秋の学会シーズンが始まりました。
まずは東京にて開かれた第44回日本口腔インプラント学会に参加、発表してきました。
今回の学会のテーマは 口腔インプラント治療の「めざす」もの ーより信頼されるインンプラント治療へー です。
数年前、マスコミのネガティブキャンペーンによってインプラントの悪い部分ばかりがピックアップされ、国民が不安に陥る事態がありました。
実際にはインプラントは人工股関節やペースペーカーなど身体に埋め込むものの総称でどの治療も長所短所はあって当然です。
また、従来のブリッジや義歯においても危険性や偶発症は多く生じており、それらと比較することなく口腔インプラント治療のみが悪い物のように報道され、
多くのインプラント専門医がインプラント治療の信頼性を回復させるために苦労を強いられる結果となりました。
また、インプラント治療の恩恵を受けるはずであった患者さんまで、他の治療方法を選択してしまい不利益を被ってしまいました。
学問的には義歯やブリッジよりも口腔インプラントが患者さんにとって多くの利益をもたらすことは間違いなく、この流れはとめることはできないでしょう。
インプラント治療の是非を問う段階から、よりよいインプラント治療を行う段階へ進んできたことを実感できる学会でした。