ぺにゃん!

マレーシア(ペナン島)と、関西での日常。

上賀茂神社

2009-06-30 | 神社仏閣 in Japan

↑雨がしとしと降る中、上賀茂神社へ。


↑茅の輪をくぐりに。


↑お神酒。堂々たるレイアウト。かっこいー。


↑夜の夏越祓式のための篝火の準備。
雨よけシートが残念ですが、ぬれたら火がつかないですもんね。しょうがない・・・


↑きれいな円錐形。うまいことつくらはるわぁー。
立札によると、「立砂(たてずな)」というそうです。

~立札より~
盛砂(もりずな)とも云い、「たつ」とは神様のご出現に由来した言葉であり神代の昔ご祭神が最初に降臨された本殿の後2kmにある円錐形の美しい形の神山(こうやま)に因んだもので一種の神「たけかんむりに別離の離」(ひもろぎ)(神様が降りられる憑代)である鬼門・裏鬼門にお砂を撒き清めるのは此の立砂の信仰が起源で「清めのお砂」の始まりである。

句読点が少ないのでちと読みづらいですが、要は、お清めの砂ってことですね。


↑樟橋(長寿橋)。この向こうに本殿があります。


↑絵馬ってきれいですね~。


↑葵祭の絵馬。


↑本殿。


↑なんとも雅やかな玉橋。


↑片岡社の鈴。
こんな風に小さな鈴がたくさん付いたデザインは、あまり見たことがないような・・・。
女神を祀っている社だからか、鈴縄もカラフルで可愛い。


↑縁結び・子授け・家内安泰の神様なので、絵馬もハート。
ハート形の絵馬、初めて見たわ。


↑夏越の祓の儀式の準備でしょうか。

午後8時から、篝火を燃したり人形を川に流したりするらしいのですが、まだ大分時間があるし、雨はやまないし、すでにちょっと濡れて少し悪寒がするので、帰ることにしました。
一度見てみたかったんですけどね~。

帰りに焼き餅を買って帰りました。
やはり、上賀茂神社とくれば焼き餅!
神馬堂はもう閉まっていたので、神社前のお店で購入。
こちらのお店のものも、なかなかおいしかったですよ~。

茅の輪くぐり&水無月

2009-06-29 | 神社仏閣 in Japan
水無月の行事・・・それは茅の輪くぐり。


↑上賀茂神社の茅の輪。チガヤというイネ科の植物を束ねて輪にしたもの。青々とした草が清々しい。

茅の輪をくぐって、半年間の罪穢れを清める儀式です。
「私は罪なんて犯していないわ。」という方でも、人は生きていると無意識に罪を犯しており、穢れがあるそうなので、
是非清めて頂きたいと思います。

この茅の輪を、
「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命のぶといふなり」
(みなづきのなごしのはらへするひとは ちとせのいのちのぶといふなり)
と唱えつつ、左右左と3回くぐって、半年間の罪を清め、無病息災を祈ります。

私はもちろん暗唱できないので、茅の輪の隣の看板を見てカンニングし、途中でつっかえたり止まったりしつつ、ぐるぐる。

くぐり終わったら、社務所へ向い、夏越祓の神事で清めて頂く人形をお預けします。


↑車用があるのが、現代ですね・・・

人形に氏名・年齢を記入し、息を吹きかけて己の罪穢れを人形に移す。
そして6月30日の夜に行われる人形流しの神事で、境内に流れる小川に流し、清めて頂きます。
この息を吹きかけるという行為が、いかにも自分の中の穢れを人形に移している感じ。


お祓いの儀式はこれにて一件落着、ぁいやこれにて終了・・・なのですが、私のお楽しみは別にある♪



それは6月の和菓子、「水無月」。

・・・大好きです、水無月(…ポッ)。 と思わず告白してしまうわ。

ういろうに、小豆を散らした三角形のシンプルなお菓子なのですが、小豆は悪魔祓い、三角形は氷を表すため暑気払いと、
ちゃんと意味があるそうです。


↑小豆がツヤッ

↑おや、水無月に足が…(ほんとは鶴の足)。

本来は夏越の祓の日、すなわち6月30日に食べるお菓子ですが、6月の間はたいていの和菓子屋さんで売られています。
水無月ラヴァーの私は、3回食しました。
どのお店のにするか、ういろうが黒糖風味や抹茶風味…、トッピングも小豆に栗…と、選択肢が多いので…。

