goo blog サービス終了のお知らせ 

ぺにゃん!

マレーシア(ペナン島)と、関西での日常。

南禅寺(三門)

2009-06-10 | 神社仏閣 in Japan
インクライン~水路閣に続いて、南禅寺境内もぶらぶら散策。





梅雨時だというのに、爽やかな青空が広がり、日なたにいると暑いくらいです。


↑久々に見るお寺の鐘。きれいや~。


↑コワい顔だけど、なんとなくユーモラス。


↑木漏れ日で、苔の上に光の模様が。


↑苔の緑に紛れてじっと佇んでいた、小さなエメラルドグリーンの蛙。
虫嫌いにも関わらず、ちょっと可愛い・・・と思ってしまいました。


↑境内にはもみじの木が多いので、秋はさぞかしきれいでしょうね (でも、さぞかし混むんでしょうね・・・)。


↑でも、緑のもみじもいいもんです。
ちっちゃなプロペラのような種子も可愛いし。色も薄いピンクのや・・・


↑濃いめのピンクもあったりして、木によって少しずつ違うんですよね。


↑境内の三門。
登れるそうなので、入ってみました。全然知りませんでしたが、日本三大門の一つなんだそうです。


↑かなり急な階段を登らなくてはなりません。


↑階段を登り切ると、目の前に京都の町並みがバァァ~っと広がります。

歌舞伎「楼門五三桐」の中で、石川五右衛門が、この三門の上から夕暮れ時の満開の桜を眺め、
「絶景かな絶景かな~」という名台詞を吐くそうです。

石川五右衛門がいた場所で、同じ景色を眺めているかもしれないなんてロマン~なのですが、
五右衛門が活躍?したのは安土桃山時代(1568~1603年)で、今の三門は寛永5年(1628年)に再建されたものだそうです。
なので、建物は違うけど、見た景色は似たようなものだったのかもしれません。
五右衛門もこんな風に京の町を眺め、
「次はどの悪代官の屋敷に入ってやろうかフッフッフ…」
と、押し入る計画を練っていたのかもしれないなぁ・・・などど考えると、不思議な気分になるのでした。


↑こっち側からは緑の山が見える。どっちを向いても、素晴らしい景色。

この素晴らしい自然を、廊下に座ってしばし観賞。
きれいな景色を見ると画家になりたくなる私は、自分が日本画家でないのが悔やまれます。
趣味のスケッチでも始めてみればいいんですが、そこは面倒くさがり屋なので、行動に移せないんですけど。

それにしても、山の緑が清々しく、魂が浄化されるようです。はぁぁ~



ほっておいたら、一日中でもボーっと山を眺めて過ごせそうなのですが、
そういうわけにもいかないので、腰をあげることにしましょうか・・・


↑階段は、下りの方がこわいですよね~。
手すりをしっかり持って、えっちらおっちらという感じでよちよち降りました。

南禅寺の三門、まだ訪れたことのない方は、是非どうぞ。
そして、五右衛門気分を味わってみて下さい。

インクライン~水路閣

2009-06-09 | 神社仏閣 in Japan
二時間サスペンスドラマのロケなんかで良く使われる、水路閣。
子供時代に行っているとは思うのですが、まったく記憶にないので、訪れてみることにしました。

まず、岡崎のオ・タン・ペルデュで腹ごしらえしてから、出発します。


↑国立近代美術館


↑大鳥居


↑京都市動物園を左手に見つつ、


↑疎水沿いにずんずん歩きます。


↑疎水にある噴水?

そうすると、道路脇に突如線路が現れます。


↑これがインクラインです。

インクラインは、船を運ぶために作られた線路で、琵琶湖疎水の工事の一環として、明治時代に作られましたが、昭和23年に廃止されたそうです。
のちに線路脇に桜の木が植えられ、今では桜の名所になっています。


↑今の季節は訪れる人も少なく、草ぼうぼうの古びた線路跡が、さみしいような、せつないような・・・

ここから、南禅寺の方に抜けられるようなので、奥へ進んでみます。


↑途中、水力発電所?の横を通ります。
え、ここ通ってもいいの?というような感じでしたが、その辺にいたおじさんが「いけるよ」と教えてくれたので…。


↑インクランから南禅寺へ続く、疎水沿いの小道。
山の中?なので、木々の影で、昼間だというのに薄暗く、涼しい。
人気もなく、一人で歩いていたら結構怖いと思う。


↑小道の右手は疎水? 水の流れが結構速い。
川の上に棒はついてるけど、柵もないし、落ちたらかなりのスピードで流されそう。


↑小道の左手は崖で、下は南禅寺の墓地になっている模様。
こっちも柵がなく、落ちたらかなりの怪我をしそう。


↑小道はここまで。この先が水路閣につながてるってことかな…?
万が一川に落ちて流されても、このちょっと先に柵があるので、止まりそうです。


↑右手には、南禅寺のお寺の倉庫のような建物。


↑道を下りて行くと、おぉ! 突如、水路閣が現れました。
もうこの辺りは南禅寺です。


↑土木技術史上貴重なものだそうで、インクラインとこの水路閣は、京都市指定史跡になっているそうです。


↑明治時代のものなのに、ローマ時代の遺跡のような風格。
今もこの上を水が流れているなんてねぇ・・・すごいですねぇ・・・。


↑不思議の国に迷い込んだような気がしてくる。


↑結構大きい。古びて色褪せたレンガがいい味を出してます。


・・・そうか、これが数多くのドラマのロケ地になっている水路閣か・・・。

サスペンスで、犯人に気づいた主人公が犯人を問いただし、追い詰められた犯人が主人公をも殺そうと魔の手を伸ばし、すんでの所で相棒に助けられたりする所か・・・。

そして、映画「ヴァージン・スノー 初雪の恋」で、絵を描く宮崎あおいちゃんに、イ・ジュンギがプレゼントの絵の具を渡しにきた所か・・・。

・・・などとあれやこれやと想像し、楽しく過ごせましたよ、水路閣。

このあとは南禅寺に行きますが、その話はまた明日。

平安神宮

2009-06-07 | 神社仏閣 in Japan
本日のお出掛け先は・・・


↑平安神宮。 入口の鷹天門(おおてんもん)


