自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

ギャング(特捜官ニック・ケイン) その1

2017-11-09 | TV吹き替え
独休庵様がお調べ下さった「特捜官ニック・ケイン」を8月にご紹介しました。
独休庵様が更に詳しくお調べ下さり、改題して放送された「ギャング」をご紹介下さいました。
本当にどうも有難う御座いました。

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「特捜官ニック・ケイン」はまず野球の雨傘番組としてスタートし、1967年4月16日(日)~1967年7月23日(日)に6話もしくは8話が放送されたそうです。(日曜夜8時半~9時半)
この時放送されたのは「ステラの死」「地下裁判」「密造酒を狙え」「非情の暴力市場」「売春シンジケート」「地底に咲く花」です。
番組表にタイトルが出ていなかった事が何回かあり、これら以外にも放送されているエピソードがあったと思われます。

その後「ギャング」と改題して、1967年10月4日(水)より再スタートしました。(夜9時~)
そして翌年1968年4月に、今度は月曜日~金曜日の午後2時~3時と言うお昼の枠で5話のみが放送されたそうです。

独休庵様にご指摘頂いたのですが、「特捜官ニック・ケイン」の枠で放送されたエピソード「密造酒を狙え」と「非情の暴力市場」の2作は、「ギャング」の全26話の中に入っていません。
「ギャング」放送時にタイトルを変更したのか、何かの理由で放送されなかったのか分かりません。

「ギャング」の日本での放送が全26話、「ギャング」の時に放送されなかった上記2作を加えると28話になります。
本国のシリーズは全30話です。
あくまで推定ですが、番組表にタイトルが出ていなかった作品が2作あったと考えれば、エピソード数の辻褄が合うのですがどうでしょう?

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「特捜官ニック・ケイン」のコミックの表紙です。
マーク・リッチマンさん(黒沢良)

前回載せた「特捜官ニック・ケイン」の記事です。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/953.html

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まとめの作業に入ってから気が付いたのですが、資料の中には本国の俳優名や声優名が他のエピソードと全く同じ物がいくつかありました。
テレビ欄に載せる時に既出の資料を使った様です。
その為、エピソードの中には本国の資料をチェック出来ない物がありました。
(本国の俳優名が分からないので放棄しました。邦題から推定出来る場合もあると思いますが、今回はそこまでやっていません。)

「特捜官ニック・ケイン」で放送されたエピソードは、上にも載せた様に「密造酒を狙え」と「非情の暴力市場」以外は再度放送されています。

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外国テレビ映画「ギャング」
1967年10月4日(水)~1968年3月27日(水)夜9時~10時 東京12チャンネル

1回~5回、7回~9回の放送には①、②・・・と番号が入っていたそうです。
その他のエピソードについては私が番号を入れました。
公式のエピソード番号ではありません。参考と言う事でお願い致します。

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第1話 「ステラの死」

*第1話と2話は本国ではパート1、2の扱いです。

日本第1話 「ステラの死」
本国第1話 Crime and Commitment: Part1 (1961年9月19日 本国放送)
1967年10月4日(水) 夜9時~10時 東京12

ニック・ケイン(マーク・リッチマン):黒沢良
ジョージ・ビンセント(マーチン・ギャベル):富田耕吉(富田耕生) (推定キャスト)
ステラ(キャロル・ロッセン):水城蘭子
フィル・クラジャック(フィリップ・パイン):中村正 (推定キャスト)
ハリー(ギャビン・マクロード):

<独休庵様の資料>
*頂いた資料をそのまま転載しています。

S42.10.4(水)①「ステラの死」
マーク・リッチマン、マーチン・ギャベル、キャロル・ロッセン、フィリップ・パイン
(声)黒沢良、水城蘭子、富田耕吉、中村正
(解説)犯罪者たちの優秀な弁護人だったニック・ケインが、彼らと衝突して警察側に加わり、徹底的にボスどもを追及する。

***

第2話 「地下裁判」

第1話にあった富田さんのお名前がキャストになく、キャストを当てはめるのが困難になりました。
また水城さんのお名前がありますが、本国の第2話には、ステラ役のキャロル・ロッセンさんはクレジットされていません。(IMDb資料)
(追想シーン等に出てくるのかもしれませんが)