こんなおいしいものを頂いて、お祓いができるのですから嬉しい限りです。ほんとに。


中村藤吉本店

2009-06-25 | 食 in Japan
宇治の中村藤吉本店に行ってきました。

雑誌や京都のガイドブックによく載ってて、有名みたいですね~。
カフェができたのは、わりと最近なんでしょうね?
少なくとも私の学生時代にはなかったと思うので、今回初めてです。
(学生時代はもっぱら、都路里や祇園小石に行っていた)


↑お店外観。


↑手前が持ち帰り用の販売、通路の奥が喫茶。

お店全体が、昔の建物を活かしていて、いい感じ。
敷地の真ん中に、きれいに手入れされた庭があって、カフェの中からきれいな緑がよく見えます。


↑天井も広々していて開放感があります。

平日だというのに結構な人出で、30分くらいは待ったでしょうか。
従業員の方達も、すっごい忙しそうでした。
で、ようやく順番がきて、生茶ゼリー(抹茶)を注文。



素敵な竹の器に入って出てきました。
お味は、さすが有名なだけあって、お茶の味がちゃんとしておいしかったです。
欲張りを言うと、ちょこっとシフォンケーキかスポンジを乗せておいて欲しいかな~。
冷たいものばかりなので、温度・食感の違うものがひとつ入ると嬉しいですね。
ぱっと見た感じ、量はそれほど多くなさそうに見えたけど、器が結構深くて、掘っても掘っても出てくる感じでした。うれしー。

宇治のお店には中々来れないけれど、おいしかったので、また京都駅の伊勢丹店の方に行ってみたいと思います。

三室戸寺(アジサイ庭園)

2009-06-24 | 神社仏閣 in Japan
―――――三室戸寺続きです。

それでは、5千坪もあるというお庭へ参りましょう。


↑ザ・日本庭園。


↑梅の実発見。 色づいてるぅ~可愛いぃ~。
梅の実をかたどった生菓子が好きでした。白アンを、もちもちっとした皮で包んだような・・・。
どこのお店のか忘れましたが、食べたい・・・。


それでは、ここからは紫陽花オンパレードでいきます。






↑紫陽花と朱色の山門のコントラストがキレイ。






↑紫陽花の向こうはつつじ。


↑つつじの季節も美しかろう・・・




↑色つきの紫陽花が好きだったのですが、白い紫陽花の良さを改めて認識。


↑濃いピンクも可愛い~



いやはや、これでもかというくらい、紫陽花がモリモリ咲いていました。
なんと、一万株もあるそうです。
そりゃあ、モリモリだわ・・・。

ちょっと遠いけど、また今度、ハスの時とツツジの時に来てみたいと思った三室戸寺でした。


三室戸寺(本堂)

2009-06-23 | 神社仏閣 in Japan
宇治・三室戸寺。
花の寺として有名です。
5千坪もある大庭園は、5月はつつじ・しゃくなげ、6月は紫陽花、7月はハス、秋は紅葉と、四季折々楽しめます。
約1200年も前に創建された歴史のあるお寺で、平安時代の重要文化財の仏さまがいらっしゃいます。

私は今回アジサイを見にやってきました。


↑入口。
行きにくい場所なのに、やはり紫陽花目当ての人達で賑わってます。
(写真は、ちょうど人の流れが途切れた瞬間)


↑朱塗りが素敵な山門。


↑この階段、結構急で段数が多いのよ。


↑本堂全景。江戸時代の建設だそう。

本堂の手前には、ずらりとハスの鉢が並んでいます。
まだ早いけど、2つ3つ、咲いている花がありました。



満開になったら、蓮酒という風流な行事が行われるそうです。
ハスの葉にお酒を注ぎ、茎をストローみたいにして飲むというもの。
健康・長寿に効あり、ですって。
体験したことないんですよね~。ハスの香りってするんでしょうか・・・。
確かめてみたい・・・。

