホールでした
だから、最初はまずそのスケールの大きさにビックリして、おののいて、、、ってここめっちゃ地元ですが笑
同時に気分も高まりめちゃくちゃに興奮してたりもしました 大型ビジョンにこの間の対バンツアーの様子も映される中、
開演時間を15分くらい?過ぎてからいよいよライブがスタート。


一曲目は「トレモロ」、
だったんですが・・・
上を見上げるとプラネタリウムみたいな満点の星空のような演出が!
なんかこの時点で「うわあ~すげえ!!」って、子供みたいなテンションになってました笑
正に楽曲の世界観を完璧に再現した演出と併せて初っ端から良い気分に
そこから「ます。」の時点で「あ、このライブいいわ」と確信
まだ2曲目なのに無茶苦茶盛り上がる会場
むしろこの曲がシングル曲っぽいよ!とか思いつつ
静かな一体感(みんなが聴き込んでる感覚)が生まれていた「透明人間18号」はそれはそれで心地良かった
やっぱり最後の歌詞の部分(飾らないで飾ろう~の辺り)は実直に聴いてて頷けるな、、、と思いつつ
続けて「億万笑者」、更に「遠恋」とアルバム曲にも関わらず横綱相撲のようなライブが繰り広げられる

この時点で「あれっ、シングル少ないな?」ってふと感じてたのにも関わらず
実際に聴いてると「むしろこれらのがシングルっぽいのかな」って思ってしまうマジックがありました(マジで)
力強く歌われた「億万笑者」も、意外とキレッキレのリフのが印象に残った「遠恋」も存外に格好良かった
以前聴いた時よりも堂々としてるな・・・とか感じながら
後者では向き合ってバトルみたいに弾き合っていたギターとベースの構図も面白かったですね


セッション風のイントロから、むちゃくちゃに感情移入してしまった「ヒキコモリロリン」
こういうちょっとナーバスな楽曲をあのスケールで聴いてると余計にスカッとする感覚があった 歌も伸び伸びと響いてました
そしてこの曲は絶対にやるだろうな~って思ってた「もしも」もインディー時代の楽曲という事もあり何だか感動的な仕上がりに
それはご多分にまだ無名時代の楽曲を10年経ってこんな大舞台で披露している・・・という“結実”も作用していたと思う それ含めて素敵でした。
 更に感動してしまったのは「俺色スカイ」、
この曲も大きなスクリーンに青空の演出が映えてて、しかも黄昏、夜空と切り替わって行く仕掛けにも大いに感銘を受けました
歌の作中観がまんま再現されてる訳だから、歌にも当然感情移入の度合いが高くなっていて聴いてて泣きそうなぐらいでした
それくらい歌も演出も感動的だった「俺色スカイ」で一つのハイライトを刻んだ気がします
なんだか改めて空を眺めたくなった一曲

そこから一転して、セッション風のアレンジにも良い意味でのラフさを感じた「π」
広いステージで大勢の観衆が見てる中パーソナルな感情を叩き付けるRADWIMPSは格好良かったし、頼もしい
続けて披露されたのは何と完全に予想外だったマニアックナンバー「G行為」(!)
3万人が「自慰行為」って言葉をシンガロングする狂気っぷりや
不穏過ぎる演奏も実に痛快でドス黒い空気感が完璧に生まれてて興奮
あのアナーキックな演出、そして雰囲気をまさか10周年公演で表現するとは思ってなかったので正直嬉しかった
更に歌の最後には「あさってクリスマスだし」って言葉をアドリブで付け加えるサービスっぷり笑
そんな穏やかでない刺激的なエッセンスを撒き散らした後に祝福感たっぷりの「Tommy」という構成も面白過ぎる
さっきまでの黒さが嘘のように、ただただピュアネスたっぷりの歌声を高らかに響かせている光景には本当に感動したなあ、って思います
やっぱりRADWIMPSの歌には「みんな」でなく「個人的な」感情が内包されてるのが面白い。改めてそう感じられました。
後この曲では単純に歌も上手いな、と 桑原くんと向き合って終わるしっとりした演出も好みだった(多分)


代表曲「有心論」では会場のみんなでシンガロング、
ファンとの絆を確かめ合いながら、
初披露だと言う渋めな「ピクニック」をじんわりとお客さんに沁み込ませるように演奏する
個人的にもジーンと来つつ、中盤のハイライトはこの日最も歌のフィーリングが美しかったメジャーデビュー曲の「25コ目の染色体」
これがまた歌も演奏の精度も演出もバッチリ決まっていて素晴らしかった!特にサビの歌唱はめちゃくちゃ丁寧に感じられて
歌の魅力、歌詞の魅力を最大限に引き出すような出色のパフォーマンスに感じました 改めて名曲だなー、と感じさせる空気感の演出が見事
ちなみにこの曲も「もしも」と同じくらい演奏するだろうな、って思ってました 10周年公演でデビュー曲が来なかったらガッカリしますもんね笑
でも、この一番集中して聴いているであろう中盤のハイライトに持って来る構成も良かったかな、と思う
またも感動的な場面を生み出しつつ、
「行くぞ幕張!!」と武田くん、洋次郎が煽り出す中いよいよライブも後半戦、アッパー・モードが始まりました!