日本第2話 「地下裁判」
本国第2話  Crime and Commitment: Part2 (1961年9月26日 本国放送)
1967年10月11日(水) 東京12

ニック・ケイン(マーク・リッチマン):黒沢良
ジョージ・ビンセント(マーチン・ギャベル):
フィル・クラジャック(フィリップ・パイン):
ハリー(ギャビン・マクロード):

水城蘭子、矢田耕志、中村正、滝口順平

語り手:納谷悟朗

<独休庵様の資料>

S42.10.11(水)②「地下裁判」
マーク・リッチマン、マーチン・ギャベルほか
(声)黒沢良、水城蘭子、矢田耕志、中村正、滝口順平 (語り手)納谷悟朗ほか

***

第3話「売春シンジケート」

第3話の新聞欄のキャストは本国の俳優も声優も第1話、第2話とほぼ同じで、資料をそのまま使っている様です。

第4話の資料はきちんと本国のエピソード名が分かるのですが、それによると、日本の第4話は本国の13話でした。
エピソードの順番が日本と本国とで同じではない為、第3話に関しては残念ながら本国のどの話にあたるのか分かりません。
声のキャストも資料が流用されている為、恐らく違うのではないでしょうか。

<独休庵様の資料>

S42.10.18(水)③「売春シンジケート」
マーク・リッチマン、マーチン・ギャベル、キャロル・ロッセン、フィリップ・パイン
(声)黒沢良、水城蘭子、矢田耕志、中村正、滝口順平ほか

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日本第4話 「最後の審判」
本国第13話 Final Judgment: Alexander Marish (1961年12月19日 本国放送)
1967年10月25日(水) 東京12

ニック・ケイン(マーク・リッチマン):黒沢良
アレクサンダー・マリッシュ(ポール・セチュワート):勝田久(推定キャスト)
ルイス・スペクター(サム・ジャッフェ):中村正(推定キャスト) テレビ欄では「サム・ジェフ」と表記

滝口順平、田中信夫

語り手:納谷悟朗

サム・ジャッフェさんは「ベン・ハー」のサイモニデス役(エスターの父)の人です。


「ベン・ハー」(1959年作品)のサム・ジャッフェさん
「ギャング」は1961年制作なので雰囲気はつかめるのではないでしょうか。

<独休庵様の資料>

S42.10.25(水)④「最後の審判」
マーク・リッチマン、ポール・セチュワート、サム・ジェフ
(声)黒沢良、勝田久、中村正、滝口順平、田中信夫ほか (語り手)納谷悟朗
(解説)衣料品運送組合のボス、ジャッジと個人経営の運送業者ルイは35年来の盟友。だがある日不幸な対決がもたらされた…

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日本第5話 「波止場の掟」
本国第13話 Dead Load: Dave Braddock (1961年11月21日 本国放送)
1967年11月1日(水) 東京12

ニック・ケイン(マーク・リッチマン):黒沢良
ウィルト・ファレル(ジャック・ロード):田口計(推定キャスト)
デイブ・ブラドック(ハロルド・J・ストーン):小林清志 (推定キャスト)

ラリー(バート・バーンズ):
ハンク(チャールズ・ブロンソン):

麻生美代子

語り手:納谷悟朗

*「ハワイ5-0」のジャック・ロードさん、チャールズ・ブロンソンさんがゲスト出演しています。


ジャック・ロードさん(田口計)


チャールズ・ブロンソンさん(声不明)

<独休庵様の資料>

S42.11.1(水)⑤「波止場の掟」
マーク・リッチマン、ジャック・ロード、ハロルド・J・ストーン、バート・バーンズ
(声)黒沢良、田口計、小林清志、麻生美代子ほか (語り手)納谷悟朗

***

第6話 「地底に咲く花」

第6話の新聞の資料は、本国の俳優名が第5話「波止場の掟」の流用になっています。
解説が書いてあった為本国のエピソードが分かりました。(本国第7話)
俳優名はIMDbからの物です。

日本第6話 「地底に咲く花」
本国第7話 The Penitent: Louis Strode  (1961年10月31日 本国放送)
1967年11月8日(水) 東京12