それにしてもハスの花ってきれいですね~。
淡いピンクの大きな花を見ていると、本当に極楽浄土に咲く花のように思われます。
極楽浄土には蓮が咲いているという刷込みがあるからそう思うのかもしれませんが・・・。
どっちにせよ、すごく極楽浄土っぽいです。


↑蓮の花ってこうなっているのね・・・


↑何という部分?ジョウロの口みたいで、花びらが散ったあとまで可愛いわ~。


↑宝勝牛というのがいます。牛の口の中の玉を触ると勝運がつくらしいので、とりあえず触っておく。


↑鐘楼と三重塔。
鐘を鳴らすにはお賽銭がいるのですけど、せっかく来たので鳴らしてみました。 ご~~~ん・・・


↑鐘楼横には、源氏物語宇治十帖の浮船の碑。
物語の登場人物の碑があるって、おもしろいわー。


↑鐘楼から本堂前の庭?を見た感じ。
小道沿いに、蓮の鉢がずらり。全部咲いたらさぞきれいなことでしょうね~。


↑さぁてそれでは、さっき上った階段を降りて、アジサイを見にお庭へ行きましょう。

明日へ続く―――――――――

つうえん@宇治

2009-06-22 | 食 in Japan
宇治にやってきました。


↑宇治川の宇治橋。


昼前だったので、宇治橋のたもとにある「つうえん」でお昼にしましょう。

つうえんは、日本で一番最初にお茶の商いを始めたお店だそうな。


↑テーブルの上にあった京都の老舗創業番付。
つうえんは西の大関。永暦元年(1160年)の創業となっています。


↑三彩茶そばを注文。お茶の風味がしっかりとあり、おいし~い。つるっとあっさり平らげました。

茶だんごや抹茶ソフトにも心引かれますが、結構おなかいっぱいになったような気もするなぁ・・・。
また帰りにでも・・・ウフフ(←茶だんごを想像するだけでなんかシアワセ)


川沿いの道は、いい散歩コースです。


↑朝霧橋(多分)。きれいな橋です。

結構な水の量で、結構流れが速いです。
源氏物語宇治十帖の中で、浮船が入水自殺をはかった川だと思われますが、確かにこれなら溺れてしまいそうです。
浮船はよくまぁ助かりましたね。


↑この橋を渡ると、中の島。


↑夏の間、鵜飼の船が出る辺り。宇治には数少ない女性の鵜匠がおられるそうですよ。

しかし鵜飼って、鵜には何とも気の毒な漁法・・・。
鵜は喉に巻いてある紐のせいで、小さいアユは飲み込めるけど大きなアユになると完全に飲み込めないので、それを吐き出させて(グェ)人が横取りしちゃうわけです。
だから続けて漁をしていると、鵜がだんだんやる気をなくすそうです。
そりゃそうだよね・・・自分が鵜やったら怒りたくなるわねー・・・。

なぜか鵜に感情移入し、ちょっとせつなくなりましたが、とにかくまぁこの周辺には宇治神社・宇治上神社(世界遺産)・源氏物語ミュージアム・平等院(世界遺産)などがあるので、一日遊べそうです。

やはり宇治に来ると、源氏物語を読みたくなりますね~
ってどうせ、「あさきゆめみし」を読み返すのが関の山なんでしょうけど。
「あさきゆめみし」、どこにしまったかしらね・・・。

ミヒャエル・ゾーヴァ展

2009-06-21 | 美術館 in Japan
ミヒャエル・ゾーヴァ。
ベルリン生まれの画家・風刺画家・イラストレーター。

日本では、フランス映画「アメリ(オドレイ・トトゥちゃん、超可愛かったな~)」の中に登場してくる、エリザベスカラーをつけた犬の絵や、ブタさんのランプで人気に火がついたのではないでしょうか。
4年前の展覧会は2回見に行ったほど、大好きな画家の一人です。

