カウンター寿司店のマナーを専門家が伝授!
2016年2月13日 12時0分
教えて!goo ウォッチ
世界はいま空前の日本食ブーム。外国人が寿司店にいる光景も、もはや珍しくなくなったといえる。ちなみに、外国人に人気の寿司ネタを様々なランキングで見てみると、上位を占めるのは「マグロ」「サーモン」「エビ」。日本人の好みとそれほど変わらないのかも。
「教えて!goo」には、「一般的に寿司はどの順序で食べるの?」という質問が寄せられているが、日本人でも迷ってしまうこの問題。
「お寿司屋さんがすすめる順序は『味の薄い物』『味の濃い物』『脂っこい物』『甘い物』だそうです」(bagus3さん)、「基本的には、食べたいものを食べたい順番で、でいいと思います。寿司だろうが何だろうが、あなたが楽しむための食事ですから」(hanzo2000さん)などの回答が挙がっていた。
■マナーは大事なコミュニケーションツール!
テーブルマナーに詳しい住友淑恵さんによると、
「マナーというと堅苦しいものと考えがちですが、まず、マナーとは『ゲストとして主催者の心意気を受け止めること』。自分が凄いと思われるために暗記するのでなく、コミュニケーションの重要なアイテムとして考えてください」(住友さん)
とのこと。寿司店に限らず、高級店と呼ばれる店からカジュアルな店まで、様々な店がある。自分が行く店がどのような位置づけにあるのか事前に研究し、その場に合わせた振る舞いをすることが大切なのだとか。では、いわゆる高級店と呼ばれるカウンターの寿司店に行く場合、どのような行動を心がければよいのだろうか?
「カウンターというのは日本独自の文化です。カウンターは、大将と会話ができ、『おいしい』とすぐ伝えられる場。それを踏まえれば、大将と全く話さなかったり、友達同士でおしゃべりに夢中になるのがマナー違反だということが分かりますよね。また、小さな子ども連れで行くのも、あまり好ましくありません」(住友さん)
子ども連れの場合はホテルの寿司店などがおすすめ。高級店の場合、席も店側が指定してくるようで、
「カウンターの場合、板長の目の前が一番のVIP席です。これを知らないと格を見られてしまいます」(住友さん)
とのこと。接待などで寿司店を予約する人は肝に銘じて! また、身に着けるものも大切なのだという。
「香水は控えましょう。また、指輪や時計などのアクセサリーは器を傷つける可能性があるため、アクセサリーポーチなどを持っていき、カウンターに座ったときに外すと『この人分かっているな』と思われます」(住友さん)
注文をするまでの行動も、お店の人は結構見ているそうだ。
■淡泊なネタから頼むようにしよう
では、いよいよ注文編。食べ方など、気を付けるべき項目は?
「基本はお店の方におまかせですが、淡泊なものから脂ののったものの順で出てきます。これは、最初に脂がのったものを食べると口の中に味が残ってしまうため。なので、注文を聞かれたときも淡泊なものから頼むようにしましょう。ちなみにテーブル席の場合は皿に盛られて出てきますが、左下から順番に淡泊なものが並び、脂ののったものは上に並んでいます」(住友さん)
苦手なネタやシャリの大きさなど、マイナスなことは最初、または予約時に言っておくと悪い印象を与えないそうだ。予算も予約時に聞いておこう。
「カウンターの場合は手で、テーブル席の場合はお箸で食べましょう。塩をつけるか醤油をつけるかは、お店の言う通りに。醤油で食べる場合、わさびを溶いてはいけませんが、穂紫蘇(ほじそ)は入れても良いです。また、寿司に合わせるのは基本お茶。乾杯くらいなら良いですが、お酒をたくさん飲む人をお店の人は嫌います」(住友さん)
お酒を飲み過ぎると寿司の味が分からなくなるので注意。また、よく使われるあがり(お茶)、むらさき(醤油)、おあいそ(会計)などは実は業界用語。これらを使うと嫌がられるらしい。
■VIP客になるために
住友さんによると、ゲストとして好かれる客になることが何よりも大切なのだという。
「興味や関心を持ってくれる人はお店の人に好かれます。質問が無い場合は、店や味などを褒めると良いですね。客だからと横柄な態度を取る人もいますが、お金を持っている人ではなく、一番好かれる客が本当のVIP。つまり、マナー度の高い人です。マナー度をアップさせるには、フリでも良いのでとりあえず真似てやってみるといずれ本当に身についてきますよ」(住友さん)
高級店にお洒落をして行ってみることが一番のマナーレッスンになるのだとか。自分への投資として、実践してみてはいかがだろうか。
2016年2月13日 12時0分
教えて!goo ウォッチ
世界はいま空前の日本食ブーム。外国人が寿司店にいる光景も、もはや珍しくなくなったといえる。ちなみに、外国人に人気の寿司ネタを様々なランキングで見てみると、上位を占めるのは「マグロ」「サーモン」「エビ」。日本人の好みとそれほど変わらないのかも。
「教えて!goo」には、「一般的に寿司はどの順序で食べるの?」という質問が寄せられているが、日本人でも迷ってしまうこの問題。
「お寿司屋さんがすすめる順序は『味の薄い物』『味の濃い物』『脂っこい物』『甘い物』だそうです」(bagus3さん)、「基本的には、食べたいものを食べたい順番で、でいいと思います。寿司だろうが何だろうが、あなたが楽しむための食事ですから」(hanzo2000さん)などの回答が挙がっていた。
■マナーは大事なコミュニケーションツール!