ニック・ケイン(マーク・リッチマン):黒沢良
ルウ・ストロード(ハーシェル・ベルナルディ):
ギルバート・キャクスレー(フィリップ・ボーンフ):
アル・コストン(ポール・ランバート):
ジョー・ボーエン(テッド・ナイト):

中村正、小林清志、木村幌(本当はりっしんべんですが、文字化けしてしまうのでこう表記しています。)

*テッド・ナイトさんはテレビではお馴染みの俳優さんです。
映画「ボールズ・ボールズ」(1980年)にもご出演でした。

<独休庵様の資料>

S42.11.8(水)「地底に咲く花」
マーク・リッチマン、ジャック・ロード、ハロルド・J・ストーン、バート・バーンズ
(声)黒沢良、中村正、小林清志、木村幌
(解説)暗黒街のボス、ルウ・ストロードは、30年間の悪党生活から足を洗っていたが、ケインは彼を信じようとしなかった…

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第7話 「造られたチャンピオン」

新聞欄の本国俳優名が第6話と全く同じでした。

<独休庵様の資料>

S42.11.15(水)⑦「造られたチャンピオン」
マーク・リッチマン、ジャック・ロード、ハロルド・J・ストーン、バート・バーンズ
(声)黒沢良、中村正、前沢迪雄、納谷悟朗、佐原妙子ほか

*もし「チャンピオン」を手がかりとすれば、本国第8話 Comeback と言うボクシングのエピソードがあります。
ケインが追求するのは悪徳プロモーターです。
ご参考と言う事で載せておきます。

本国第8話 Comeback (1961年11月7日 本国放送)

ニック・ケイン(マーク・リッチマン)
トム・ラーチ(クリフトン・ジェームズ)
エディー・ノバック(ポール・カー)
ウィリー・カーター(バーニー・ハミルトン)
エイミー・ノバック(カレン・レネイ)

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日本第8話 「闇馬券シンジケート」
本国第15話 Take a Number: Jack Garsell (1962年1月9日 本国放送)
1967年11月22日(水) 東京12

ニック・ケイン(マーク・リッチマン):黒沢良
ジャック・ガーセル(マーチン・バルサム):中村正 (推定キャスト) 新聞欄には「マーチン・バルサン」と表記
ラリー・ローム(アレックス・コード): (アレックス・ビエスピ名義でクレジットされています)

佐原妙子、滝口順平、小林清志、菅谷政子 

語り手:納谷悟朗

<独休庵様の資料>

S42.11.22(水)⑧「闇馬券シンジケート」
マーク・リッチマン、マーチン・バルサン
(声)黒沢良、中村正、佐原妙子、滝口順平、小林清志、菅谷政子 (語り手)納谷悟朗

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第9話 「秘密ルート暴露」

新聞のテレビ欄の本国俳優名が第8話「闇馬券シンジケート」と全く同じで本国の資料は作れませんでした。
マーチン・バルサムさんのゲスト出演は「闇馬券シンジケート」の1話のみです。

<独休庵様の資料>

S42.11.29(水)⑨「秘密ルート暴露」
マーク・リッチマン、マーチン・バルサン
(声)黒沢良、小林清志、佐原妙子、保科三良、千葉順二、麻生美代子 (語り手)納谷悟朗

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第10話 「暴力金融」

本国俳優キャストが第8、9話とほぼ同じです。
手がかりは「ビタ・アンヘルム」さんと言う方ですが、スペルが分からず、資料を引き出せませんでした。

<独休庵様の資料>

S42.12.6(水)「暴力金融」
マーク・リッチマン、マーチン・バルサン、ビタ・アンヘルム
(声)黒沢良、小林清志、佐原妙子、喜多道枝、野沢那智、滝口順平、千葉耕一 (語り手)納谷悟朗

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第11話 「堕ちた権威」

本国のキャストが第1話「ステラの死」とほぼ同じになっており、本国のエピソードが分かりませんでした。

<独休庵様の資料>

S42.12.13(水)「堕ちた権威」
マーク・リッチマン、マーチン・ギャベル、キャロル・ロッセン
(声)黒沢良、中村正、小林清志、佐原妙子、前沢迪雄、滝口順平 (語り手)納谷悟朗

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次回12話以降をご紹介します。

***

*独休庵様
*dick-dastardly様、荒野の流れ者様
*IMDb他



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