「王の眠る丘」(2001年、再放送:2004年5月10日~21日)
全10話
NHK-FM 青春アドベンチャー
役名:黄武神皇(おうぶじんのう)
悟朗さんは第1話に少しご登場になり、その次は第9話にご出演です。
今回は第9話を中心にご紹介します。
(第10話は残念ながら未聴です。)
毎度同じみネタばれです。その点ご理解の上、お読み下さい。
<キャスト> (第9話のみ)
戌児(いぬこ):有馬克明
黄武神皇:納谷悟朗
蒼馬天将(そうまてんしょう):大塚明夫
ナレーション:掛川裕彦
***
第1話の最初で、黄武神皇は国を滅ぼすと言われる「三つ戌の児」の乳児虐殺を命じた。
三つ戌の児とは、戌の年、戌の月、戌の日に産まれた子供の事だった。
三つ戌の日から15年後の灰かぶりの町。
戌児は馬双(バド)と呼ばれる全長3メートルの動物のレースを見物した。
馬双は、走る巨人と言われる2本足の獣だ。
そこで戌児は、黄武神皇の親衛隊騎馬軍の蒼馬天将を見た。
黄武神皇の行政警察長、襤褸(らんる)により灰かぶりの町は焼かれ、多くの人が死んだ。
戌児も育ての親である、親方を殺された。
戌児達は、襤褸へ復讐を誓った。
襤褸も黄武神皇も、要塞の様な、天府(てんぷ)の町の城壁の中に居た。
その中へ入る方法は唯一つ。
大耐久馬双走(だいたいきゅうばどそう)を完走するのだ。
3年後、親方の夢だった黄金脚(おうごんきゃく)に乗り、戌児もレースに参加した。
あの蒼馬天将も黒い虹に乗り現われた。
途中のエピソードで、この22日間に渡る馬双走の事が描かれていましたが、戌児は、段々好敵手、蒼馬天将へ友情を感じ始める。
また皆が黄武神皇を憎んでいる事が感じられ、実際に登場しないのに、絶対の権力を感じさせる、すごいキャラです。
84年に一度来る三つ戌の日に産まれた赤子は18年前に一人残らず殺されていた。
三つ戌の児には、その額に赤いあざがあった。
戌児は実は三つ戌の児だった。
***
以下、第9話のご紹介です。
馬双走に優勝し、ついに天府の城内深く入り込んだ戌児。
そこに蒼馬天将が立ちはだかった。
天将は実は黄武神皇の王子だった。
彼は父の進んだ道は間違いだと知っていたが、父を守るのが彼の義務だった。
激しい戦いになり、戌児は危機を迎えた。
その時、突風が起こり、窓が割れ、天将のすぐ側にシャンデリアが落ちた。
天将がバランスを崩した時、戌児の剣が彼の胸を貫いた。
天将は、「その力で変えるのだ、この世を。」と言い残して果てた。
戌児はさらに奥へと進んだ。
そこは、うす暗い寝室だった。
部屋の中央に寝台があり、ひどく年老いた老人がいた。
それが黄武神皇だった。
黄武神皇は、戌児に額を覆った布を取れを命じた。
「やはりお前は三つ戌の児」
そして、黄武神皇が三つ戌の児の本当の意味を語り始める。
黄武神皇は声的には、鷹取斎上などの感じでした。
渋すぎです。
黄武神皇は、霊ノ国(ひのくに)の地下に眠っていた巨大な氷塊の氷の中に、赤い球を見つけたと言う。
この氷塊の事は、古い歴史の書物に書かれており、黄武神皇はそれを捜し出したのだ。
そして、この赤い球は、古代に栄えた文明を甦らせる球だった。
彼は絶対の権力と永遠の命を手に入れた。
黄武神皇は、他人によって殺される事はないと言う。
が、おのれの手による死だけは可能なのだ。
戌児が、自殺なら死ぬと言うのか?と問うと、黄武神皇は、自分の額を覆っていた布を取った。
彼の額にも赤いあざがあった。
黄武神皇は、自分の本当の名前は戌児だと名乗った。
彼は、戌児の80年後の姿なのだと言う。
***
ストーリーがとても面白かったです。
権力を欲しいままにしているとは言え、落ち着いた響きでした。
悟朗さん、とても良かったです。
残念ながら結末を拝聴していません。
拝聴の際は、またご紹介します。
***
原作:牧野修
この作品は牧野氏のデビュー作との事です。
原作は拝読していませんが、良く出来たストーリーでした。
*お礼:荒野の流れ者様
全10話
NHK-FM 青春アドベンチャー
役名:黄武神皇(おうぶじんのう)
悟朗さんは第1話に少しご登場になり、その次は第9話にご出演です。
