サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

抜歯の時期は難しい 日本口腔インプラント学会第38回中部支部学術大会

2017-12-05 15:33:00 | インプラント学会

名古屋大学で開かれた日本口腔インプラント学会 第38回中部支部学術大会で発表してきました。

演題は「重度骨欠損を伴う上顎臼歯部欠損部位においてインプラント治療を行なった一症例」です。

上顎の奥歯において歯周病などが悪化して顎の骨が吸収してしまうとインプラント治療はかなり難しくなります。

骨増生手術を行わないとインプラント治療ができないケースも多々ありますが、今回発表した患者さんについては骨増生手術を避けて

インプラントと天然歯を連結したブリッジで治療し(基本的にインプラントと天然歯は繋がないのがセオリー)、17年以上いい状態が維持できているため発表させていただきました。

ただ、こういった難症例を発表するたびに思うのが、もっと早い時期に抜歯処置を行って入れば治療も簡単だったはず、、、、、、なので患者さんには次のことを覚えておいていただきたいのです。

まず治療を行い、それでも経過が悪い歯についてはあとのことを考えて戦略的に抜歯処置を行った方いい結果が残せることが多々あること。

難しいことですがとても大切なことです

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