いよいよここで来た最大のヒット曲「DADA」(これが最大のヒット、っていうのもちょっと凄いが笑)でオーディエンスの興奮もいきなり最高潮!!
3万人が駄々っ子のように飛び跳ねてる光景も盛り上がりも尋常じゃなく個人的なテンションも上がりつつ
続くこれまた代表曲クラスの「おしゃかしゃま」ではZAZEN向井ばりに演奏陣をコントロールし良い意味で「遊んでいる」ブレイクが兎角刺激的で素晴らしかった
具体的に書くと洋次郎が指差したら弾く、という演出になっていて、その洋次郎の指揮者っぷりも見事で鳥肌が立ちましたね
それに応えた演奏陣のプレイヤビリティも凄かった!ちなみにこの曲は盛り上がり過ぎて地面ちょっと揺れてましたね(笑 最初地震かと思った。

名曲「いいんですか?」はやっぱりスケールの大きな会場に映えますね
あの多幸感はより大勢の前で歌った方が形になるんじゃないかなあ・・・って気がします
そんな素敵なムードを演出した後に「君と羊と青」でシンガロング、未曾有の一体感を作り上げて
後半戦の大ハイライトだった「会心の一撃」が投下されました

この曲の、大シンガロングと、物凄いレベルの疾走感と、より前へ、その先へと向かって行く感覚は想像していたよりも素晴らしく
思わず笑顔が吹きこぼれるくらいに素晴らしかったし、熱かったし、興奮したし、完全に盤石って言葉を使って構わないくらいの圧倒的な盛り上がりでした
みんなで一斉に「未来!!」って歌いジャンプする光景は、正直これはこれで尊いものがあったなあ・・・と本心から思います
それくらい希望に満ち溢れた楽曲で、聴いてて泣きそうになってしまいましたね
これからもっと頑張ろう、疲れたら休んで、その後また頑張ろう・・・!って思わせるには十分の一曲でした
しかもこれ最新アルバムの楽曲ですからね。もうあんなに「みんなが待ち望んでる曲」風になってるのにも感激しましたね
そんなピークを刻んだ後に初めてヒットチャートの首位を獲得した名曲「オーダーメイド」
派手な演出よりも歌詞を見てもらう為にビジョンには歌詞がずっと映されてました
荘厳で、でも優しい空気を場に作って本編は終了
気が付けばすっかりハイテンションかつ元気になってしまっていた10周年ワンマンでした
あの大規模でやるには色々苦労もあったでしょうね メンバー、スタッフ、メッセの皆さん、そして一緒に盛り上がったお客さん達に本当に感謝です いち参加者として。
ありがとうございました!!











1.トレモロ
2.ます。
3.透明人間18号
4.億万笑者
5.遠恋
6.ヒキコモリロリン
7.もしも
8.俺色スカイ
9.π
10.G行為
11.Tommy
12.有心論
13.ピクニック
14.25コ目の染色体
15.DADA
16.おしゃかしゃま
17.いいんですか?
18.君と羊と青
19.会心の一撃
20.オーダーメイド

21.お風呂上がりの
22.シザースタンド
23.05410-(ん)
24.ふたりごと









アンコールでは前方のステージから後方のステージに移動して
一番後ろのお客さんによく見えるようなニクい演出があったりしました
アコースティックセットでたおやかに奏でられたカップリングの2曲
気が付けばバラエティに富んだ選曲になって来ましたが、
終えてからまた前方に中央から戻って来て(!)観客と握手をしながらゆっくりと帰還
そうしたアンコール時の演出もまた言葉でなく行動でファン想いを証明してみせたように思えた
そんなアッパーなテンションの中アッパーな「05410-(ん)」投入で当然の様にアガる会場
心地良い疲労感も受けながら、
最後はこれまた名曲「ふたりごと」をしっかりと響かせて終了
「奇跡以外ありえないだろう」ってフレーズがとても象徴的だった気がする
そんな素敵なエンディングの後にはツアーの様子も収めたドキュメント映画が公開される告知が!
こうして何やっても盛り上がる、気持ち良い、大正解!みたいな会心のライブは終わりを告げました
駅まで帰る人々の充実した表情の数々がこの日のライブの完成度の高さを物語っていましたね。

セットリストを眺めてたら、
シングル曲は少ないけれど
それでも確かな総括感とRADらしいひねくれ要素もあり
これはこれである種相応しい選曲・構成だったなあ、とふと自然に思いました
要するにこれはこれで素晴らしいメニューだった、って事です。演奏陣の奮闘も洋次郎の歌唱も本当に冴えてて神懸ってた公演でした。
11年目以降もまた面白い事、ひっかき回すような事をやってくれる事に期待。個人的ハイライトは、やっぱり「会心の一撃」かな!