今回の「描かれた不思議な世界―ミヒャエル・ゾーヴァ」展@美術館「えき」KYOTOは、会期2009年6月18日~7月12日。



ゾーヴァの作品には独特の世界観があって、ほとんどの作品に不思議な詩情が漂っています。
動物がよく出てきて、しかも擬人化されていることが多いのですが、ただ可愛らしいだけではないのがゾーヴァらしさでしょうか。
専門的なことは分かりませんが、ちょっとスモーキーな色彩や空間の取り方などから、しんとした霧の中一人歩いて行ったら、急に視界が開けて、そこは不思議の国だった、みたいな気がするのです。
孤独、というと大げさだけど、そこはかとなくロンリー感が漂う感じ。

もちろん色んな作品があるので、全部にロンリー感が漂うわけではありません。
ちいさなちいさな王様が、両手で角砂糖を持ち上げて、コーヒーカップに投げ込んでいる姿もユーモラス。
ウサギのエスターハージー王子が、人間のでかいヒョウ柄のパンツをこっそり履いてみてる姿なんて超ラブリー。
アメリのブタさんランプも、可愛いわ~欲しいわ~。
風刺画も出ていましたが、これは大人向きにぴりっとエスプリがきいていて、思わずニヤリ。

そんな感じで今回も3巡りくらいした上に、最後の展示室に置いてあった絵本を読みあさり、すっかり満喫させてもらいました。
やっぱり大好き、ゾーヴァさんの絵。

これだけ好きなので、ミュージアムショップは超危険。
モノをこれ以上増やさないため、ミュージアムショップでの買物は、一応自分に固く禁止しているのですが、ついついポストカードを買ってしまいました。
でもほら、たった3枚だけやし・・・(って誰に言い訳?)

で、その3枚は・・・

①デパートのショーウィンドウの中、観衆の前で、ウサギのエスターハージー王子が耳で逆立ちしているところ。

②薄暗い部屋の中、男性が静かに新聞を読んでいる。窓辺に佇む猫が見ているのは、窓の外を飛んでいく3羽のペンギン達。

③窓から水平に飛び立っていく、なんか淋しそうなサンタクロース(そりには乗らず、スーパーマンみたいな感じで)を、家の中から男の子が、驚き喜び口あんぐりで見送る絵。

画集も買いたかったのですが、なぜか風刺画のタイトル(説明?)が抜けていて、
「この一言がないと、この絵の面白さは完成しぃひんやん!」と思ってしまい、やめました。
う~ん、あそこだけ惜しかったけど、やっぱり買っとけばよかったかな~・・・

老松の夏柑糖

2009-06-17 | 食 in Japan
京都の夏のお菓子、老松の夏柑糖

夏みかんの果汁を寒天で固めて、夏みかんの皮に戻してあるというシンプルなものなのですが、
夏みかんを存分に味わえる、非常に夏らしい爽やかなお菓子です。
(おぉ!一つの文章に‘夏’が4つも!)

最近はグレープフルーツゼリーの方が多く出回っていますが、夏みかんはまた風味が違います。

そしてこの老松の夏柑糖はでかい!
「私の頭くらい大きいの~エヘ」、とは言いませんが、赤ちゃんの頭くらいはあるのでは?
例えがちょっとこわいですが。

そして、この貴重な夏みかんを使っている逸品だけに、お値段のほうも・・・
一個1200円くらいします(確か)。
でも、せっかく夏に京都にいるので、思い切って自腹で購入。ひー!
グレープフルーツゼリーとかケーキなら2個買えたな…とか考えてはいけません。


↑でもほら、このとおり、どどーんと。


↑半分でもすごいボリューム。

見た目はすごい量なんですけどね、
でもゼリーですから、結構あっさり平らげますよ、私は。

夏みかんの味と香りに、懐かしい京都の夏を思い出しつつ、
ツルツルっと私の腹におさまった、自腹で買った夏柑糖…。

柑橘類のほろ苦さと、お値段のほろ苦さもしっかり感じた、久々の夏柑糖でございました。




今宮神社

2009-06-15 | 神社仏閣 in Japan
あぶり餅を食べに行ったついでに(…とは神社に失礼ですね。申し訳ございませぬ。)、
今宮神社でお参りして行きましょう。


↑あぶり餅方面から行くとこんな感じ。


↑朱色って日本カラーですねぇ。少し残っているつつじもキレイ。


↑橋の左手にある、小さな社の土台部分。このなまず?好きなんです。


↑境内。なんか、昔よりきれいになりました。


↑本殿。


↑舞台?