今回は第9話を中心にご紹介します。
(第10話は残念ながら未聴です。)
毎度同じみネタばれです。その点ご理解の上、お読み下さい。
<キャスト> (第9話のみ)
戌児(いぬこ):有馬克明
黄武神皇:納谷悟朗
蒼馬天将(そうまてんしょう):大塚明夫
ナレーション:掛川裕彦
***
第1話の最初で、黄武神皇は国を滅ぼすと言われる「三つ戌の児」の乳児虐殺を命じた。
三つ戌の児とは、戌の年、戌の月、戌の日に産まれた子供の事だった。
三つ戌の日から15年後の灰かぶりの町。
戌児は馬双(バド)と呼ばれる全長3メートルの動物のレースを見物した。
馬双は、走る巨人と言われる2本足の獣だ。
そこで戌児は、黄武神皇の親衛隊騎馬軍の蒼馬天将を見た。
黄武神皇の行政警察長、襤褸(らんる)により灰かぶりの町は焼かれ、多くの人が死んだ。
戌児も育ての親である、親方を殺された。
戌児達は、襤褸へ復讐を誓った。
襤褸も黄武神皇も、要塞の様な、天府(てんぷ)の町の城壁の中に居た。
その中へ入る方法は唯一つ。
大耐久馬双走(だいたいきゅうばどそう)を完走するのだ。
3年後、親方の夢だった黄金脚(おうごんきゃく)に乗り、戌児もレースに参加した。
あの蒼馬天将も黒い虹に乗り現われた。
途中のエピソードで、この22日間に渡る馬双走の事が描かれていましたが、戌児は、段々好敵手、蒼馬天将へ友情を感じ始める。
また皆が黄武神皇を憎んでいる事が感じられ、実際に登場しないのに、絶対の権力を感じさせる、すごいキャラです。
84年に一度来る三つ戌の日に産まれた赤子は18年前に一人残らず殺されていた。
三つ戌の児には、その額に赤いあざがあった。
戌児は実は三つ戌の児だった。
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以下、第9話のご紹介です。
馬双走に優勝し、ついに天府の城内深く入り込んだ戌児。
そこに蒼馬天将が立ちはだかった。
天将は実は黄武神皇の王子だった。
彼は父の進んだ道は間違いだと知っていたが、父を守るのが彼の義務だった。
激しい戦いになり、戌児は危機を迎えた。
その時、突風が起こり、窓が割れ、天将のすぐ側にシャンデリアが落ちた。
天将がバランスを崩した時、戌児の剣が彼の胸を貫いた。
天将は、「その力で変えるのだ、この世を。」と言い残して果てた。
戌児はさらに奥へと進んだ。
そこは、うす暗い寝室だった。
部屋の中央に寝台があり、ひどく年老いた老人がいた。
それが黄武神皇だった。
黄武神皇は、戌児に額を覆った布を取れを命じた。
「やはりお前は三つ戌の児」
そして、黄武神皇が三つ戌の児の本当の意味を語り始める。
黄武神皇は声的には、鷹取斎上などの感じでした。
渋すぎです。
黄武神皇は、霊ノ国(ひのくに)の地下に眠っていた巨大な氷塊の氷の中に、赤い球を見つけたと言う。
この氷塊の事は、古い歴史の書物に書かれており、黄武神皇はそれを捜し出したのだ。
そして、この赤い球は、古代に栄えた文明を甦らせる球だった。
彼は絶対の権力と永遠の命を手に入れた。
黄武神皇は、他人によって殺される事はないと言う。
が、おのれの手による死だけは可能なのだ。
戌児が、自殺なら死ぬと言うのか?と問うと、黄武神皇は、自分の額を覆っていた布を取った。
彼の額にも赤いあざがあった。
黄武神皇は、自分の本当の名前は戌児だと名乗った。
彼は、戌児の80年後の姿なのだと言う。
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ストーリーがとても面白かったです。
権力を欲しいままにしているとは言え、落ち着いた響きでした。
悟朗さん、とても良かったです。
残念ながら結末を拝聴していません。
拝聴の際は、またご紹介します。
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原作:牧野修
この作品は牧野氏のデビュー作との事です。
原作は拝読していませんが、良く出来たストーリーでした。
*お礼:荒野の流れ者様