↑奥は大極殿



白い砂・朱塗りの建物・緑の屋根のコントラストが美しく、広々すっきりしているところが好きです。
建物自体は新しいのですが(1895年創建)、平安京の正庁朝堂院の様式を模しているそうで、平安時代に思いをはせることができるのも魅力でしょうか。
(想像してみて下さい。素敵に束帯や直衣を着こなした、ハンサムな公達が回廊を歩くのを・・・)


↑国の指定名勝、神苑入口

社殿を見るだけでもいいのですが、せっかく来たのなら、素晴らしい日本庭園も見ないことにはね。

お庭を入ってすぐのところに、有名な枝垂桜があります。



立て札には谷崎潤一郎の「細雪」にこの桜が登場した、とありますが、「細雪」は全然記憶にありません。
私には、川端康成の「古都」の方がなじみがあります。

「古都」の冒頭で、呉服問屋のお嬢さん千恵子(もちろん美人)と、幼馴染のお坊ちゃん真一(もちろん男前。密かに千恵子を想う)が、この桜の下で待ち合わせをします。
ところが、千恵子がお庭に着いてみると、真一は芝生に寝転んで目をつぶっていたのです。
千恵子は、「なんてハシタナイ…」と、真一の姿にイラッとする・・・
そんなシーンなのですが、桜の周りにはロープが張られ、真一が寝ころんだり、おばあさん達がお重を広げたりすることは、もはや出来ません。
真一が、二度と千恵子を幻滅させないようにとの、平安神宮のはからいでしょうか・・・。


↑枝垂れ桜下。入れません・・・

この少し先に、日本最古という電車の車両が展示されています。
京都には昔、京都電気鉄道という会社があり、1895年(明治28年)から1961年(昭和36年)の間、
チンチン電車の愛称で親しまれた路面電車を運行していたそうです。


↑これがその最古の電車。

明治時代の電車って、さぞかし画期的な出来事だったんだろうな・・・などど、
過去の電車ロマンに思いを馳せつつ散策していると、
後ろから、関西弁のおばちゃん4~5人のグループがわいのわいのとやってきました。

「あんなぁ昔なぁ~、夏休みの宿題でイナゴ捕ってこいていうのがあってなぁ、持って行ったら、先生がそれ全部持って帰らはってん~」
「え~それアンタ、持って帰って食べはったんちゃうか~?」

衝撃的な話の内容に、思わず耳が釘付けになってしまいます。
昔とは、おそらく戦時中か戦後間もない頃の話?
その当時は、イナゴを食料にしていたと聞いたことがあります(「はだしのゲン」で読んだのかも?)。
私は、モノの豊かな時代に生まれましたので、虫を食べる、というのは想像しただけでうげぇーとなってしまいます。
すみません。
しかし、その当時はそんなこと言っていられないほど、先生も切羽詰まった状況だったのでしょう。
でも、その話をしていたオバチャンは、
「夏休みの宿題を提出したら先生に横取りされた。」
という、なんか理不尽な思いを子供心に抱いたからこそ、いまだにそんな思い出話をしたくなるのでしょう。
できれば先生には、子供の宿題を搾取するのではなく、課外授業かなんかで、一緒にイナゴを捕まえて欲しかったな・・・、
と思います。

・・・さすが関西のオバチャン、話が面白くてついつい引き込まれましたが、気を取り直してお庭散策を再開しましょう。


↑上手く写真を撮れませんでしたが、水面に映る木々と池の睡蓮が、和風モネの絵画のよう。


↑可愛い小さい花。冬葵、と書いてあったかなぁ…


↑須々代。って大根ですよね?こんなさやは初めて見ました。


↑額紫陽花。季節ですね~。


↑宮城野萩。萩は7月頃から咲くらしいのですが、この宮城野萩は6月頃から咲くそう。


↑枝垂れ桜。これだけの支えを必要とするなんて、美しく咲くには、手間暇かかるのですね。


↑つつじも少し残っていました。ラッキー。


↑花菖蒲。


↑人をも丸飲みしそうな気迫の感じられる鯉。


↑小ガメ。置物かと思って見ていたら、おメメをぱちくりさせた。


↑臥龍橋。龍が臥す姿を象ったそうです。
池に落ちないように、という注意書きがあるにもかかわらず、落ちてずぶ濡れになった人を、昔見たことがあります・・・。




↑いづれがアヤメかカキツバタ。ほんとにどっちでしょう…。


↑ピンクと白の睡蓮。池の水が透明で、睡蓮の茎まできれいに見えます。


↑少し色づくもみじ。


↑ふかふかの絨毯のような苔。 苔マニアの人の気持ちが分かる気がする・・・


↑木の幹につく苔にも風情が。


↑ほんのり赤く色づいているの梅の実が、何とも愛らしい。


↑橋殿より栖鳳池を望む。
橋殿は屋根付きの橋で、両側が座れるようになっているので、池を眺めながらゆっくりできます。
鯉にエサもやれるよ~。


↑橋殿全景。

これで、神苑ぐるり一周ツアーは終了です。
さっさと見れば20分くらいらしいですが、ここはやはり、ゆっくり時間をかけて散策したいですね。


↑神苑出口。お疲れ様でした。