最近のことは知りませんが、昔はちょくちょく時代劇の撮影が来ていました。
本殿あたりのおみくじを結んだ木が、鬼平犯科帳のオープニングかエンディングで使われていたような気がするし、
少年隊のヒガシも来ていたと思います(私は見てないけど)。

そいうえばあぶり餅屋の前で、大分前に亡くなられましたが川谷拓三さん(どん兵衛のCMに出ていた人。若い人は知らないんだろうなぁ・・・)を見たことがあります。
当時、結構好きだったので嬉しかったです。



↑「阿保賢さん」。なんて愛嬌のあるネーミング!・・・これは何かといいますと・・・
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・

↑今宮の奇石と云われる、別名重軽石または神占石のことです。

この石を撫でて、身体の悪いところを摩れば回復するそう。

あるいは、石を叩いてから持ち上げると重く、願い事を込めつつ撫でてから持ち上げて、軽くなったら願いが成就するんだそうな。
私はいつやってもおんなじ重さ・・・(正直、分かりません)。


↑本殿の左側には、ずらりと社が並んでます。


↑いい感じ・・・


↑何の神様をおまつりしているのか分かりませんが、しんとした空気の漂う社です。
ここもキレイになったかな?
朱塗りの剥げたのとか、社が虫食いでちょっと朽ちてきた感じも、私は結構好きなんですけどね。


↑お神酒の樽っていいですねぇ。デザインもバーンとしていて。


↑かっこいいっす!


↑左手奥のゆるやかな坂道&階段を上ったところにも社があります。
ひっそりしてるけど、塀の向こうが幼稚園なので、園児の叫び声で賑やか。
でも、塀の向こうとは別世界な感じが漂う、ちょっと不思議感覚スポットです。


↑塀の上に猫発見。あちらとこちらの世界の境目の番ニャン?


↑正門。中から。


↑正門。外から。

今宮神社には、4月にやすらい祭という行事があります。
鬼?が練り歩いたり、大きな傘の中に入ったり(無病息災だか厄除けだかのご利益がある)で、子供の頃は傘の中に入れてもらうのが楽しみでした。
また行くことが出来れば、もう一度傘に入りたいです。
大人でも入れてもらえるんでしょうか・・・(心配)

あぶり餅

2009-06-14 | 食 in Japan
今日は、大好物のあぶり餅を食べに、レッツゴー!


↑今宮神社の参道に、「一和」と「かざりや」の二軒が向かい合っています。


↑私がいつも行くのは「一和」。
宇治のつうえんにあった「京の老舗創業番付」によりますと、「一和」の方が古く、創業なんと1000年。


↑メニューはひとつ、あぶり餅のみ。シンプル。


↑この白味噌ダレがチョー好き。

この串も手作業で割り、餅も手作業でちぎって刺し、炭火であぶるのも手作業。
餅の香ばしさと、タレのまったりした甘みが絶妙で、一皿くらいぺろっといけちゃいます。

以前は看板娘?のおばあちゃんが、店の前で、竹串に刺したお餅をあぶってはりましたが、
残念ながら亡くなられたようで、今はお店の壁に大きな写真になっていはりました。

昔は店の前の道がコンクリートで固められていなくて、自然な砂利道でした。
そのころの景色が、中村吉右衛門の鬼平犯科帳のエンディングで使われていて、いい感じだったのです。
(吉右衛門の長谷川平蔵、大好きでした~)
歩きやすく、自転車も通りやすくなった分、風情がなくなったのが残念ですが、時代の流れなんでしょうね。
でも、あぶり餅の味だけはこれからもずっと変わらず続いていって欲しいです・・・


