創造的深化

より納得のできる未来を、考えてみるには・・・

フーコーの考古学とヘーゲル・マルクスの段階論

2015-10-10 17:43:37 | 思想
フーコーの知の考古学とマルクスとの接点は
 フーコーのいう考古学とは、知識に関連して出てきている観念は、考古学的に蓄積されている。その知識は層となって重層的に、ある場合には単層として、またある場合は混在して重なってきている。この層となって現在にいたる知識の考古学的な面がどこにあたるかを見つけていくことが重要視されています。
 一方ヘーゲル、マルクスの解釈は、宗教、法、国家へと移る段階を知識や歴史を抽象化し、普遍化することで段階化を見出すという理論になっています。
 この両者の考古学と段階論が、どこで接点を見いだせるかが私たちの大きな課題だといえます。

サディズムとマゾヒズム 

2015-10-10 11:12:05 | 意識・意思・精神
「有機胎内で作用する死の欲動(根源的サディズム)はマゾヒズムと一致するといってさしつかえない。その大部分が外界の諸対象の上に転化され終わったのち、その残余として有機体内には本来の性愛的マゾヒズムがのこる。」(フロイト:同)
 少年Aが淳君殺害後、死への願望が生じたのはのは、まさにフロイトが分析する充たされたサディズムが、マゾヒズムへと転化し殺されたい要求にかられた精神状態を裏付けている。外部へと投射されたサディズムの行為は、その破壊欲求が自己内部へと求心的に内面へ向けられたわけだ。 無意識的罪悪感が処罰欲求へと転化したとも言い換えられる。