笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

試楽と本楽

2007年09月10日 11時36分29秒 | Weblog
笛をはじめて1559日目。
 昨夜は妻が、金谷の「志都呂」さんという釜飯屋さんに出掛けていたので、8時過ぎにおみやげで買ってきてくれた釜飯を食べた。お店に行けば色々な種類の釜飯があり、お薦めのお店です。但し、注文を聞いてから炊き始めるので、少々時間が掛かります。

 その後、笛を持った。肩や背中がまだ痛いけど、持てる時間の間休みながらだけど吹いた。

昨日のコメントの、レバンナさんのご質問に関連して・・・。私見をふくんでいますので、最初にお断りしておきます。
 我々の所は「揃い」はないのとのご質問ですが、我々の所は昔から祭りは「二日間」行われていました。勿論二日目に神社で神事が行われますので、日曜日が本楽と言えますから、土曜日が宵宮と言っても良いと思います。但し、一つの神社のお祭りではなく、地元の氏神様すべてのお祭りであり、また祢里の曳き回しは、神様のご加護を町内に振りまくという意味と、神様と共にご先祖が光臨し、我々を守っていると言われております。故に、○○神社大祭などの大きな神社のお祭り以外では、地元の氏神様またそれぞれのお宅の「地の神様」も含めてすべてをお祭りすると考えられています。従って我々の地元のようなそれぞれの氏神様のお祭りは、祭り期間中が「本楽」であると考えるなら、金曜日は「宵宮」で私は良いと思います。

 遠州横須賀の金曜日の「揃い」は、お祭りの準備が滞りなく整い、いよいよお祭りが始まりますよと言う意味合いがあり、基本的に自町を中心に祢里が動きます。土曜日の「宵宮」は、まず準備が整った事をお宮に集まり報告、その際「奉納祭」も開かれます。その後は、各町に挨拶回り、夕方まで掛けてすべての町内に、挨拶に伺い会所では「儀礼太鼓」が打たれます。日曜日「本楽」では、神社から御神輿のお渡りがあり、それにお供して13台の祢里が続きます。そして最後にお宮にて千秋楽が行われ、お祭りがお開きとなります。

 また、お祭りによっては、土曜日に神社からお渡りが御仮屋に向い、御仮屋で一泊して翌日また神社にお戻りになる等のお祭りは、当然土曜日を「宵宮」とは言いません。掛川市中、八坂神社のお祭りでは、一週間前の日曜日に御仮屋にお渡りがつきますから、すでにその日からお祭りが始まっています。中には、そのように一週間神事が続くお祭りもあります。今週末の磐田・見付「裸祭」も昨日から神事が始まり、水曜日は参加者全員が「浜ゴリ」で海岸でお清めをするそうです。そして、土曜日の夜中がクライマックスであり、翌日曜日も神事が行われます。

 また、土曜日を「試楽」とよび、日曜日を「本楽」というところもありますし、半田亀崎の潮干祭は、「前の日」「後の日」という言い方もします。

 タダ少なくともお祭りは、地元の神社や氏神様をお祭りするもの、イベントでは無いわけですから「前夜祭」や「曳き別れ」ではなく、「宵宮」「千秋楽」と呼びたいものです。
 我々の地元の祭りでは、参加各町に挨拶回りや、また神社での「浦安の舞」なども行われていませんから、是非その辺もお祭りとしてしっかりと整えていきたいと私は思います。そうすれば、もっともっと良いお祭りに変わっていけると思います。

注)わかりやすくするために、土曜日・日曜日で言い回しをしましたが、お祭りによっては当たり  日で行っているところもあります。但し、最近はどこでも、週末に合わせてお祭りを行っているところが多くなりましたので、わかりやすく土曜日・日曜日で言いました。