スペイン料理 vale @西宮

2009-06-13 | 食 in Japan
西宮にある、スペイン料理やさんvale(ヴァレ)に行ってきました。

可愛らしい外観、すっきりしたインテリアの、落ち着ける感じのお店です。

今回は、久々の飲み仲間とのお食事会。
このメンバーは、一人ボトル一本以上は必ずいくツワモノ揃いです。
そして、食べる食べる。

お料理は、基本のコースに各自好きな単品を追加するというもの。
皆、大食いなので、追加の料理もがんがん頼んでしまいます。

そして、まずは久々の再会を祝して、スペインの発泡酒カヴァでカンパーイ☆


↑スペインオムレツ、トルティージャ。チョーおいしそ~。


↑チャパタ。天然酵母を使っているそうです。良い色してます。


↑スペインといえば、ハモン イベリコ。
変換すると、「波紋 井部理子」と出てくるのにちょっとウケタ。


↑メインのハモのフリット。
スペイン料理でハモって珍しいと思ったので、これを選んでみました。
この盛り付けの美しいこと!ペナンでは中々見られませ~ん。

ヴァレさんは、いかにもスペイン料理という感じがしません。
和食材を使ったりされているからでしょうか。
私の思うスペイン料理って、ちょっと土くさいイメージだったのですが、ここの料理は繊細で、すごく上品~。

残念ながら、写真はこれ以上ありません。
夢中でいただきすぎて、すっかり写真を撮るのを忘れてしまいました…。
どのお皿も、食べるのがもったいないくらいきれいで、おいしかったー。
ほんとうに、ごちそうさまでした。

そしてこの日ののんべえ度合は、5人でワイン4本と、少々控えめな結果になりました。
最後に、ボトル並べて写真撮ろうと思ってたのに、それもすっかり忘れるほど、ほろ酔いでしたけどね♪

久々のおいしい食事・ワインと爆笑トークで、パワーのもらえた一日。
日本に帰ってきて良かったなあ~。
次回の開催も楽しみにしてるよ~みんな♪




頭痛肩こり樋口一葉@京都南座

2009-06-12 | あれこれ in Japan
「頭痛肩こり樋口一葉」というお芝居を観に行ってきました。
(2009年6月3日~21日@京都南座)

樋口一葉については、恥ずかしながら、「5千円の人ー?」くらいしか知識がありませんが、とにかく。


井上ひさし作で、出演者はたった6人。

樋口一葉・・・・・・田畑智子
一葉母・・・・・・・野川由美子
一葉妹・・・・・・・宇野なおみ
おこう様・・・・・・杜けあき
八重さん・・・・・・大鳥れい
花蛍(幽霊)・・・・池畑慎之介


お話は、樋口一葉が19歳の頃から始まり、小説家になり24歳で亡くなるまでを、毎年お盆の16日限定で、描いています。

父と兄亡きあと、親子3人でどうやって生活していくか頭を悩ます一葉。
盆礼にかこつけて借金を頼みにくる知り合い達。
堀に身を投げかけた一葉に、親近感を抱いて出てきてしまった遊女の幽霊は記憶喪失で、誰のところに化けて出たらいいのか分からない、というおとぼけぶり。
誰もがせっぱつまった問題を抱え、のっぴきならぬ状態です。
が、なぜか明るくカラッとしている。
最後、ほとんどの登場人物が死んでしまうのですが、観終わった後に晴れ晴れした気分になる、とても楽しいお芝居でした。

まぁほんと皆さん芸達者というか、乏しい表現ですが、素晴らしかったです。
田畑智子ちゃんの一葉は、応援したくなるような可愛らしさ。
宇野なおみちゃんも、健気な妹の雰囲気がよく出ています。
野川さんはベテランなのに(だから?)、冒頭の近所の子供役も元気にこなしてしまわれる。
杜けあきさんは、さすがの歌唱力を披露。一瞬そこは宝塚でした。
大鳥さんは、落ちぶれていく最後を凄味のある演技で。
そして、特にうけたのが、池畑慎之介の幽霊役。
立ち姿だけでも美しいけど、脱力感のある動きや台詞まわしが、幽霊っぽさ全開で秀逸!
登場するだけで拍手が起こるような、あの存在感はすごい。
最後は、幽霊同士だらりの手で、ハイタッチならぬロータッチなんかしていて、すごいツボでした。
もう一度観たいわ~。