テーブルマナーに詳しい住友淑恵さんによると、
「マナーというと堅苦しいものと考えがちですが、まず、マナーとは『ゲストとして主催者の心意気を受け止めること』。自分が凄いと思われるために暗記するのでなく、コミュニケーションの重要なアイテムとして考えてください」(住友さん)
とのこと。寿司店に限らず、高級店と呼ばれる店からカジュアルな店まで、様々な店がある。自分が行く店がどのような位置づけにあるのか事前に研究し、その場に合わせた振る舞いをすることが大切なのだとか。では、いわゆる高級店と呼ばれるカウンターの寿司店に行く場合、どのような行動を心がければよいのだろうか?
「カウンターというのは日本独自の文化です。カウンターは、大将と会話ができ、『おいしい』とすぐ伝えられる場。それを踏まえれば、大将と全く話さなかったり、友達同士でおしゃべりに夢中になるのがマナー違反だということが分かりますよね。また、小さな子ども連れで行くのも、あまり好ましくありません」(住友さん)
子ども連れの場合はホテルの寿司店などがおすすめ。高級店の場合、席も店側が指定してくるようで、
「カウンターの場合、板長の目の前が一番のVIP席です。これを知らないと格を見られてしまいます」(住友さん)
とのこと。接待などで寿司店を予約する人は肝に銘じて! また、身に着けるものも大切なのだという。
「香水は控えましょう。また、指輪や時計などのアクセサリーは器を傷つける可能性があるため、アクセサリーポーチなどを持っていき、カウンターに座ったときに外すと『この人分かっているな』と思われます」(住友さん)
注文をするまでの行動も、お店の人は結構見ているそうだ。
■淡泊なネタから頼むようにしよう
では、いよいよ注文編。食べ方など、気を付けるべき項目は?
「基本はお店の方におまかせですが、淡泊なものから脂ののったものの順で出てきます。これは、最初に脂がのったものを食べると口の中に味が残ってしまうため。なので、注文を聞かれたときも淡泊なものから頼むようにしましょう。ちなみにテーブル席の場合は皿に盛られて出てきますが、左下から順番に淡泊なものが並び、脂ののったものは上に並んでいます」(住友さん)
苦手なネタやシャリの大きさなど、マイナスなことは最初、または予約時に言っておくと悪い印象を与えないそうだ。予算も予約時に聞いておこう。
「カウンターの場合は手で、テーブル席の場合はお箸で食べましょう。塩をつけるか醤油をつけるかは、お店の言う通りに。醤油で食べる場合、わさびを溶いてはいけませんが、穂紫蘇(ほじそ)は入れても良いです。また、寿司に合わせるのは基本お茶。乾杯くらいなら良いですが、お酒をたくさん飲む人をお店の人は嫌います」(住友さん)
お酒を飲み過ぎると寿司の味が分からなくなるので注意。また、よく使われるあがり(お茶)、むらさき(醤油)、おあいそ(会計)などは実は業界用語。これらを使うと嫌がられるらしい。
■VIP客になるために
住友さんによると、ゲストとして好かれる客になることが何よりも大切なのだという。
「興味や関心を持ってくれる人はお店の人に好かれます。質問が無い場合は、店や味などを褒めると良いですね。客だからと横柄な態度を取る人もいますが、お金を持っている人ではなく、一番好かれる客が本当のVIP。つまり、マナー度の高い人です。マナー度をアップさせるには、フリでも良いのでとりあえず真似てやってみるといずれ本当に身についてきますよ」(住友さん)
高級店にお洒落をして行ってみることが一番のマナーレッスンになるのだとか。自分への投資として、実践してみてはいかがだろうか。