昨日にひき続き、去年の6月の話です。古い話ですみません(しかも、季節が真逆)。
由岐神社を出て、すぐのところに川上地蔵堂。
↑牛若丸が、日々の修業のときに参拝したんだそうな。
↑このあたりは九十九折(つづらおり)をいう、清少納言が『枕草子』で、
「近くて遠きもの、鞍馬の九十九折といふ道」
といった参道です。九十九折・・・きれいな響き・・・。
↑辺りの程よい湿気、濃く繁っているシダ、道しるべに生えている苔、そして木漏れ日。
とても気持ちいい山道の散歩。
↑清々しすぎるぅ~!マイナスイオ~~~ン!
↑上を見上げれば・・・
↑四脚門?だったかな。渋い。
↑山道といえど、こんな立派な階段がつくられているので、楽々参拝~。
本堂の手前に茶店があったので、一服することに。
鞍馬山の中には、ここしかお店がありません。
メニューは少ないですが、とりあえず座って一息つける感じです。
メニューの中に甘酒があって、ものすごく久しぶりに飲んでみたいと思い、
「甘酒下さい!」、とハキハキ注文したところ、「今はやってません。」とばっさり切り捨てられました。
・・・そうだよね、今夏だもんね、あるわけないよね~!※
と、自分の季節感のなさに呆れ、恥ずかしくなりましたが、
季節感のないマレーシアからの、久々の帰国中だしね~(言い訳)!
その場では、とりあえず気を取り直してトコロテンを注文。ちゅるんとしておいしかったです。
※今、これを書くにあたって「甘酒」を調べてみたら、甘酒はかつて、夏に飲まれていたそうではないですか!
(
Wikipedia「甘酒」)
なんか、ちょっと救われた気がする・・・
↑鞍馬寺の本殿金堂。
こんな所にまで外国人観光客が来ているのにびっくり。でも、ハイキングも出来るし楽しいですよね。
日程に余裕のある人にはおススメできるな。
↑「翔雲台」という、本尊が降臨した場所。
そしてこの一枚岩、国宝らしいです。本殿金堂の裏より出土した、経塚(きょうづか)※の蓋石なんだとか。
遠くには京都の街が少し見え、随分高くまで登ってきたのが実感できます。
木が繁りすぎてて、視界が遮られますが。
※経塚・・・経典を長く後世に伝えるため、経筒などに入れて地中に埋め納めて塚を築いたもの(by広辞苑)
↑境内に咲いていた花。
↑なんか、スパイラルな感じの狛虎。
↑ツバメの巣発見。大きな吹き抜けの部屋を我が物顔で独占中の、優雅なツバメの一家。
↑憎めない悪役みたいな顔した天狗さん。
↑入山注意書き。
「まむしや毒虫、くまもいます。」
・・・そんな山に、「夜、おこもりをする時は、鞍馬寺寺務所に届け出て、許可を得る。」
おこもりされる方がいらっしゃるんですねぇ~ぇええ!?
↑いざ、まむしや毒虫、熊のいる山へ!
↑少し歩くと、「義経公息継ぎの水」が。
「牛若丸が、毎夜奥の院の僧正が谷へ剣術の修業に通ったとき、この清水を汲んで喉をうるおしたといわれる。
八百余年後の今も湧きつづけている。」
・・・とのことだったのですが、なんということ!
「雨が少なく水がとまっています。残念で淋しいことです。地球環境の変化でしょうか?お水を大切に。」
という新たな注意書きが。
それは残念なことです・・・。
↑「ここから奥には入らないで下さい。クマやマムシ、毒虫がいます」
と、二重三重に、くどいほど立ち入り禁止の札が。右に行く道は、ものすごく危険らしい。
↑まだ階段がありますが、先ほどまでの階段よりざっくりした作りになってきました。
↑義経背比石。
「遮那王と名乗って十年あまり鞍馬山で修業をしていた牛若丸が山をあとに奥州平泉の藤原秀衛の許に
下るときなごりを惜しんで背を比べた石といわれる。」
義経は16歳の時に鞍馬山を出たらしいのですが、16歳にしては小さいかな?
昔は、これくらいの身長だったんですかね~。
それにしても鞍馬山には、そこここに義経ゆかりのものがありますね。
↑僧正が谷不動堂。
牛若丸が、鞍馬天狗より兵法を学んだのはこの辺りだとか。
↑そこここに祠?やお堂があるので、道中飽きません。
結構人気がないので、女性の一人歩きはおススメ出来ませんが。
↑この辺は「木の根道」。
「木の根道は、硬い地質のため杉の根が地中に入り難く、地表を這っている珍しい姿です。
木の根は、樹木を育て生命を支える大切な働きをしています。できるだけ踏まないよう、やさしく接して下さい。」
↑実際歩くと、写真で見るより根っこが出っ張っていて、歩きにくい。
踏まないようにはするけど、つまづいて傷つけてしまうかも・・・。
牛若丸はまぁ、よくこんなところで修行しましたね~。
真昼間でも薄暗い山道で、この根っこの中、走ったりしてたんですかね~。大変だぁ。
てくてくと順調に歩いてきたのですが、木の根道以降、疲労がどっと押し寄せてきました。
久々に、膝が笑ってます。
心地いい疲労感を感じつつ山道を下っていると、川のせせらぎの音が聞こえてきました。
↑ようやく、貴船に到着です。
料亭の川床が見えてきました。
朝から歩き続けて3~4時間?
せっかくの川床シーズンなので、遅めのお昼、川床でいただきましょうかね~♪
明日へ続く→