というわけで久々の観劇に、心が浮き立ちました。
南座は、役者さんが身近に感じられ迫力もあるし、
幕間にお弁当なんか食べて、南座気分に浸れるのも、南座のいいところ(日本語変ですが)。
大きな劇場にはない、味がありますな。


南禅寺(金治院)

2009-06-11 | 神社仏閣 in Japan
岡崎~インクライン~水路閣~南禅寺(三門)から続けて、南禅寺金治院へ。

入り口を入って進むと、すぐ池があります。
いきなり、大好きなダックがお昼寝中のところに遭遇。


↑日光を浴びて、眼つむって寝てるんですよ~!超ラブリー♪

熟睡してるのか、人に慣れているのか?
人の声がしても、全然逃げません!
かーなーり接近できて、めちゃ嬉しかった!
・・・あぁ一度鴨に触ってみたい、でも触ったらあかん、ぁでも触りたい、いやいやあかん・・・
と葛藤しましたが、最後はやはり理性が勝って、触るのはあきらめました。
えらいなー私。

カモに夢中になっていて気付かなかったのですが、カモの奥で、カメもまたお昼寝中なのでした。


↑カメもお昼寝中。こんなに大きく写真撮らせてくれてありがとー。

鴨に後ろ髪をひかれつつ池を後にし、お庭を進みます。


↑日本庭園らしい湿度感の、しっとりとした道。手入れが行き届いています。

ものすごくきれいに紫陽花が咲いてました。


↑ピンクのグラデーションがたまりません・・・


↑ブルーもまた良し。


↑重文の東照宮。

またまた、白砂のお庭を眺めながら、しばしぼんやりと物思いにふけりました。


↑枯山水。

やはり、日本のお寺っていいですね。
心が休まるのに、背筋がピシッと伸びる感じというか・・・。
(でも、実際は結構だらけて座ってマス。てへ♪)

南禅寺(三門)

2009-06-10 | 神社仏閣 in Japan
インクライン~水路閣に続いて、南禅寺境内もぶらぶら散策。





梅雨時だというのに、爽やかな青空が広がり、日なたにいると暑いくらいです。


↑久々に見るお寺の鐘。きれいや~。


↑コワい顔だけど、なんとなくユーモラス。


↑木漏れ日で、苔の上に光の模様が。


↑苔の緑に紛れてじっと佇んでいた、小さなエメラルドグリーンの蛙。
虫嫌いにも関わらず、ちょっと可愛い・・・と思ってしまいました。


↑境内にはもみじの木が多いので、秋はさぞかしきれいでしょうね (でも、さぞかし混むんでしょうね・・・)。


↑でも、緑のもみじもいいもんです。
ちっちゃなプロペラのような種子も可愛いし。色も薄いピンクのや・・・


↑濃いめのピンクもあったりして、木によって少しずつ違うんですよね。


↑境内の三門。
登れるそうなので、入ってみました。全然知りませんでしたが、日本三大門の一つなんだそうです。


↑かなり急な階段を登らなくてはなりません。


↑階段を登り切ると、目の前に京都の町並みがバァァ~っと広がります。

歌舞伎「楼門五三桐」の中で、石川五右衛門が、この三門の上から夕暮れ時の満開の桜を眺め、
「絶景かな絶景かな~」という名台詞を吐くそうです。

石川五右衛門がいた場所で、同じ景色を眺めているかもしれないなんてロマン~なのですが、
五右衛門が活躍?したのは安土桃山時代(1568~1603年)で、今の三門は寛永5年(1628年)に再建されたものだそうです。
なので、建物は違うけど、見た景色は似たようなものだったのかもしれません。
五右衛門もこんな風に京の町を眺め、
「次はどの悪代官の屋敷に入ってやろうかフッフッフ…」
と、押し入る計画を練っていたのかもしれないなぁ・・・などど考えると、不思議な気分になるのでした。


↑こっち側からは緑の山が見える。どっちを向いても、素晴らしい景色。

この素晴らしい自然を、廊下に座ってしばし観賞。
きれいな景色を見ると画家になりたくなる私は、自分が日本画家でないのが悔やまれます。
趣味のスケッチでも始めてみればいいんですが、そこは面倒くさがり屋なので、行動に移せないんですけど。

それにしても、山の緑が清々しく、魂が浄化されるようです。はぁぁ~



ほっておいたら、一日中でもボーっと山を眺めて過ごせそうなのですが、
そういうわけにもいかないので、腰をあげることにしましょうか・・・


↑階段は、下りの方がこわいですよね~。
手すりをしっかり持って、えっちらおっちらという感じでよちよち降りました。

南禅寺の三門、まだ訪れたことのない方は、是非どうぞ。
そして、五右衛門気分を味わってみて下さい。

インクライン~水路閣

2009-06-09 | 神社仏閣 in Japan
二時間サスペンスドラマのロケなんかで良く使われる、水路閣。
子供時代に行っているとは思うのですが、まったく記憶にないので、訪れてみることにしました。

まず、岡崎のオ・タン・ペルデュで腹ごしらえしてから、出発します。


↑国立近代美術館


↑大鳥居


↑京都市動物園を左手に見つつ、


↑疎水沿いにずんずん歩きます。


↑疎水にある噴水?

そうすると、道路脇に突如線路が現れます。


↑これがインクラインです。

インクラインは、船を運ぶために作られた線路で、琵琶湖疎水の工事の一環として、明治時代に作られましたが、昭和23年に廃止されたそうです。
のちに線路脇に桜の木が植えられ、今では桜の名所になっています。


↑今の季節は訪れる人も少なく、草ぼうぼうの古びた線路跡が、さみしいような、せつないような・・・

ここから、南禅寺の方に抜けられるようなので、奥へ進んでみます。


↑途中、水力発電所?の横を通ります。
え、ここ通ってもいいの?というような感じでしたが、その辺にいたおじさんが「いけるよ」と教えてくれたので…。


↑インクランから南禅寺へ続く、疎水沿いの小道。
山の中?なので、木々の影で、昼間だというのに薄暗く、涼しい。
人気もなく、一人で歩いていたら結構怖いと思う。


↑小道の右手は疎水? 水の流れが結構速い。
川の上に棒はついてるけど、柵もないし、落ちたらかなりのスピードで流されそう。


↑小道の左手は崖で、下は南禅寺の墓地になっている模様。
こっちも柵がなく、落ちたらかなりの怪我をしそう。


↑小道はここまで。この先が水路閣につながてるってことかな…?
万が一川に落ちて流されても、このちょっと先に柵があるので、止まりそうです。


↑右手には、南禅寺のお寺の倉庫のような建物。


↑道を下りて行くと、おぉ! 突如、水路閣が現れました。
もうこの辺りは南禅寺です。


↑土木技術史上貴重なものだそうで、インクラインとこの水路閣は、京都市指定史跡になっているそうです。


↑明治時代のものなのに、ローマ時代の遺跡のような風格。
今もこの上を水が流れているなんてねぇ・・・すごいですねぇ・・・。


↑不思議の国に迷い込んだような気がしてくる。


↑結構大きい。古びて色褪せたレンガがいい味を出してます。


・・・そうか、これが数多くのドラマのロケ地になっている水路閣か・・・。

サスペンスで、犯人に気づいた主人公が犯人を問いただし、追い詰められた犯人が主人公をも殺そうと魔の手を伸ばし、すんでの所で相棒に助けられたりする所か・・・。

そして、映画「ヴァージン・スノー 初雪の恋」で、絵を描く宮崎あおいちゃんに、イ・ジュンギがプレゼントの絵の具を渡しにきた所か・・・。

・・・などとあれやこれやと想像し、楽しく過ごせましたよ、水路閣。

このあとは南禅寺に行きますが、その話はまた明日。